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2003/11/26 丹沢:ザンザ洞 |
22日 山北からタクシーで玄倉林道のゲートまで入るが、それでもユーシンまで2時間近く掛かってしまう。途中の紅葉を愛でながらでも長い林道歩きだった。
ユーシンから檜洞沿いの道を少し行った川原に荷物を下ろし、少し戻って道を行くが、所々崩れている。檜洞丸への分岐で檜洞に降りると、程なく登れない釜をもった5mの滝。左側にトラロープがあり、これを乗っ越すとナメ、続いて日差しに紅葉も映え、良い感じのナメ滝を2つ越すとユーシン沢が出合う。本流の檜洞はここからナメが連続し、紅葉と相まってなかなかの景色である。石畳と小滝を越し、ゴーロとなって飽きるころ、ザンザ洞が小滝で左から出合った。
昼食後、日が陰り寒々とした感じのザンザ洞に入ると直ぐに一の沢が奥にナメ滝を掛けて出合う。なおも小滝を越すと2段の滝が見えてくる。二の沢との出合いに掛かるこの滝は上段が難しそうで、二の沢のF1を登って高巻くことにし、写真で見るよりも急なF1を登り始める。ノーザイルで登り始めたが、最後の1モーションのホールドが脆く、残置支点もあったので、一段降りてザイルを付ける。日差しもないため、手が冷たくて泣きそうで、沢登りシーズンの終わりを明確に感じる。このF1の上から本谷左岸のザレに巻き道が付いているが、あまり良い踏跡ではない。最近はあまり入っている人がいないのだろう。
さて、この巻き道を辿ると、本谷F1だけではなく、F2も巻いてしまった。この8m滝は左が登れそうである。CSを過ぎ、快適なナメ滝を2つと三の沢を越していくと「象の鼻」?と思われる8m滝。直登できるが、シャワーを浴びる。11月下旬という時期を考え、左を巻く。
四の沢を過ぎ、3段滝を登ると15m滝。残置シュリンゲも掛かっていたが、脆そうなので右の枯れ沢から踏跡に従い高巻く。以降はナメが2つで水が枯れ、なおも登ると大したヤブもなくキレットに出た。
大石山経由のこの登山道は良く整備されており、大石山への登りが疲れるものの、1時間ほどでユーシンに戻る。
23日 朝は寒い上に焚き火をすると出発も遅くなる。という訳で出発は9時過ぎ。今日は道を使わずに堰堤を越えて沢を行くが、3mのナメ滝で濡れるのを嫌い、結局は道に出て、昨日と同じ所から遡行となる。朝日も差して気持ちが良い。
さて、二の沢のF1も日が差して寒くなかった。続くF2もスリップしそうで嫌らしい。ザイルを使用したが、残置シュリンゲも掛かっているので使わせていただく。このF2を越すと大岩で沢が埋まっている。石積10mの滝を越すと普通の沢に戻り、ナメ滝が連続する。一枚岩の滝で昼食後、再び遡る。脆い岩質のためか、時々伏流になったりするが、1260mの二俣を左に行くと、苔の付いた滑りやすいナメとなり、いい加減飽きるころ窪状になり、尾根に詰めあがった。後は斜面を僅かでザンザ洞の頭に着く。キレットまでは下りで数分の所だった。
11月下旬にしては日差しが暑く感じられる登山道をテント場に戻り、後片付けして玄倉林道をひたすら歩く。ゲート手前で暗くなり、玄倉に着いたのは6時過ぎになってしまい、時間切れのため中川温泉には入れなかった。 (記.佐藤)
<コースタイム>
22日 林道ゲート(8:20) ユーシン(11:15) ザンザ洞出合(12:20〜12:50) 15mの滝下 (14:10〜14:20) キレット(15:05) 大石山(15:35〜15:45) ユーシン(16:10)
23日 ユーシン(9:15) ユーシン沢(9:45) ザンザ洞出合(10:20) 大岩の5m滝(11:55 〜12:30) ザンザ洞の頭(13:45) 大石山(14:20〜14:30) ユーシン(15:50) 林道ゲ ート(17:00〜17:25) 玄倉(18:05)