安達太良・石筵川

2002年7月27日(土)〜28日(日)
L戸ヶ崎ヨ・長南・戸ヶ崎マ

2002/07/27 安達太良:石筵川

戸ヶ崎ヨにとっては、この沢は3回目となる。そんなにいーかと聞かれればそれほどでもと答える。山スキーで膝をひねって1年余り。回復とは程遠い状況の中で、傷をいたわりながら勝手知ったるなめなめの沢に涼を求めて。

【7月27日】 晴れ
蓮田駅10時集合。神亀の酒蔵に寄って純米酒を買ってから出発。東北道は渋滞もなく順調で磐越道を西に入ってすぐに磐梯熱海インターに着いた。磐梯熱海駅前のスーパー大黒屋で食料とビールを買い込んで入渓点に向かう。母成グリーンラインの料金所の少し手前のふれあい牧場の中に入り、道なりに走って高度を上げると銚子ヶ滝方面の登山道入口に着く。若干の駐車スペースがあるがほぼ満車。休憩所の屋根下で準備を整えて出発(14:35)。
途中会うのは皆滝見物の人達で重装備の我等は少し場違いな感じがする。道端には見事なテングタケが俺を食ってみろといわんばかりに立っている。タマゴタケもあるがテングと一緒に生えているので採るのは止める。滝見場への下り口を過ぎて坂を少し下ると石筵川に出る。ここまで30分。

入渓点からしばらくは単調な川原で流れの中や岸を適当に進む。釣師のものと思われる踏み跡も明瞭。次第に岩が大きくなり、右往左往しながら行くが、大きな岩の造る小滝や釜に行く手を阻まれることもあり、小さく巻くが大木の根の張ったような所では足元に空洞があって歩きにくい。こうして大味な渓相に嫌気がさすころ突如ゴーロの向こうにこぎれいな滝が見えてくる。
滝は2段で構成される。下段は10mすだれ状で沢幅いっぱいに広がりしぶきがかかり清涼感満点。この滝は左岸の壁が直登できそうだがじめじめして上が悪そうなので、左岸から水流近くへ寄りながら登る。水流の手前でかぶり気味のところを右へ折り返すように伸び上がる。トップは特に右手の指先にバランスの調節が要求される。今回のトップは長南氏に任せた。来るたびに技量の低下を自覚する。
滝の上段は8m斜瀑。左岸の水流すれすれのところにホールドが豊富にあり楽しく登れる。そして、その落口から沢幅いっぱいにナメが広がっている。そう、1年ぶりの沢登りが同じ沢。随分とナメに飢えていたらしい。このゴキゲンなナメは最初50m、次が150m続いている。ナメが終わり、記憶ではこの辺に幕営適地があるはずだが見つからないので、開けたゴーロを整地して今日の泊まり場とした。(17:10)河川改良工事に打ち込む長南少年。

【7月28日】 晴れ
いつものように遅い出発(8:55)。昨日のような見事さはないもののナメが出たり消えたり。岩畳を過ぎて、深い釜を持つ7m二条の滝に出る。2日目にこのような滝に出合った記憶がない。左岸から釜の上の草付きを注意しながら落口に至る。トガヨとトガマは足元がおぼつかず、ロープの世話になる。そして、またもや綺麗なナメが現れると記憶が蘇る。ナメの出口に幕営適地。
ここから先、滝はいくつかあるものの問題なく進み、渓相はいたって平凡ながら退屈が辛くなるころ元気づけにナメが迎えるということを繰り返す。途中、沢幅全体が藪に覆われるが、ナタで払った跡があるので難渋するほどではない。この藪が終わりに近づくと、源頭の広がりとともに黒マメの木が甘い果実を実らせて疲れた3人を迎えてくれる。安達太良山頂を見上げるところの奥の二俣で大休憩。素麺とコーヒーでこれまたゴキゲン。
左俣ははじめから涸れている。最後までつめずに左の涸れ窪に入る。これは舟明神山への最短ルート。ぐずぐずのガレをジグザグにのぼって山頂着(14:00)。あとは明瞭な登山道をゆっくりと下ってもと来た滝見の道に合流。テーピングを施した膝はなんとかもったようだ。次に行く沢はいつ、どこになることやら。(16:50)
帰路は、こだわり温泉道中となった。中ノ沢温泉×(旅館しかない)、沼尻温泉×(1軒で雰囲気が出ない)、横向温泉×(いまいち)、鷲倉温泉×(同じ)、野地温泉×(お高い感じ)、土湯温泉○(100円の共同風呂、湯は熱いが後味良し)。こんなことでのんびりしていたら帰りが遅くなり、JRの終電もなくなり、長南氏を送り届けることとなった。長い山行だった。(記:戸ヶ崎ヨ)

交通費・・高速道路(久喜〜磐梯熱海 4,750、福島〜久喜 5,250、久喜〜首都高 1,600)、母成グリーンライン 730
ガソリン 4,800
地形図・・安達太良山

《コースタイム》
7/27(土)晴 銚子ヶ滝方面登山道入口14:35−15:05石筵川入渓点−17:10テン場
7/28(日)晴 テン場8:55−12:30奥の二俣13:40−14:00舟明神山14:10−登山道駐車場16:50

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