確保技術訓練:丹沢・玉川南沢

2005年3月27日(日)
担当=大塚、関 増田、長南、松之舎、山口、立田

2005/03/27 確保技術訓練2005

今年で3年目となる沢の中の滝場での訓練。確保技術中心のメニューなので、今年から名称も『RC訓練』から『確保技術訓練』とした。

午前中のリーダー組による新人組、養成組の指導については、本人にも指導担当リーダーにも事前にメニューを渡しておいたので大きなもれもなく訓練できたと思う。ただ、養成組はやる内容が多く、やり残した物については4月のレスキュー訓練の空き時間などで補いたい。
また、全員で確認した「おたすけ紐でも確保」については、やはり大きな荷重(急な荷重、ゆっくりでも大きな荷重)がかかると、かなり肩(首)に負担がかかり止めきれない。補助的なところで使うのなら良いが、それ以外はきちんと確保すべき。コールについては時間が無くなりレスキュー訓練で確認することとした。
(記:関)

◆訓練メニュー
<全員>
・おたすけ紐での確保(肩がらみ)
<新人組> 立田
・プルージック登攀
・懸垂下降
・リードの確保
・セカンドでの登攀
・実践訓練(養成組とパーティーを組んで右俣遡行、左俣下降)
<リーダー養成組> 関、山口
・リード(中間支点のセット)
・リードの確保(墜落停止)
・セカンドの確保(確保支点のセット)
・セカンドでの登攀(中間支点の回収)
・懸垂下降(支点のセットから下降、回収まで)
・実践訓練(新人組とパーティーを組んで右俣遡行、左俣下降)
<リーダー組>
・ダブルロープでのクライミング
・ボルト打ち

◆反省・感想・その他
<新人組>
新人組は私しかいなかったので、私一人に対し、リーダーさんが2人という贅沢な環境下で行われました(試験みたいで緊張したけど)。私は新人組だったため、ロープ結びの徹底が主でした。ロープの結束は、片手でできるようにとなると、ぐんと難しく感じました。どのような場面で、そのロープ結びが必要になるのかを説明してもらったものの、まだまだ経験不足なため、イメージが掴めていません。レスキュー訓練などで、シュミレーションができるといいなって思っています。
(記:立田)

<リーダー養成組>
・支点のセット/セカンドの確保/ハーケンの打ち方
全てが初体験。いかに今まで何もしていなかったか、を痛感した。支点のセットでは、シングルで巻く方法と、プルージックで巻く方法の2種をやった。テンションのかかる方向により、巻き締めの方向も変えることも、確認できた。
セカンドの確保は、ATC、8環、ルベルソの3種を使ってみて、違いを実感。8環は摩擦が強く、止めるのは楽だが、繰り出すのが困難。ルベルソはテンションがかかると同時に止まるので安心だが、一度テンションがかかった状態からロープを繰り出すのはかなり困難。これは、ルベルソにかかったカラビナをシュリンゲでひっぱり、折り返して自分のハーネスにつけ、自分の体重をてこにして引っ張ると、なんとかテンションをゆるめることができた。
ハーケンは、力足らず、方向も悪く、まったく打ち込むことができなくて、がっかり。これは何度もやって、ぜひ打ち込めるようになりたい。ハーケンに短い紐をつけておくと、便利なようだった。

・滝場での一通りの訓練
極簡単な場所だったが、初めて滝場をリードで登ったので、緊張。ヌンチャクを使ってのリードしか経験がなかったため、シュリンゲとカラビナを使っての中間支点の取り方など、勉強になった。今後もいろんな方法を試してみたい。
トップが登る前に、セカンド以降がどのように登るかの確認は、ぜったい必要と実感した。3人以上いる場合のセカンド以降の登り方は、1.プルージック、2.中間8の字、3.末端8の字、の3種。状況による使い分けには、経験が必要と感じた。
懸垂下降時、降りる前に引きを確かめ、トップが降りてからさらに引きを確かめる、という2重の確認を身につけておきたい。

・沢の遡下降による実践訓練(右俣遡行〜左俣下降)
13:50、訓練場所を出発。訓練場所上部の10Mの滝は、左から巻き登る。ゆるやかな5Mの滝は、山口がトップで登りザイル出す(関さんは自力)。次のやや傾斜のある7Mの滝は、関さんがトップで登り、ザイル出す(中間支点1カ所、ハーケン打つ)。立田さん、プルージック。山口は末端8の字にて、ハーケン回収。しばらく何もなく歩き、3M垂直の滝。ここが一番問題の箇所となる。山口がトップで登る。前年は倒木にお助けをかけたと聞くが、その倒木はすでにない。遠くの立木にお助けをかけたものの、下まで届かない。持っているシュリンゲを全てつないでやっと届くが、立田さんが引っ張ると、角度が悪く、ふられてしまって危ない感じ。あわてて取りやめ、今度はザイルを降ろす。この時点で、見かねた関さんが自力で登ってきてくれる。ザイルのワンターンが取れず、悩んだ結果、もう一本の立木からお助けを延ばしてもらい、それでワンターンを取る。これでやっと立田さんの確保をすることができた。ふたたび何もなくしばらく歩く。最後に傾斜のある3Mの滝。山口・立田は左から巻く。関さんは右よりを直登。二俣の手前の急傾斜を、立木をつかみつつ登り、ようやく稜線上に出る。
15:50、直下を左俣に降りる。降り始めはやや急だったので、お助け2回、ザイル1回を出し、ごぼうで降りる。水が出てしばらく後の2M滝で、お助けを出す(関さんは自力)。ややヌルヌルの小滝続きのところで、ザイルによる懸垂下降。林道にぶつかった後、やはりヌルヌルのナメ?で、ザイルダブルによる懸垂下降。しばらく歩くと、二俣に出、登り返して、17:00に訓練場に戻る。

ともかく心配なあまり、前年より、ザイル・お助けとも出す回数が多くなってしまい、結果として時間もかなりオーバーしてしまった。とくに、遡行時の3M垂直の滝では、試行錯誤で30分くらいを費やしてしまった。お助けとザイル、どちらを使うか、どこを支点にするか、という基本的な判断が迅速にできるようにならなければ、と切に思った。また、懸垂下降時は、うまくザイルダウンをしないと、ザイルがこんがらがって、トップの下降に危険が伴うことも実感した。
みなさんをさんざんお待たせしてしまいましたが、トップで登ることの大変さ、楽しさを知ることができ、今後の沢の意識の上で、とても大切なものをもらった気がしました。
(記:山口)

<リーダー組>
・ダブルロープでのクライミング
訓練場所の滝にルートを作りダブルロープで試登した。
ルートは滝の下段を左上し左のブッシュからは右上、上段の左側を登り灌木のビレー点まで1ピッチ約40m。ダブルの有効性を試すために登攀ラインはやや複雑にし、プロテクションの数も12カ所と多くした。
実際に登ってみるとプロテクションの数が多いせいかダブルにしてもロープの流れがかなり悪かった。40mで12カ所はとりすぎかもしれない。登攀ラインやプロテクションの数等を変えて色々と試してみたかったが、時間の制約上、今回はダブルでのロープワークを中心に練習を行なった。

・ボルト打ち
手打ちのジャンピングセットでボルト打ちの練習を行なった。
ジャンピングは根気のいる作業だか穴の深さに注意する他は特に難しい事はない。ミゾーの軽量アイスバイルではハンマーの打力が弱いので重めのハンマーの方が良いだろう。
沢登りで積極的にボルトを打つ事は避けたいが、非常用、レスキュー用の技術としては覚えておいて損はないだろう。
(記:大塚)

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