レスキュー訓練:奥多摩・小常木谷火打石谷出合

2005年4月9日〜10日
担当:長南 佐藤・増田・西・大塚・関・古市・古川・(9日のみ)山口・立田

2005/04/10 レスキュー訓練2005

基本的に1日目で技術パーツの訓練、2日目でセルフレスキューのシュミレーションを行った。
今年は、セルフレスキュー訓練経験2年未満を初心者とし、訓練メニューの「1.レスキューでのロープワーク」「2.懸垂下降時の技術」を徹底的にマスターすることをひとつの目標とした。

そのために習得者がマンツーマンでついて指導にあたった。組み合わせは、西←大塚、古市←佐藤、山口←増田、立田←関、古川←長南。
また、習得者は新しい技術の導入と実践、検証を目標とした。

■レスキュー訓練メニュー
【初心者組】西・古市・山口・立田・古川
【習得者組】佐藤・増田・大塚・関・長南

1.レスキューでのロープワーク
・レスキュー用のロープ結束
オートブロック・クレムハイスト・バッチマン
ガウダーヒッチ・レミー・
マリナーノット
半マスト・ミュールノット
・レスキューでの支点の取り方
分散法(流動・固定)
ハーケン・カム・ボルト(※)
・アブミ登攀(※)
・チロリアンブリッジの代用(※)
・1/2、1/3システム

2.懸垂下降時の技術
・エイト環以外の懸垂下降(非利手、ATC、半マスト、カラビナ)
・懸垂下降時の仮固定(エイト環、半マスト、オートブロック)
・ロープ結束部の通過(※)

3.確保者の自己脱出
・セカンド確保からの脱出(支点ビレイとATC折り返しボディ)
・リード確保からの脱出(ロープダウン)

4.負傷者の搬出
・搬送法(ザック)
・滝場でのプルアップ&プルダウン(※)
・斜面でのプルアップ&プルダウン

5.シュミレーション(※)
・4人1組での通しでのセルフレスキュー

(※)は、未消化もしくは不足があったもの

■所感
・今年は水量が多く出合手前の突破は、泳ぐか水流の強い側壁側をへつるかと厳しかった
・初日は初心者を習得者がマンツーマンで、ロープ結束・懸垂下降のバリエーション・仮固定など基礎的技術を指導
・全体での訓練では、確保者またはリードの脱出と斜面でのプルアップが中心になった
・確保者の脱出は、ビレイをミュールノットで固定。プルージックとマリナーノットでバイパスのシステムを作る。2人の場合でもロープを出しながら支点の取れる位置まで移動して1人でも脱出できることを確認した
・ロープを半分以上出した時のリードのロワーダウンの方法を実践
・搬送はザックのみを使用するよりレインウェアを併用すると、背負う側へも負傷者へも負担は少なく、長時間のプルアップにも耐えれる
・実践的な斜面での1/3システムのプルアップの実践は今後の役に立つと思う。ただ引き上げ側は最低2人は必要か
・1/2システムはバックアップが重要。ガルダーヒッチよりもレミーの方が安定している。引く人とバックアップをする人が必要
・1/3システムはタイブロックとプーリーがあれば理想的なシステムが作れた

■最後に
この数年でセルフレスキューに必要なパーツとしての技術はほぼ実践、検証できたのではないだろうか。これからも文献や講習会などから新しい技術の導入を続けるべきであるが、会として沢で使えると判断して初心者へは必ずそれを習得してもらうというものを、そろそろきちんと整理していかなければならないと思う。
今年の最大の収穫は、斜度が強く長い距離でも安定してプルアップできる実践的なシステムを構築できたことだろう。これができたことによって、これまでの安全な場所までの搬送だけでなく会だけでの自力救助も可能にる。そのためには当然まだ課題はあるが、まず奥多摩・丹沢などの近郊での自力救助を想定して課題を洗い出し、来年からのレスキュー訓練の目標にしたい。(記:長南)

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