RC訓練:丹沢・玉川南沢

2003年3月30日(日)
古川原・長南(以上担当)・増田・西・戸ヶ崎よ・大塚・松之舎・満田・戸ヶ崎ま・望月・関・斉藤(オブザーバー)

2003/03/30 岩トレ2003

■今回のRC訓練の目的
現在のロッククライミング技術が器具の発達に伴い昔と大きく変わっていることを受け、現在のロッククライミングで常識となっている確保技術を学び、それを沢での現状において検証する。また、新しい器具の使い方を習得する。(参考書:『最新クライミング技術』山と渓谷社)

今回は例年の岩場(ゲレンデ)ではなく沢での訓練に変更。またリーダー組とリーダー養成組に別れメニューも別々にした。

■訓練内容
1.現在のロッククライミング技術を確認
・3月にMLで流した問題を再確認(「RC訓練に向けて」参照)
・オブザーバー参加で現役クライマーである斉藤さんにビレイやギアのことについて色々聞いた

2a.養成組:古川原、望月、関、満田、戸ヶ崎ま
1.リードの確保
2.リード(実際に中間支点をとりながら)
3.セカンドの確保(実際にビレイ支点をセットして)
(4).懸垂下降の支点のセットから回収まで
・滝の下段で以上をを徹底的にペアになって行った。
・また待っている間に基本的なロープ結束を再確認。
・今回はみっちりと行ったため3までで時間終了。

2b.リーダー組:増田・戸ヶ崎よ・松之舎・大塚・西・(斉藤)
滝の上段で
1.現在のロッククライミングの常識となっているトップへのビレイについて、沢での場合を検証
・トップへのビレイはATCなどでボディビレイが妥当か。
・状況によってはビレイヤーもセルフビレイをつけるべき

2.同じくセカンドのビレイについて検証
・支点ビレイにおいては、折り返しのATCなどでのボディビレイは、セカンド−ビレイヤ−支点が直線にならなければビレイヤーが振られてしまう
・ATCでの支点ビレイは、ATCが懐にくるような位置になければグリップビレイのみになってしまう
・支点ビレイで、ルベルソを使用(斉藤さんから借りる)。8mmだと滑るという指摘があったがきちんと止まった。
・支点ビレイでエイト環を用いて荷重をかけテストした(半ガケ、全カケ、カラビナで折り返しつき)
・エイト環半ガケだとロープは手繰りやすいが2人で荷重をかけると滑る(ロックされていない?)
・エイト環全カケは滑らない。ロープは手繰り寄せ難く慣れが必要
・この改善としてエイト環とビレイヤーの間のカラビナでワンターンさせてロックさせやすくした。ただこれには位置が調整しやすいディジーチェーンなどが必要

セカンドの支点ビレイについてはまだ検討課題が残った。次回のレスキュー訓練でも要検討。
現段階では、トップへのビレイはATCでボディビレイ。セカンドへのビレイはエイト環全カケの支点ビレイ(できればカラビナでワンターン)がベター。

今回は以上で時間切れ。以下は未消化メニュー。
3a.養成組は、実際パーティを組んで上部へ確保を行いながら遡行、左又を懸垂を交えて下降
3b.リーダー組は、ハーケン、カムデバイスなどで支点の取り方を徹底的に習得
(記:長南)

==========

RC訓練に向けて
長南

今月末はRCTです。レスキューもそうなんですがこの手の技術書は国内のものにあまりいいものがなかったのでこれまで海外物を漁っていたのですが、昨年に出た菊池さんの「最新クライミング技術」はなかなかいい技術書です。
知っている人もいると思いますが、岳人に連載されていた「その登り方危険につき」と「平成の登り方」を本として纏めなおしたものです。
当然、ロッククライミングの技術書なので、即、沢で通用するものではないです。ないですが、かなりきっちりと基本的な事も書いてあります。
特に道具の使用法に関しては岩だろうが沢だろうが間違っているものは間違っているのでいい復習になります。
またこれまでの国内の技術書は技術に関しても道具に関しても古すぎました。道具が進歩すると技術も進歩します。ビレイ辺りが特に変わってきています。沢においてそれが有効がどうか非常に考えさせられます。
1.基本的な道具の正しい使い方の復習
2.進歩したクライミング技術の沢への応用(検証)
この2点に関して、RCT前という時期だし、読みながら少しまとめたものを質問形式にしてMLで出題しようと思います。
解答するもよし、質問するもよし、RCTまで日々の復習に役立ててください。
解答は中1日おいて出します。
解答以外にも個人的なコメントも流せればと思います。

