山スキー講習会:八幡平・後生掛温泉〜国見台〜栂森〜後生掛温泉

2004年1月10日(土)〜12日(月)
長南・増田・満田・関・中村

2004/01/10 後生掛2004

毎年恒例の後生掛温泉山スキー講習会であるが、今年は戸ヶ崎夫婦が諸事情により直前不参加となり、年末の妙高同様の5名という後生掛には珍しく少人数で少々寂しくもあったが、今年は国見台の先の栂森までの木立の少ない広大な斜面も満喫でき納得のいくツアーになった。

■1月10日(土) 曇時々晴
毎年乗っている夜行バスの「ジュピター号」であるが、今年からは鹿角花輪営業所ではなく鹿角花輪駅前に停留所が変更になった。駅前からコンビニまで朝飯を買いに行くと果たしてそこは毎年早朝に寄る営業所近くのコンビニだった。要するに少々不便になった。
いつものように従業員バスに乗せてもらい後生掛まで。例年になく雪が少ない。
後生掛温泉が近づくにつれ晴れ間がみえるようになる。いつものように「松葉30号」の10畳部屋に入り、温泉は後回しにして早速国見台方面に出発しようと準備をしていると、トガちゃんの友人で沢胡桃の何人は面識のある守屋氏が挨拶にみえた。宿帳にトガちゃんの名前があったので挨拶にみえたらしい。

出発すると先行していた守屋氏のパーティーがつけたトレースがあったので使わせてもらう。一段あがっていつも取り付く尾根の南側をトレースは進んでいたが、そのうち尾根に戻るのだろうと少々下り気味のトレースを追う。尾根から行けば少々急登になるあたりでいつものルートに戻り、しばらくはブナやミズナラの広葉樹帯を進み針葉樹に変わっていくわけだが、例年モンスターになるあたりに来ても木々の梢は高く木肌も見えていて今年の雪の少なさを実感させられる。
頂上手前の急登で、今年後生掛デビューの中村さんのシールが外れ少々手こずっていたようだが、その程度のことはすぐ慣れそうな感じだ。
頂上で守屋氏のパーティーと一緒になる。東京コッフェルクラブという面々で総勢10数名の大所帯。国見台から引き返すようだ。そしてしばらく下ったブナの林の中で酒盛りをするらしい。
なんとも珍しい話ではあるが、「酒盛り」の言葉にも「我々も酒を持ってくるべきだった」という反省の言葉も聞かれず、メンバーの視線は国見台の先の栂森から焼山方面をむいていた。
そして頂上から毛せん峠を越え栂森あたりまでくると木立の少ない雪面が広がり、北から岩木山から八甲田、八幡平から大深沢源頭部、秋田駒ケ岳、和賀岳、焼山から森吉山までの360度の大パノラマが広がっていた。
う〜ん、なんで今までここまで来なかったんだ?というのが一致した感想。

栂森あたりの稜線は風が強く雪面もクラストしている。少々天候に不安であったが地形も把握できたので、計画書にある栂森の稜線を北に向かいベコ谷地経由で後生掛別館のホテル山水に降りることに。
無木立の斜面をトラバース気味に気分よく滑り樹林帯にはいる。樹林帯もそれほど密ではなく気分がいい。1100mあたりでどうやらベコ谷地のある尾根のひとつ南の尾根に乗ってしまったことに気がつく。ここから北へトラバースしながら下るより、沢ひとつ渡ってトラバース気味に後生掛温泉へ直接でるほうが楽そうなので、地形図の水線が終わるあたりの急斜面を下り対岸へ。斜滑降&キックターンで降りるが、ひとり中村さんだけは鉛直方向へ板を向け果敢に滑っていく。いい度胸してますな。

対岸を少々登りながらトラバース。最後は鞍部へ向けてシールをつけずになんとか登りきる。少々行くと後生掛温泉が直下に見えた。
年寄りを置いて残り3名はゲレンデに練習に、年寄りは温泉に。

あとはいつものごとく自炊をして宴会モードに。いつもと違うことといえば、酒の勢いに乗じて守屋氏を呼びに行き、酒を自重している守屋氏がコッフェルクラブの何名かを連れて飲みに来ての酒盛りになったことか。

■1月11日 雪
昨夜から雪は激しくなりかなり積もった。まだ吹雪気味だが、元気で吹いた時のゲレンデを知らない中村さんは朝から一人でゲレンデに行き、年寄りが今日は2名増えて朝寝朝酒朝風呂を決めこむ。
午後から大深沢との分水嶺経由で大深温泉を見に行く。が結構なラッセルで日暮れまでに帰って来れそうにないので、今日はラッセル訓練だけでおしまいにして途中で引き返す。

■1月12日 雪時々晴
今日はまた年寄りが2人減りゲレンデ組と温泉療養組に分かれる。午後2時半の送迎バスで志張温泉経由で鹿角花輪へ。特急バスで盛岡そして新幹線といういつものコースで帰京する。(記:長南)

<コースタイム>
1月10日 後生掛温泉−国見台−栂森−14:30後生掛温泉
1月11日 後生掛温泉14:00−15:30(引き返し点)15:45−16:00後生掛温泉

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