私の夫は沢登りが趣味である。 他にはたいした趣味はない。
結婚して3年になるが、結婚したころは関西に住んでいたこともあり(関西には行くところがあまりない)、ただやたら荷物が多く場所ふさぎで困ったもの位にしか思っていなかったが、東京に転勤になったとたんに山へ行きだし、迷惑している。
まず困るのは、荷物が多くかつ汚い、ということだ。あることだけでも邪魔なのにその上山から帰ってきたときは、濡れているので、玄関がにおう。(うちでは、山の道具が玄関のクローゼットにしまってあるのだ。)
次に困るのは、濡れたザックなどを干すため、ベランダが占領されることだ。先日など砂だらけのロープを持って部屋を通過したため、部屋が砂だらけになった。(当然本人が掃除する。)子供が小さいので、洗濯物も多く布団も干したいのに、こういう時に限ってとても天気がよかったりする。(そもそも天気の悪いときは行かない。)
更に言うと、連休やお盆などに長い合宿があり、旅行などに行きにくいことだ。ならほかのときに休みを取って行くかというとそうではなく、特に夫は山で野宿をするのに慣れてしまって、宿を予約していく旅行は苦手だなどど抜かし (なんと子供が生まれるまでは、新婚旅行を含めて宿を予約して旅行したことがない。)いつでも休んで行こうという割には自主的に旅行の計画などしたことがない。
そして、これが一番困ることだが、沢は危険が多いらしい。 (行ったことはないが親戚はみんなそういうのでそうなのだろう。)普段から体力作りをしているとか、筋肉労働者ならともかく(夫は一応頭脳労働者・・・たまに荷物運びなどしますが・・・)家族にとっては、はなはだ心配である。
いろいろ書けばきりがないので、この辺りでやめるが、今沢をしている独身男性の方は結婚したら(沢仲間としない限り)こう言われる事を覚悟しましょう。続けたいなら強固な意志と何を言われても平気な図太い神経が必要です。まあ仕事意外になにも趣味がなく、休日いてもごろごろテレビばかり見ていて、定年後妻の足手まといになるよりは、たとえ沢でも(もちろん年相応の山歩きにしてもらいます。)趣味があったほうがいいかもしれないとは思うのだけど・・・。(C.K.)
--- アンダーラインの部分に若干の安堵とおおいなる不安を感じながら、だましだまし沢登りを続けている私です。(K)