【クライミング技術:問1】ハーネス
ハーネスについての記述で正しいものを選べ

1.シットハーネスは重心点が股に来るので墜落した時に逆さまになりやすい
2.シットハーネスは補助ハーネスではなくあらゆるクライミングに向いている
3.シットハーネスへのロープの装着は、ウェストベルトにロープを結び股部のカラビナに一度通す
4.ハーネスではバックルはベルトを二重に折り返してセットする
5.レッグループタイプは重心が腹の部分にくる
6.レッグループタイプは墜落した時も絶対に逆さまにならない.ロープ

【クライミング技術:問2】ロープ(ザイル)その1
ロープ末端のテープに表示してある使用時の表記について正しい記述はどれか

1.[1]はシングル仕様ロープでこれ1本で使用できるもの
2.[1/2]はダブル仕様のロープで2本で交互に支点に掛けて使用するもの
3.[TWIN]は2本束ねて1本のシングルロープのように使用するもの

【クライミング技術:問3】ロープ(ザイル)その2
ロープの損傷や安全性についての記述で正しいものを選べ

1.ロープの芯が切断した場合は見た目にはわからないので注意が必要
2.ロープを巻く時には必ず触って損傷をチェックすべきである
3.ロープはその強度のほとんど100%を芯が受け持っており、表皮は単にそれを保護しているだけなので気にすることはない
4.ロープに付いたゴミも表皮や芯を傷める原因になる
5.ナイロンロープは一般的に使用開始から4-5年が一応の寿命と言われている
6.ナイロンロープは紫外線にも弱い

【クライミング技術:問4】ロープ(ザイル)その4
ナイロンロープの伸縮性について正しいものを選べ

1.ナイロンロープは伸びによって衝撃を吸収しているが、大きな衝撃が加わるとこの伸びが戻らず衝撃吸収性が大幅に失われる
2.伸縮性が失われ硬くなったロープは使用年数に関わらずほぼ寿命とみていい
3.この伸縮性はトップロープによっても失われる
4.この伸縮性は懸垂下降によっても失われる

【クライミング技術:問5】カラビナ
カラビナに関する記述で正しいもの選べ

1.カラビナには2-3tの強度があるが、これは縦方向でも横方向への加重でも変わらない
2.またこの強度はゲートが開いていても変わらない
3.緩いインクノットはカラビナのゲートを開けることがある
4.リード時、ロープはカラビナの上側から下側に通す
5.トップロープや懸垂下降の支点など決定的に命に関わるところではカラビナはシングルでの使用は避けるべきである

【クライミング技術:問6】スリング
スリングについての記述で正しいものを選べ

1.テープスリングでは市販の縫い止めされた「ソウスリング」が強度が高い
2.スリングの結束では、末端はそのロープの半径の10倍以上出す
3.スリングの結束にはダブルフィッシャーマン(てぐす)結びかテープ結びを用いるが、これらはロープスリング、テープスリングともに用いることができる

【クライミング技術:問7】ビレイその1
衝撃荷重についての記述で正しいものを選べ

1.机上論では、墜落者の重さ(静荷重)に自由落下によって生じた運動量(衝動荷重)がかかり、ビレイヤーには1-2tの衝撃荷重がかかることになる。
2.実際にはロープの衝撃吸収や他のものとの摩擦などで机上論ほどの衝撃荷重にはならないが、それでもちょっとした墜落で200〜300kgの衝撃荷重がかかる。

【クライミング技術:問8】ビレイその2
ボディビレイと支点ビレイについて正しいものを選べ

1.ビレイヤーのハーネスにビレイ器をセットして行うものをボディビレイという
2.支点に直接ビレイ器具をセットして行うものを支点ビレイとかダイレクトビレイという
3.トップの確保の場合は支点ビレイよりのボディビレイほうが危険性が高い
4.ボディビレイでは(トップの確保の場合)ビレイヤーはルート(1本目の支点)の真下に位置するのが原則である
5.ボディビレイの場合、トップが落ちてビレイヤーが持ち上げられてもビレイヤー自体がアンカーの役割になり宙に浮いたままロックすることも可能である

