山に多少なりとも関係ありそうな映画を独断と偏見で選んでみました。
【クリフハンガー(1993年アメリカ)】
出演:シルベスター・スタローン、ジョン・リスゴー
ストーリー:山の事故で同僚の恋人が死亡し、その責任を感じて悩むレスキュー隊員の主人公。そんなある日、同僚を人質に取られた主人公は現金強奪の犯罪者集団と死闘を繰り広げることに・・・・
ひとこと:スタローンが厳寒のロッキー山脈をTシャツ1枚で駆け回るという長南氏もビックリの耐寒能力をみせる山岳アクション大作。冒頭にハラハラドキドキの転落事故シーンがあるが、そもそもあんな危険所に素人を連れていくのが無茶なのでは?(ハーネスのベルトの締め方もいい加減)
【ウェールズの山(1995年イギリス)】
出演:ヒュー・グラント
ストーリー:第一次大戦中のウェールズの小さな村に二人のイングランド人が村の自慢のフェノン・ガルウ」という山を測量にやってきた。ところが、測ってみると山の基準に6㍍足りないことが分かり、山ではなく「丘」だとみなされ、慌てた村人達は・・・・
ひとこと:ほのぼのとしたお話です。
【ハリーの災難(1955年アメリカ)】
出演:ジョン・フォーサイス、シャーリー・マクレーン
ストーリー:紅葉映える森の中に男の死体が横たわっていた。この死体を見つけた男女が右往左往・・・・(あれっ? うちの会でも似たような話しがあったような)
ひとこと:サスペンスの巨匠アルフレッド・ヒッチコック監督のブラックコメディ。森のロケーションが美しい作品。
【バーティカル・リミット(2000年アメリカ)】
出演:クリス・オドネル、スコット・グレン
ストーリー:ロッククライミング中の事故で父親を失ってから疎遠になっていった兄妹。やがて妹はヒマラヤのK2登頂に挑むが遭難。兄は危険とは知りながらニトログリセリンをもって救助隊を編成して妹の救助に向かうが・・・・
ひとこと:増田氏にチンカス級と酷評された作品。
しかし、荒唐無稽なところや(ニトロなんてもって行くな~)、ハッピーエンドのようで実は結果的に一人(妹)を救助するのに4人が二次遭難で死亡という悲劇的な部分を除けば、CGを駆使した映像とハラハラドキドキのシーンの連続でなかなか面白い山岳アクション映画である。アッケラカンと見るならお薦めです。
【007/ユア・アイズ・オンリー(1981年イギリス)】
出演:ロジャー・ムーア、キャロル・ブーケ
ストーリー:イギリスのミサイル誘導装置を乗せた船が撃沈された。それを奪って東側に売り渡そうとするギリシャの富豪にイギリス諜報部員ジェームス・ボンドが奪い返そうと戦いを挑むが・・・・
ひとこと:言わずと知れた007のシリーズ第12作。
断崖絶壁の上にある敵のアジトに侵入せんとするボンドはカムやハーケンで支点をとりながら断崖をクライミングしていく(なぜか確保者がいない?!)。しかし、監視員に見つかったボンドは蹴り落とされ宙吊り状態に。そこでボンドは、おもむろにクライミングシューズの紐をほどきシュリンゲを作ってプルージックノットによる自己脱出を始めたではないか! 恐るべし諜報部員!
【ダンス・ウィズ・ウルブズ(1990年アメリカ)】
出演:ケビン・コスナー
ストーリー:南北戦争の激戦地で負傷した北軍中尉の主人公は片足を切断されると思いこみ、絶望して敵軍の中に単身飛び出すという自殺的行為をとるが、生還。
思わぬことから英雄になり、勤務地の選択権を与えられダコタ最西部の砦に赴くが・・・・
ひとこと:ケビン・コスナーが製作・監督も務めアカデミー7部門(作品賞、監督賞他)を獲得した名作。
作中、ケビン・コスナーが夜、草原で焚き火をしているシーンがとても格好良く印象に残っている。いい男はなにをやっても様になる。
私が焚き火の前で寡黙になっているときはケビン・コスナーになりきっているのであまり声をかけないように。
【八甲田山(1977年日本)】
出演:高倉健、北大路欣也
ストーリー:明治時代、対露戦を想定して厳寒の八甲田山で青森隊、弘前隊の2隊による過酷な行軍訓練が行われた。準備不足と指揮系統の混乱で2隊の運命は明暗を分けることに・・・・
ひとこと:健さんファンの私としては外せない作品である。
公開当時、北大路欣也(青森隊隊長)の「天は我々を見放したー」という台詞とともに大ヒットした映画である。実話をもとにしている新田次郎の原作「八甲田山死の彷徨」もお薦め。
作中、寒さで発狂して死んでいく兵隊の姿が痛ましい。
(究極の選択だが)同じ雪山で死ぬならテントで酒をしこたま飲んでから外で寝込んでしまい(あれっ? これもうちの会であった話しのような)、そのまま凍死してしまうほうが幸せかも(発狂するよりはね)。
さて、ここまでで皆様既にお気づきだとは思いますが、「沢登り関係の映画がないじゃないか!」ということです。
そこで・・・
【わが谷は緑なりき(1941年アメリカ)】
タイトルからするといかにも沢登りにチョットは関係あるんじゃないかと思われるかもしれませんが(?)、アメリカ映画(それも61年前)ですからやっぱり全く関係ありません。
出演:ウォルター・ビジョン、モーリン・オハラ
ストーリー:19世紀末、ウェールズの炭坑地帯のある村に住んでいた一家の運命を回想形式で綴っていく。
ひとこと:名匠ジョン・フォード監督によるアカデミー5部門(作品賞、監督賞他)を受賞した文芸映画の感動の名作。
さて、沢登りアクション大作映画が作られるのはいつのことになるのでしょうか?
“巨爆の直登! 大増水! 虻の大群の襲来! 巨熊との死闘! 地獄の藪漕ぎ!”
大ヒット間違いなし!!(まつ)