虎毛・保呂内沢西ノ股沢〜本流下降

2003年7月20日(日)〜7月21日(月)
L長南、増田、松之舎

2003/07/18 虎毛:保呂内沢

当初計画は保呂内沢西ノ股沢から春川三滝へ下り、春川西ノ又沢から坪毛沢とつなぐ予定であったが、初日雨で停滞を決め込んだため、その計画はあえなくボツ。しかし、主目的であった保呂内沢を西ノ股〜本流と踏破することができ、意味のある山行ができたと思う。

7月19日(土) 雨
古川の道の駅で目を覚ますと予想していたとおり雨。春川西ノ又沢〜坪毛沢と繋ぐことは諦め、今日1日は停滞を決定。とりあえず本日泊まる宿を探しに鳴子温泉へ向かう。長南さんたちが数年前に泊まったという自炊部屋のある宿「あすか旅館」を探し当て、予約を入れておいて明日の入渓点を確認に行く。
岩入から鎌内林道に入ってしばらく行くと盗人滝への道標があり、そこを道標に沿って左に入る。程なく鎌内沢。道は鎌内沢を横断して保呂内沢方面へ続いている。盗人滝へは行っていない。そこまで確認して車に戻った。

どこの温泉に入るかいろいろと迷ったが、こんな時でもなければ行く機会のなさそうな河原毛温泉に行くこととする。河原毛温泉までは1時間あまりのドライブ。道路終点の河原毛地獄駐車場に車を止め、登山道を10分ほど下った滝場が河原毛温泉である。川の流れ全体が温泉となっており、滝が2本懸かり、その滝壷が湯船となっている。水着を着た男女が何人か浸かっていた。我々は水着を持っていないのでどうするのかと後の二人に聞くと、こともなげに「すっぽんぽんでいくよ。」どうやら越山原人のDNAは会全体のものであるようだ。お湯は酸味が強く温め。下の滝壷では温いので、はだしで3m程を中段の滝壷に登る。3人では若干狭いがなかなかの湯加減。そうこうしているうちに下の滝壷にもお客さんが増えてきて出るに出辛くなったが、いつまでもこうしているわけにも行かず、意を決してクライムダウン。思わず上を見上げた人々には迷惑なものをお目にかけることになりました。

川原毛温泉からは泥湯を経て観光道路を秋ノ宮温泉に抜ける。泥湯温泉もなかなかひなびたいい雰囲気を出していた。秋ノ宮温泉郷にある蕎麦屋「茂吉」もなかなかのお薦め。(観光ガイドのようになってしまった。)

途中のスーパーで買い物をして宿へ。そこで再び湯に入り、回鍋肉、カツオのたたき、キムチ鍋、冷奴といった山行にあるまじき豪華料理で、宴会となる。「たまにはこんなのもいいね。」と誰かが言ったが、私は二週連続になるのではというひそかな恐れが首をもたげていた。

7月20日(日) 雨のちくもり
朝雨は降っていたが、とりあえず入渓点までは行くこととする。入渓点で雨がやむのを待つが、強くなるばかりでなかなかやまない。佐藤さんたちがどういうエスケープを取ったかという推論に花が咲く。
9:30頃、小ぶりになったのをついて「まあ行ける所まで行ってみよう」と出発。沢は昨日より幾分増水していた。10:00保呂内沢入渓。しばらくは広い川原が続く。テン場適地が随所にある。左に12mすだれ状の滝を見ると、そこからはナメになる。
3段のナメ滝を超えると程なく二俣。水量比はほとんど同じに見える。西ノ股に入りしばらくナメが続く。20mのすだれ状の滝は左のブッシュに取り付いて高巻く。やがて左岸側が
台地状の森となり、長い川原歩きとなる。
地形図上の左岸岩盤マークのところは実際は両岸が岩盤で、沢が開ける。沢床もナメとなり、ここからが西ノ股の本番。まず、2段のすだれ状の滝のところで岩魚を見つけた長南リーダーからストップ命令。
待つこと5分、竿を折りながらもみごと25cmの岩魚をゲット。そこからも同様の渓相がしばらく続く。2段7m、3mの滝は滝の左を長南さんがリードし、後続は確保してもらって超える。
その後もナメとナメ滝が続くがいずれも快適に超えることができる。ここの岩は非常にフリクションが効き、普通なら滑り落ちてしまう傾斜でも上ることができる。
15:25奥ノ二俣。右は山猫森、左は本流で竹ノ子森。水量比は1:1。本流をつめることは諦め、右を登り本流へ下ることとする。この時点では本流上部に泊まり、明日沼沢沼から
春川へ下ることも考えていた。
右俣は高度差250mのほとんどをナメ滝の連続で稼いでいる。どこで区切っていいのかわからないので、何メートルとは言いづらいが、とにかくナメ滝を連ねて一直線に山猫森に突き上げている。いまだかつてこんなのはお目にかかったことがない。「晴れてたらもっときれいだろうな。」「紅葉の時期がいいだろうな。」などといいながら一気に高度を稼ぐ。そのままヤブコギもなく稜線へ。
稜線は笹とブッシュだが、それ程濃くはなく、ヤブコギの必要はない。
左に山猫森、右に小ピークを視認して進路を北へ取る。笹とブッシュの斜面を下ること20分で本流の流れに到達。最初はナメだが、760m付近の二俣から下は伏流となる。下は岩盤のナメなのだろうが、その上に崩壊した石が積み重なっていて西ノ股とは雲泥の渓相。期待していた650m付近の二俣も鬱蒼とした樹林であまりいいテン場ではなく、さらに下り、610m付近の右岸の川原を少し整地してテン場とする。この時点で明日沼沢沼へ乗越すことはやめ、本流を下ることとする。
焚火もついて、今日一日天気が無事に持ってくれたことに感謝しながら、美味い酒を飲んだ。

7月21日(月) くもりのち雨
テン場の付近は両岸が広がった樹林帯となっている。朝もやに煙る森とその中を静かに流れる沢。幽玄な風景だ。水量は昨日より幾分減っているようだ。テン場から1時間足らずで西ノ股の出合、そこからさらに1時間で昨日の入渓点へ到達して遡行を終了した。
車へ戻り着替えを済ませて虎毛沢・春川Pと待ち合わせの田代沢林道へ向かう。林道は途中工事中で車が奥まで入れない。11:00の交信が通じなかったので、車を降りて1時間林道終点まで歩き、無事合流した。(記:増田)

《コースタイム》
7月20日:林道(9:47)〜保呂内沢(10:00)〜二俣(11:20)〜奥の二俣(15:25)〜稜線(16:25)〜泊場(18:15)
7月21日:泊場(7:30)〜西ノ股沢出合(8:15) 〜入渓点(9:13)

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