【クライミング技術:問9】ビレイその3
トップへのビレイについて正しいものを選べ

1.ビレイヤーは送り手(クライマー側)、押さえ手(クライマーの逆側)ともにロープから決して手を離してはいけない
2.トップが落ちた場合は踏ん張って力で止める(ボディビレイの場合)
3.トップが落ちた場合、ビレイヤーはロープに引っ張りあげられハーネスにぶら下がった状態で止めることもある(ボディビレイ)
4.肩がらみ・腰がらみでのビレイは押さえ手側のロープをできるだけ体に巻きつけ摩擦力を大きくして止める
5.肩がらみでは確保者側へのロープは脇の下から出す

【クライミング技術:問10】ビレイその4
ダイナミックビレイとスタティックビレイについて正しいものを選べ

1.ロープをある程度流しながら止める制動確保をダイナミックビレイ(動的確保)という
2.ロープを一気に止めてしまう静止確保をスタティックビレイ(静的確保)という
3.雪上などを除く通常のロッククライミングではダイナミックビレイを行うべきである

【クライミング技術:問11】ビレイその5
セカンドのビレイについて正しいものを選べ

1.セカンドへのビレイは普通支点ビレイで行う
2.ATCなどの確保器での支点ビレイは間違いである
3.ATCなどでのセカンドへの下向きのボディビレイは間違いである
4.ATCなどでの折り返しビレイ(上の支点に一度ロープを通し、ロープの方向を変えてボディビレイする方法)は間違いである

【解答とコメント】
●問1
1.シットハーネスは重心点が股に来るので墜落した時に逆さまになりやすい
○逆さまになるような状況(垂直以上の懸垂下降で不安定な体勢になることが予想される場合)では、テープスリングなどで簡易チェストハーネスをつくり併用を考慮したほうがよい。またフリークライミングでリードクライミング時はレッグループを使用した方がよいと思う。
2.シットハーネスは補助ハーネスではなくあらゆるクライミングに向いている
×クライミングシーンにおいては補助ハーネスと認識すべき。
ただ沢では応用的使用なので逆さまになる状況は上に記した以外に想定できない。なのでそのことを認識して使用すれば問題ないと思う。
3.シットハーネスへのロープの装着は、ウェストベルトにロープを結び股部のカラビナに一度通す
○ただこれはあくまで基本であって沢での使用においては状況に応じて股部のビナに8の字でのちょんがけすることがほとんど。
4.ハーネスではバックルはベルトを二重に折り返してセットする
○シットの場合、意外と注意されてないのが股部のビナをかける部分のバックル。ここが外れたら致命的なので必ずチェックすること。トロールは二重に折り返すようになっている。
5.レッグループタイプは重心が腹の部分にくる

6.レッグループタイプは墜落した時も絶対に逆さまにならない
×シットハーネスよりははるかに逆さまになりにくいが絶対ならないわけではない。

シットハーネスとレッグループというが、これは日本だけでの慣習的な呼び方。レッグループもシット(腰式)ハーネス。日本ではトロール社製のシットハーネスのようなのタイプをシットハーネスと呼んでいる。
この間ブラックダイアモンドのレッグループを買ったが確かにシットハーネスと記述してあった。

●問2
1.[1]はシングル仕様ロープでこれ1本で使用できるもの
2.[1/2]はダブル仕様のロープで2本で交互に支点に掛けて使用するもの
3.[TWIN]は2本束ねて1本のシングルロープのように使用するもの
全部正解。
シングル仕様は10.5mmなど。
ダブル仕様は9mmなど。
ツウィン仕様は8mm。
持っているザイルを見てみてください。(この間7mmでダブルというロープを見た!!)
10mm〜11mm径のシングル仕様ロープでおおよそ7000kg〜8000kg、8mm〜9mmのダブル仕様ロープで5000〜6000kg程度の静的強度があるそうです。
ザイルに書いてあるテスト結果とか強度はこういった使い方を前提としていますということ。

よく言われることですが、これだけ見るとザイルが切れるということはありえないくらいの強度を持っているようにみえるけど、これは静的強度、つまりこのくらいの力をかけても千切れないということであって、岩角などの鋭角的なものでの切断は起こりうるということです。
くれぐれもオーバーハングでの懸垂下降などで左右に振れて岩角でザイルをこすらないようにしましょう。
あとフリーゲレンデの終了点もスリングを伸ばしてザイルが岩角に当たらないように。

沢ではザイルにかかる荷重のほとんどが静加重なので、このあたりのことはあまり気にせずにつかってますが、リードで落ちると衝撃荷重がかかるので、登攀的な沢では9mmザイルを持って行くことを考慮します。
ただやはり沢の場合は衝撃荷重に耐えれるだけの支点を確保できるかの方が重要になってくると思います。
あと懸垂もかなり荷重がかかるので当然8mmでは仕様通りツインで使います。
フリーのゲレンデで8mm使っていると小うるさいことを言ってくる人がいるかもしれない。

> 今までの認識として8mmはすべて補助ロープで、正規のクライミング用のロープは8.3mmや8.5mm以上かと思っていましたが、8mmでもツイン使用ならきちんとクライミングにつかえるロープもあるんですか?

