![]() |
2005/05/18 奥秩父:鶏冠谷左俣本谷 |
(晴れのち時々曇り)
前夜に西沢渓谷入口の駐車場に泊まり翌朝出発。歩き慣れた道を鶏冠谷の出合まで歩く。東沢の水量はサンダルで渡渉できる程少なく何だか拍子抜け。今年は東京近郊の山にもかなりの積雪があったので、ある程度の水量を予測していたがこれじゃ渇水期だ。
鶏冠谷に入りまもなく魚止めの滝を左岸から簡単に巻くと、長いゴーロが始まり下流部は淡々と進む。飯盛沢の出合を過ぎるとナメやナメ滝が続くようになり、周囲の樹木も新緑の盛りで気持ちの良い遡行となる。奥の飯盛沢の出合の滝は50m程のスラブ滝でなかなか登攀意欲をそそる滝だ。以前は何の事もなく通り過ぎた場所だが、志向が変わったのか最近はこういう枝沢に惹かれてしまう。今度はこちらを登りに来よう。
逆くの字滝は水流右側の残置シュリンゲを借りて簡単に越える。この滝を登るのは三度目だが今日は水量が一番少なく楽勝だ。この辺りから右俣の出合を過ぎ、左俣の一ノ沢出合辺りまでが鶏冠谷の一番きれいな所で、ナメとナメ滝が続き飽きる事はない。
一ノ沢出合上の15m滝は以前来た時には左上するバンドを登り、落口への数歩の草付きをだまして登ったのだが、前回勇敢にリードした西さんが今回は登りたくないと言うので左岸を高巻く。一般的にはこちらを巻くようで踏跡は明瞭だ。二ノ沢、三ノ沢を過ぎてなおも本谷を進むと50m程の美しいナメになり、その上にも階段状のナメが続いている。三ノ沢出合上部の本谷は初めて遡行するので期待していたが、以前登った三ノ沢と比べると本谷の方が若干劣る気がする。
予定では標高1840m付近の右岸支流(仮称四ノ沢)から鶏冠尾根へツメ上がる予定だったがこの沢は薄暗く、本流の明るい渓相に誘われてもう少し本流を進む事にする。本流は幅広スラブの5m滝で、滝上の白い岩盤の上に寝ころびしばしの休憩をとる。この後は忠実に本流を辿り木賊山から戸渡尾根を降りるか、右岸支流をツメて鶏冠尾根を降りるか悩んだが後者を選択する。四ノ沢の一本上流の沢に入り、鶏冠尾根の2177m峰の北鞍部にツメ上がった。
鶏冠尾根は以前に比べてかなり歩きやすくなった。赤テープだらけなのが少々目障りだが所要時間はかなり短縮された。(記:大塚)
<コースタイム>
駐車場(7:30)〜鶏冠谷出合(8:10)〜飯盛沢出合(8:50〜9:10)〜右俣出合(9:45〜10:00)三ノ沢出合(11:05)〜四ノ沢出合(11:50〜12:20)〜鶏冠尾根2177m峰(13:00〜13:15)〜鶏冠谷出合(16:20)〜駐車場(16:50)