北関東や新潟が天気が悪い場合はと計画を出しておいたが、その通りになり、笹穴沢から箱根屋沢に変更。雨こそ降らなかったが、1日中曇りですっきりしない天気だった。
朝、松田から谷峨までJRで行き、バスで中川温泉を過ぎると、自由乗降区間のため箱根橋で降りる。徒歩のアプローチが全くない沢も珍しい。橋から沢に降りると、何と水量の少ないことか。昨日降った雨は全然関係ないと言ったところ。ウェディングシューズに履き替え、薄暗い中を歩き始めると、直ぐに堰堤が3つある。いずれも右側にハシゴが掛かっていた。堰堤上は暫く平凡なものの、ナメ滝あたりから滝が続き始める。
2段16m滝は快適にシャワークライム。10m幅広滝も右を登れる。次の12m滝は、上段のスラブをクラック沿いにシュリンゲが2つ見えたが、ザイルを出すのを面倒くさがり、右を巻く。なおも快適な連瀑が続いた後、2条12m滝は左壁にシュリンゲが掛かっているものの、やはりザイルを嫌がり左を巻いた。続く15m垂直の滝も直上するクラック沿いにハーケンが連打されていたが、アブミルートである。次のスラブ8m滝もチャレンジするも、滑っており、やはりアブミが必要か。さらに連続する滝を快適に越えていくと、右から沢が入り、次第に落差も無くなり平凡になる。我々は、少し戻ってさっきの沢を詰めて仕事道へと思っていたら、本流から 100mぐらいで、仕事道が横切っていた。
この道を下ると、植林に鹿避けの網の柵が巡らされている。道が横切る2か所に脚立が掛けてあり、これを乗っ越し少し行くと、メインの道は大滝沢方面に向かうが、すぐに右に行く道もある。この分岐を曲がると網沿いに下っていき、 650mのピークに出る。ここからは明瞭な踏み跡になり、30分足らずで箱根橋から7〜8分上流の車道に出た。このルートを取る場合は、所々枝道もあるので、地形図を良く読む必要がある。
さて、箱根橋で冷やしておいたビールを飲み、着替えをして中川温泉に入りにいった。
この「ぶなの湯」は露天風呂、泡ともにあって良いが、サウナもないのに 700円というのは少々高い。(記:佐藤)
<コースタイム>
箱根橋(10:00) →12m滝上(10:50〜11:00)→二又(11:30〜12:55) →詰めた沢出合(13:15) →仕事道(13:20) → 道路(13:45) →箱根橋(13:55)