この場合、正規というのはUIAA(世界山岳協会連合)準拠といことでUIAAかCEの表記のあるもの、つまり所定の(クライミングを想定した)テストを行っているロープのこと。
ちなみに最近はUIAAではなくCEの表記に変わったらしい。CE(Conforme aux Exigences)は規格適合という意味。ということでUIAA「準拠」からUIAA「規格適合」と厳しくなったようです。欧州ではCE表記がないと販売できないそうです。この表記はロープだけでなくクライミング用品全てにあります。

てなわけで、8mmでもツイン使用でクライミングに使えるだけのテストをされているものもあります。ウチの会でも8mmはできるだけUIAA(CE)表記のあるものを買っていたと思いますが。

>うちにある8mm30mは[0]です。これはあくまでも補助ロープでリードの確保や懸垂下降などには使えませんという意味?
調べてみました。
UIAA(CE)のロープ末端のシール表記には[0]を含めて4つあるようです。
[0]はトレッキング、スキー登山用の補助ロープということです。

●問3
1.ロープの芯が切断した場合は見た目にはわからないので注意が必要
2.ロープを巻く時には必ず触って損傷をチェックすべきである
ともに○。
芯が切断されててもわかりにくいのでロープを巻く時などできちんとチェックしましょう。

3.ロープはその強度のほとんど100%を芯が受け持っており、表皮は単にそれを保護しているだけなので気にすることはない
×ほとんど100%芯が強度をうけ持っているのはその通り。
また表皮が単に芯を保護しているだけなのもその通り。
ただだからといって気にすることはないかと言われても、表皮がぼろぼろになったロープはそのうち芯も傷が付くだろうから前兆と捉えたほうがよい。
4.ロープに付いたゴミも表皮や芯を傷める原因になる
○ロープが汚れたら豆に沢で洗いましょう。
5.ナイロンロープは一般的に使用開始から4-5年が一応の寿命と言われている
×製造されてから一応4-5年が寿命と言われている。当然使用回数や使用条件によってもかわるので、沢胡桃では使用開始(購入日)から5年経過したロープは一律に廃棄ということに昨年のリーダー会で決定しました。当然使用頻度の高いロープや損傷のあるロープはこの基準ではないです。
6.ナイロンロープは紫外線にも弱い
○保管場所には気をつけましょう。

●問4
1.ナイロンロープは伸びによって衝撃を吸収しているが、大きな衝撃が加わるとこの伸びが戻らず衝撃吸収性が大幅に失われる
2.伸縮性が失われ硬くなったロープは使用年数に関わらずほぼ寿命とみていい
3.この伸縮性はトップロープによっても失われる
4.この伸縮性は懸垂下降によっても失われる
全部○

●問5
1.カラビナには2-3tの強度があるが、これは縦方向でも横方向への加重> でも変わらない
2.またこの強度はゲートが開いていても変わらない
ともに○。
最近のビナには横方向もゲートを開けた時の強度もかいてありますよね。見ておきましょう。
3.緩いインクノットはカラビナのゲートを開けることがある
○実際やってみると特にベントゲートだと結構簡単に開いてしまった。
他のD型とかでも開くことがあるようなので、メインでセルフをインクノットで取るときはしっかりと締めましょう。
4.リード時、ロープはカラビナの上側から下側に通す
×これはリード時のロープのクリッピングの仕方です。
上から通して落ちると外れることがあります。
5.トップロープや懸垂下降の支点など決定的に命に関わるところではカラビナはシングルでの使用は避けるべきである
○沢の場合の懸垂でも、支点は2箇所以上から取って直接ロープではなくカラビナも2枚通す(しかも安全環付き)のが基本(あくまで基本)です。
でも沢は応用。太くびくともしない樹があればスリングも使わずロープを直接掛けるのが一番強いです。
そういう樹がない場合。
1.決定的に命に関わらない補助的な懸垂ではスリング1本じか付けでもいいと思います。
2.垂直に近く体勢が不安定で落ちたら危ないような場所での懸垂では2箇所以上から支点は取るべきだと思います。
カラビナが必要なのは、ナイロンロープはロープ同士の摩擦にすごく弱いから。だからロープ同士を摩擦させないことに注意すればビナなしでもいいと思う。

