奥秩父・大洞川井戸沢奥新左右衛門窪右俣〜惣小屋沢芋ノ窪下降

2005年5月21日〜22日
L長南、関、藤木(瀬音の森、荒川渓流保存会)

2005/05/21 奥秩父:井戸沢

井戸沢にヤマメを放流した輩がいるという噂があり、実際にキンチヂミより上流でヤマメを釣ったという人がいるらしい。
今回はこのことを確かめるために荒川源流域に精通している藤木さんと井戸沢に行くこととなった。関さんは昨年の夏に朝日の小沢で藤木さんと同行している。

折角だから奥新左右衛門窪右俣を詰め惣小屋沢を下降することにした。奥新左右衛門窪は2001年に左俣を詰めたがゴルジュとナメの続くいい沢だったので右俣を遡行する機会を狙っていた。
また、藤木さん達と2002年に井戸沢のイワナの調査に出向いた時に、彼らが踏査した左岸の仙波尾根の昔の道も東仙波からどのあたりまで辿れるのかも興味があった。

金曜の夜に荒沢谷橋にて合流する。軽く入山祝いをする。
土曜は朝からひっきりなしに釣師の車がやってくる。
惣小屋沢出合の堰堤で2人連れ、井戸沢に入って三つ釜あたりでも2人連れに会うが、その後は誰にも会わなかった。

今年はまとまった雨が降っていないらしく水量が少なくコケが繁殖している。
椹谷の上あたりから竿を出すが釣れるのはイワナのみ。
前新左右衛門窪を越え屈曲部を越えた右岸をテン場にして、二俣まで釣り上がるもイワナのみ。
くたくたになってテン場に戻ってくると、テントも焚き火も用意が出来ていて食事の準備が始まっていた。すべてをやってくれた関さんに感謝である。

翌日も再び二俣まで釣りあがることにするが、私の毛鉤釣りの技量ではヤマメを釣りあげるのは無理と、藤木さんのテンカラにすべてを託す。
昨日と違って少し毛鉤を沈めて釣りあがる藤木さんが型のいいイワナだとあげた魚体にパーマーク。背が黒いのであげるまではイワナだと思っていたそうだ。
なにはともあれヤマメがいることが確認できた。藤木さん曰く。3年くらいのヤマメなので放流された第一世代だろう。ヤマメは3年目くらいで子供を産んで死んでしまうので、この程度の魚影では自然に淘汰されてしまうのではないだろうか。第二世代はまだいないようだし、来年も第二世代が釣れないようだったら、そのうちいなくなるだろう、とのこと。
放流はおそらく源流から発眼卵での放流だと思われるが、ここまで見事に生育しているのを見ると少々疑問が残る。

奥新左右衛門窪の右俣はフリクションの効く岩肌で明るく登れる滝の多い沢だ。水量が少ないのが難点だが、最後はヤブ漕ぎもなくミヤコ笹の稜線へ出られる。
個人的には、井戸沢の本流よりも奥新左右衛門窪の右俣・左俣のほうが好きだ。
小ゴルジュとナメが連続する左俣と右俣は甲乙つけがたい個性をそれぞれもっている。

下降は惣小屋沢の支枝、芋ノ窪を下ったが、30年ほど前の山火事で荒れた沢はダケカンバの一斉更新などが見られそろそろ再生しだした兆候が伺えた。
惣小屋沢は焼小屋沢出合下に2箇所ゴルジュがあるだけで下降は楽そうに思われたが、この沢はところどころ崩壊が激しく、高巻きルートは途中で崩壊していたりして注意が必要だ。
下降ルートとして惣小屋沢はお勧めできない。時間的にも東仙波から和名倉山経由で二瀬ダムへ下った時よりもかかってしまった。

東仙波からの道も詰めあがったあたりはしっかりと残っていた。いつか山の神へと続くこの道を踏査してみたものである。(記:長南)

<コースタイム>
21日 快晴
荒沢谷橋7:30−8:00惣小屋沢出合8:20−10:10キンチヂミ手前10:30−11:00栂沢出合−11:40椹谷出合−大滝上13:00−16:30BP
22日 曇後雨
BP8:20−9:10二俣12:10稜線12:30−13:40惣小屋沢出合14:00−16:40林道−17:30荒沢谷橋

<1/25,000地形図>
雁坂峠・雲取山

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