朝日・根子川入ソウカ沢(敗退!)

2003年8月30日(土)〜9月1日(日)
L西、大塚

2003/08/30 朝日:根子川

一、8月30日曇り時々晴れ
西川BTからタクシーで日暮沢小屋へ(¥9970也)。遡行の準備をして出発する。(9:20)
入渓は9:55頃だった。連日の雨で水量は少し多めに感じる。にごりも少しあるようだった。赤倉沢まではいくつか小さく巻いたところが在ったが特に問題はない。

本流スジの広い流れを気持ちよく歩くだけだ。そして、水神渕がはじまる。ここから横松沢の出合いまでが前半の核心部となる。たいして難しいところではないが、荷物が重い事と水量が多いいため、小さい巻きの連続は結構しんどかった。予定の柴倉沢の出合いに予定の時間に到着(15:25)。

天気予報どうり明日の天気が崩れない事を祈りながら焚き火をするが、予定どうり降り出した。さすがは気象庁さん!まぁー飯を食べた後だから、良しとしましょうか。シェラフは暖かい・・・・+テント重いはず・・・

二、8月31日午前中雨、午後から曇り
一晩中降り続いた雨は朝になっても上がらない。水嵩は10センチ程度上がっている解ってはいるけども、天気予報をラジオで聞く。東北地方は全部ダメ!降水確率80%以上で一日中雨らしい。大塚さんと話し合い当初の空身ピストンの計画を放棄して、大朝日小屋に泊まることにする。金玉水に対して執念を燃やす大塚さんは極めて積極的だ。

でも、もしかしたら空元気かもしれない・・・水量が少し少なくなったので出発(9:20)柴倉沢は綺麗なのに、入ソウカ沢の水は濁っている。その理由はすぐ判明した。

雪渓だった。取り付きは薄くて危ないので、左から巻き、適当なところで雪渓に乗っかることにする。猛烈な潅木に突入してナカナカ進めない。1時間強の格闘の末やっと観渡しがきくところに出たが、そこは雪渓が切れていて降りる事は出来ない。今までの距離の2倍ぐらい進むと沢は左に曲るがそこまでは降りられないであろう。曲がった後は全く解らない。視界は10メートル程度であろうか?右から巻いていれば懸垂で河原に戻れたみたいでしたが、右から巻くにはかなり戻ったところから上がらなければいけなかった。結果論だ。
この時点で敗退を決定した。理由は、最低あと2時間は高巻きがつづく事、そしてその後も雪渓が連続する事がほぼ確実に予想される事、そして小雨が降り続いていて体力の消耗が激しい事、何よりも谷全体がガスっていて視界が利かない事が怖かった。明日中に下山しないで良いのであれば、多分突入したと思う。しかし月曜に東京に帰ることが絶対条件であることを考えると致し方ないか・・・と思う。

予め、エスケープルートと決めていたワサビ沢を登り古寺山を目指す。この沢は見なくらいに何もない沢だ。オマケに3分2以上は、ぼさが被っていてわずらわしい事この上ない!「二度と登りたくはない。」心の中で叫びながらパワフルな大塚さんについて行った。
古寺山に着くとガスが切れて入リソウカ沢、柴倉沢が見えたが案の定ビッシリ雪渓が付いている。もしかしたら雪渓の上をトコトコ歩いて簡単に登れたのかもしれない。現場に行って見なければ解らないけれど・・雪渓処理は難しい。休憩の後、日暮沢小屋まで走り下る。わりあいよい道であった(16:10)。

三、かんそう・・・・そして、コースタイム

2回目の敗退だ!。しかし嘆く事なかれ!我々は着実に前進しているのだよ大塚さん。前回は、根子川の水に足を浸す事すら出来なかったではないか!今回はこの川の半分以上を遡行したのだ!。「賞賛に値する大きな前進」と世間は評価するに違いない。金玉水の女神さま(美人)は我々を暖かく迎えてくれるはずだ。くじける事なかれ!三度目の正直を実現しませう。そして、その時は今回涙を呑んで参加を見合わせた増田兄、松之舎兄、関姉も積極的に参加意志を表明なさるに違いない(確実)。これらの諸先輩のお力をお借りすれば、今度こそ完全遡行は間違いないでしょう。そのとき小生は喜んで雑用を担当させて頂きます。(記:西)

(コースタイム)日暮沢小屋(9:20)〜入渓(9:55)〜石ヤラ沢(11:25)赤倉沢(11:35)〜横松沢(14:40)〜紫倉沢(15:25)〜出発(7:20)〜退却(9:20)〜古寺山(12:5013:50)〜日暮沢小屋(16:10)

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