あとロッククライミングのように人工支点で絶壁の距離の長い懸垂の場合は基本どおりにやること。こんな懸垂やりたくないけど。
ゲレンデでのトップロープでは当然基本通りでやるように。スリングじか付けでロワーダウンして5mも降りない内に切れて落ちた例があるそうなので(それほど簡単に切れる)。
支点と懸垂下降については補足が必要ですな(これは後ほど)。

●問6
1.テープスリングでは市販の縫い止めされた「ソウスリング」が強度が高い
○一般的にスリングの一番弱いところは結び目。その点ソウスリングは結び目がないので強い。実験によると他の部分が切れても縫い付け部分は残ったそうだ。それほど強固に縫われている。
2.スリングの結束では、末端はそのロープの半径の10倍以上出す
×引っ掛け問題だったんだか大塚さんには通用しなかった。
直径の10倍です。でもテープの場合は?
この本にはかいてなかったけど、どうしてます?
私は3-4倍ほど出してますが、2cm幅なら6-8cm。ものの本には2倍以上とあったような。2倍じゃ怖いし、テープは緩んできますからね。常時チェックしましょう。私は解けたことがある^_^;
3.スリングの結束にはダブルフィッシャーマン(てぐす)結びかテープ結びを用いるが、これらはロープスリング、テープスリングともに用いることができる
×ロープはダブルフィッシャーマン、テープはテープ結び(リングベンド)です。
テープでダブルフィッシャーマンは西さんの言うように見たことないですが、ロープでテープ結びってのはたまにいらっしゃいます。これ解けます。
松ちゃんの8の字はたしかに見かけますね。結び目が大きくなりそうなのと末端はどうしてるの?確かに強度はありそうだ。
私はほどくタイプのものを8の字にシートベンドで作ってますがこれ便利ですよ。

スリングは消耗品なので、特に使用頻度の高いロープスリングは年に1度取り替えましょう。
私はこのシーズンはじめにロープスリングを新しくしています。

●問7
1.机上論では、墜落者の重さ(静荷重)に自由落下によって生じた運動量(衝動荷重)がかかり、ビレイヤーには1-2tの衝撃荷重がかかることになる。
2.実際にはロープの衝撃吸収や他のものとの摩擦などで机上論ほどの衝撃荷重にはならないが、それでもちょっとした墜落で200〜300kgの衝撃荷重がかかる。
ともに○
数字を覚える必要なんてないと思いますが、衝撃荷重と静荷重というタームは覚えておきましょう。

●問8
1.ビレイヤーのハーネスにビレイ器をセットして行うものをボディビレイという
2.支点に直接ビレイ器具をセットして行うものを支点ビレイとかダイレクトビレイという
ともに○
ボディビレイと支点ビレイの違いは最低限理解しておきましょう。
3.トップの確保の場合は支点ビレイよりもボディビレイほうが危険性が高い
×支点ビレイは危険
これはこの本での主張。つまりロッククライミングでの話し。
・もしアンカーが抜けてしまったらビレイシステム全てが失われる
・支点はビレイヤーとトップの間で取れることは稀で、大概は確保器が離れてしまい、確保器をロックできない状態になる。
というのがトップへの確保は支点ビレイよりボディビレイを用いるべきだという論拠。
さぁ、沢の場合はどうでしょう。今度の岩トレで検証してみましょう。

沢の場合はそもそも中間支点そのものが確実なものではないのでどちらでも同じように思えるけど、もし幸いに中間支点で止まった場合、確保器をロックできる位置に確保者が居られるなら支点確保がいいように一見思える。がそんな都合のいい状況に出会ったことはないしまずありえない。ロックできずにクリップビレイのみで止めようとするならかえって危険。
ボディビレイの場合は足元が安定していればいいが、沢の場合多くは滝つぼだったり段差があったりで安定した位置に立つのは難しい場合が多い。セルフビレイを取れればいいが。
やはり沢の場合は状況に応じてということになると思うけど、

