新米リーダーが思う事

 入会6年目になる今年からリーダー会員になった。途中休会していた時期もあるので、大した山暦を積んでいる訳でもなく、リーダーと呼ばれるには経験、実力共にまだまだ足りないのだが、そんな私にリーダーを任せてくれた会の仲間の期待に応えるべく、今年は真剣に山に向かっている。

今までは真剣にやっていなかったと言うと語弊があるけれど、振り返ってみると山行にしろ会運営にしろ他人任せの事が多く、山に対する姿勢がかなり甘かったように思う。リーダー会員になってから始めて自分の未熟さに気がつくのでは遅いのだが、実際に訓練山行のメニュー作りや定例山行の計画、その他会の運営に関する事などをやってみるとリーダーの大変さが良く分かり、今まで自分が如何に連れて行ってもらうだけの登山者であったのかに気がつき反省しています。

登山の面白さは基本的には自らが計画して自らの力で山に登る事だと思う。勿論仲間の計画に乗るのも楽しいし、難しいルートであればある程仲間の力なしでは山行は成り立たない。それに、経験の浅い者が難易度の高いルートに入るにはリーダーの力が不可欠だし、そういう者も含めたパーティー全体の力で登るところが山岳会の良さだし楽しさだと思う。
しかし、バリエーションルートを目指す登山者は経験の有無にかかわらず、常に「自分の力で登る」という意識を持っていないといけないのではないだろうか。そういう意識をしっかり持っていないと、つい経験のある者に頼ってしまい、ただ付いて行くだけの山行になってしまう。山行中の難しい判断はリーダーに任せるにしても、なぜリーダーがそう判断するのか、自分ならどうするのかという事をきちんと考えていないとなかなか実力はつかない。
こんな偉そうな事を書いている私も実は今まで山行中に何も考えていない事が多く、たぶん先輩リーダーの方々には随分と迷惑をかけてきたのかもしれません。中級者にありがちなのではないかと思うのですが、ある一定のレベルで満足してしまうと、自分の未熟な部分や問題点をあまり意識しなくなってしまい、そうするとそこから先へはなかなかレベルアップ出来なくなってしまうのです。

登攀、高巻き、渡渉、雪渓処理、藪漕ぎ、遭難対策、生活技術・・・
沢登りは総合力だと思う。リーダーはパーティー全体の力量を把握し、的確な状況判断をする事が求められますが、どれをとっても自分はリーダーとしてまだまだです。技術や経験、判断力は簡単に養えるものではないので、究めるにはそれ相応の努力と時間と熱意が必要ですが、日々真剣に山に取り組み、早く自立したリーダーになれるよう努力して行きますので、会員諸氏の皆様これからも宜しくお願い致します。元来鈍感な私は他人に指摘されないと気がつかない事も多いので、何か気がついた点があれば遠慮なくご指導願います。

今年の奥利根での夏合宿は良かった。何ヵ月も前から準備をして、ルート、装備、食料等をメンバーと繰り返し話し合い、かなり気合いを入れて本番に臨んだ。
後半多少のルート変更はあったものの合計6本の沢を溯下降し、7日目に中ノ俣川の林道に辿り着いた時には熱いモノが込み上げてきた。予てからロングルートの長期山行にあこがれていた私にとっては会心の山行であり、きっと後々忘れられない想い出深い山行になるだろう。
勿論、この山行の成功はリーダーである長南氏の力によるものであり、今の自分の力量では到底リーダーなど勤まらないであろう。メンバーの一員としても細かい部分での反省は多々あるのだが、経験を積むという点に於いては自分にとって実り多き山行であったので、今後の活動に活かして行きたいと思っています。
(お)

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