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2004/05/08 丹沢:女郎小屋 |
新松田で待ち合わせをするが、都心から離れているにもかかわらず、車を駐車するスペースがなく非常に困った。新松田から玄倉まで車だとすぐだろうと思ったら、バスと同じように1時間ほどかかった。車を分岐からユーシン側に入ったところに止めたが、少し先に車止めがあり大きな広場ができていた。
今日も玄倉川は広い川原に似つかない小川のような流れである。10数年前にはなかった堰堤が古びていて意外な感じがした。最初の3m滝から小滝が連続し、なかなかいい沢だなと思わせる。15m滝は本当にりっぱな滝なのだが、思わず「え〜こういう滝だっけ?」と口走るくらい印象が変わってしまった。釜はなくなっているし水流の位置も違う。大塚さんが右から途中まで登るがコケでぬるぬるで戻ってくる。巻き道は左。小滝の連続を抜け右からルンゼが入ると10mの滝になる。ホールドは豊富だが結構立っているので初めて同行する山口さんはザイルを出すことにした。登ってみると見た目よりバランスがむずかしい滝だった。
左から枝沢が入るとゴルジュになり5-6mの滝が連続する。1つだけ右にあるシュリンゲをありがたく利用させてもらった。野猿滝は「これがそうですかね」というくらい4段とはいいがたい4つの滝が連続している。ここは快適に越えれた。
水流が消えて6mCSが現れる。大塚さんは残置を利用してCSを乗り越え、他2人はザイルをもらい左壁をのぼりトラバースした。次のCSは支える足をずらしながら右から越えた。
ガレた急斜面をのぼり細い稜線を乗り越す。東沢出合はすぐで、きれいなナメに出迎えられとても気持ちがいい。30分ほどで小川谷の川原に出た。いつのまにか青空が広がり気持ちがいい。小川谷も10数年前に行ったきりなので、当たり前かもしれないが、帰りの山道はずいぶん変わりりっぱになっていた。
女郎小屋沢は沢を始めたころ、初めてサブリーダー(パーティにはリーダーとサブリーダーがいた)として入り、メンバーの一人が滝から落ちてかつぎ降ろした沢である。事故者はあばら骨2本骨折し全治3ヶ月だったが、家庭の事情もあり1ヶ月強で職場に復帰し、現在もばりばり山に通っている。事故を起こしたこともあって、かなり記憶には自信があったのだがあまりに滝の印象が異なり、10数年で滝の見方も変わったのかなと思った。そのとき言われた言葉「高いところはザイルを出す」「リーダーは経験だから」は、いつも自分の中にある。でもこの前、また佐藤さんに注意されてしまった。気をつけなくては。(記:五十嵐)
<コースタイム>
車8:40〜出合9:10-9:35〜休10:55-11:05〜野猿棚上12:30-50〜乗り越し13:40〜小川谷出合14:05-30〜車16:30