4.ボディビレイでは(トップの確保の場合)ビレイヤーはルート(1本目の支点)の真下に位置するのが原則である
この位置に立てる状況なら、即ロックできるのでボディビレイのほうがよいと思う。
ということで4は○
5.ボディビレイの場合、トップが落ちてビレイヤーが持ち上げられてもビレイヤー自体がアンカーの役割になり宙に浮いたままロックすることも可能である
○一見乱暴なように見えるけど。室内壁とかで浮いて止めてますよね。ボディビレイの利点はビレイシステム自体が確保者の懐にあり失われることがないということ。

沢の場合はどちらがいいかという単純な話ではなく、それぞれの利点と限界を熟知して、状況に応じてビレイシステムを考えなければならないということかな。

今回の岩トレの課題のひとつ、様ような状況での確保法。
その前に確保器の使い方は完璧にしましょうね。

●問9
1.ビレイヤーは送り手(クライマー側)、押さえ手(クライマーの逆側)ともにロープから決して手を離してはいけない
△送り手側は決して離してはいけないことはないが、押さえ手(ロックする方)は絶対に離してはいけません。
でもこの本には決して両方の手を離すなと書いてあった。
おそらくトップへのロープの繰り出しを速やかにスムーズに行うためには送り手側も滑らすように元に戻せということなんでしょう。
2.トップが落ちた場合は踏ん張って力で止める(ボディビレイの場合)
×ビレイは力で止めるものではなく、確保器をロックして止めるものです。気をつけたいのは確保器でロックして止めているのではなく単にグリッピングで止めてしまっている場合があること。確保者の位置関係によってはロックしづらくグリッピングしかできない場合があるので注意(確保器はATCなどのチューバ類を想定してます)
3.トップが落ちた場合、ビレイヤーはロープに引っ張りあげられハーネスにぶら下がった状態で止めることもある(ボディビレイ)
○前にもあったように、止めることもある。
4.肩がらみ・腰がらみでのビレイは押さえ手側のロープをできるだけ体に巻きつけ摩擦力を大きくして止める
5.肩がらみでは確保者側へのロープは脇の下から出す
ともに○
肩がらみはロッククライミングでは現在まずやらない確保法だけど、沢ではちょっとした確保で多用するのできちんと押さえておきましょう。
間違った方法でやっている人がいますからね。
今のうちにこっそりと修正しておきましょう^_^;

●問10
1.ロープをある程度流しながら止める制動確保をダイナミックビレイ(動的確保)という
2.ロープを一気に止めてしまう静止確保をスタティックビレイ(静的確保)という
ともに○
このダイナミックビレイとスタティックビレイというタームは覚えておきましょう
3.雪上などを除く通常のロッククライミングではダイナミックビレイを行うべきである
×
現代の雪上などを除く通常のロッククライミングではスタティックビレイが新しいセオリーだと言い切ってます。
理由として
・昔と違いロープ自体の伸縮で衝撃は吸収され、ロープを流す必要がなくなった
・ビレイ器の発達によって、力で止めるのではなくビレイ器をロックすることにより静止できるようになったを挙げてます。
だから最近はゲレンデでも手袋をしている人はいないし必要ないということなんでしょう。

●問11
1.セカンドへのビレイは普通支点ビレイで行う
○現在のロッククライミングでは普通そうらしい。
2.ATCなどの確保器での支点ビレイは間違いである
○普通支点ビレイでやるそうだけど、ATCなどのチューバ類などではダメだと言ってます。
これなぜかわかります?ウチは結構これやってる人いますよね。
沢の場合はATCでもいい場合はあると私は思います。でもATCがロックできない位置関係だと間違いです。
テンションかかっても軽いものしかかかってないからグリップビレイだけで止めてますが、きっちりテンションかかったらロックしないと止まりません。
3.ATCなどでのセカンドへの下向きのボディビレイは間違いである
○これは間違いです。
この本では、トップへの支点ビレイ、ATCなどの確保器でのセカンドへの支点ビレイとセカンドへの下向きボディビレイを現在もっともよく見られるクライミングの3大間違いだと言ってます。
4.ATCなどでの折り返しビレイ(上の支点に一度ロープを通し、ロープの方向を変えてボディビレイする方法)は間違いである
○支点とセカンドの位置関係が直線になればいいがクライミングの現場ではそんな状況にはならないので間違いだと言ってます。
だけど、沢の場合は直線的になることが多いので沢では使えると思います。

ロッククライミングではセカンドへのビレイはルベルソやジジで支点ビレイすることが最近では多いそうです。
現場を踏んでる斉藤さんが明日くるので聞いてみましょう。

そういった器具を持っていない場合はどうするか、それとも持っていくべきなのかは今週末のリーダー組の課題のひとつです。

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