上州・薄根川川場谷

2003年11月1日(土)〜2日(日)
L増田、佐藤、関、中村

2003/11/01 武尊:川場谷

前夜、麓にある旭小屋に到着し軽く一杯やる。前々から宴会小屋として目をつけていた所だが、予想通りどおりなかの快適さだ。

11月1日(土)晴れ
翌朝旭小屋を出発し、川場谷出合から少し入った桐の木平キャンプ場の駐車場に車を止め支度をする。そこから少し歩き、キャンプ場の脇から入渓し、しばし休憩の後出発。
すぐにきれいなナメになる。その先に銚子の口のような形をした3mの滝を皮切りに短い水路が出る。これが「うなぎの寝床」か。その後も断続的になめが出てくる。右岸に広い雑木林を見ると、川幅一杯の段々状のナメとなる。なかなか見事だ。左右岸ともに台地状となった先の右岸側に電力設備のキュービクルようなものがあり、向かい側には林道が降りてきている。林道を少し追いかけてみたが、おそらく中ツ沢林道がここまで来ているのではないかと想像する。
小ゴルジュを抜けるとしばらくは平凡流れとなる。左岸側に台地状に開けたところを過ぎると再びゴルジュ状となり、右岸に大きな岩峰が見える。このあたりが「獅子の牢」というところか。「桧の大穴」というのを探してみたがよくわからなかった。
ここからしばらく巨岩のゴーロが続く。小滝を2本右から小さく巻くと、左岸の上に岩峰「猿岩」が見えてくる。右岸は笹の台地になり、左岸から川場剣ヶ峰沢を合わせるとこのあたりからナメが連続する。いくつか現れる滝はいずれもナメ滝やスダレ状と表現されるもので、川幅いっぱいに流れきれいだ。さすがに人気の高い沢だ。それらの滝はいずれも難なく超えることができる。剣ヶ峰下ノ沢の下の8mの滝だけは直登にあたってザイルを使用した。
その後もナメと小滝が続く。ガイドブックなどではテン場を上流部に求めているが、あまり快適そうには思えなかったので、いい所があればそろそろと思っていた矢先、剣ヶ峰沢出合下に流木が堰き止めてできた川原を発見。薪も豊富なのでここを本日の宿とした。
満天の星空と豊富な薪に恵まれ、(私にとって)今年最後の焚火を盛大に行えることに感謝した。思えば今年は雨によく降られ、一晩中雨が降らずに焚火を続けたことがほとんどなかった。

11月2日(日)晴れ
テン場が予定より下だったので早めの出発をと思っていたが、ぐずぐずしているうちにいつもの出発時間となってしまった。剣ヶ峰沢を過ぎると2段のスダレ状の滝。直登は無理なので左右両岸を見比べる。左は滝上はなだらかそうだが取り付きが急な笹薮になっており苦労しそう。右は滝上の様子はわからないが、ルンゼを上って小尾根を乗り越せば降りられるのではないかと判断し、右を選択。これが後で大間違いだったと知る。小尾根の上に立ってみると下は断崖絶壁。8mm30mでは懸垂しようにもまったく届かない。結局笹薮を延々とトラバースし、剣ヶ峰上ノ沢、家ノ串下ノ沢を超えて本流に降り立ったときには1時間ほどを費やしていた。地形図で確認すると、右側は明らかに滝上の等高線が詰まっている。安易なルート選定を反省する。
ここでトラブル発生。私がトラバースからの下降のときに笹薮で左目を傷つけてしまい、痛くて目があけられない。先頭を変わってもらい、以後は一番後ろからみんなについて行く。幸いそこから上はさしたる悪場もなく源頭の笹薮に突入する。笹薮はなるべく左へルートを取り、1975m下の鞍部を目指す。佐藤さんの的確なルート取りにより、かなり上まで沢型を拾い、あまり藪こぎなく稜線の登山道に出た。
左目はぼやけてほとんど見えなかったが、みんなにゆっくり歩いてもらったり、川場尾根を避け早めに林道に下りるルートを行ってもらったりし、何とか暗くなる前に旭小屋まで戻った。そこから川場谷出合まで歩き、車を取りに行くのはみんなにお願いし、その後の運転もすべてやっていただきました。帰りの温泉はホテルSLの隣の「ふれあいの家」に入った。
帰宅後、深夜ではあったが川越にある埼玉医大総合医療センターの夜間救急に行き、眼科医の診断を受けた。角膜が傷ついているが目薬のみで2週間ほどで治るでしょうとのことでした。メンバーの皆さんにはいろいろとご迷惑ご心配をおかけしました。
川場谷は非常に人気の高い沢として有名だが、いってみてなるほどなかなかきれいな沢だった。中村さんは産女に続いて二度目の泊まり山行だったが、一度目のときに比べると荷物の重さにも慣れ、足取りも速くなったと思う。藪漕ぎではあごを出していたようだが、それは慣れれば解決するでしょう。(記:増田)

《コースタイム》
11月1日:旭小屋(7:30)〜桐の木平キャンプ場駐車場 (8:00〜8:30)〜キャンプ脇から入渓(8:55)〜川場剣ヶ峰沢(13:38)〜剣ヶ峰沢下〔テン場〕(14:40)
11月2日:テン場(8:00)〜家ノ串下ノ沢(9:10)〜登山道[遡行終了] (12:00)

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