![]() |
2005/05/29 大菩薩:小室谷 |
東京近郊の中では秀逸な沢として評判の高い小室川谷だが、どういうわけかまだ遡行したことがなかった。今回、西さんの計画が出たので、以外にも初めてという五十嵐さんと、2回目の関さんという4人パーティーで行くことになった。
5月29日(日) 晴れ
前夜はいつもの三条新橋のところで仮眠。以外にも他グループの姿は見当たらない。
朝食もとらず泉水谷林道を歩き始めて25分。小室川谷出合の下流から踏み跡を辿って泉水谷に降り、橋を渡って小室川谷に降り立つ。「これが!」と驚くほどのしょぼい流れ。
しばらくゴーロを歩き、ゴルジュっぽくなった所の斜瀑を二つほど超えると、早速釣り師を発見。林道の下り口に車が止めてあったので覚悟はしていたが。ここで朝食休憩とする。
釣り師を追い越してしばらく行くとS字峡が現れる。水量の多いときは大変なようだが、今日は水線通しにあっさりと突破。最後の淵を右から巻くと松尾谷の出合となる。
その後しばらくは小滝とゴーロが交互に現れる。左岸に石門を、右岸にわさび田跡を見てしばらく行くとまた釜を持つ小滝が連なるゴルジュとなる。小室の淵というらしい。右に流れを見ながら全部まとめて右岸を巻く。
中ノ沢の出合で再び釣り師と遭遇。愛想のいい人達で、道の情報を教えてくれた。道から中ノ沢を降りて来たとのこと。ここでも気を使って若干の休憩をする。
再び彼らを追い越すと小滝とナメが続く。10mの雨乞ノ滝を右から巻いて降りると30m程のすだれ状のナメ滝。よく見ると4段構成となっている。上段の10mは落ち口のところが滑りそうでいやらしい。西さん、五十嵐さんは右から行ったが、少し苦労していた。関さんと私は左からだったが、こちらの方がやさしそうだった。
滝上に煙が立っており、またもや釣り師と遭遇。これから釣り上がるという彼らに頼まれてまたもや休憩。ちょうど12時だったので昼食タイムとする。昼食後釣り師の一人を追い越したとき、22~23㎝位のヤマメを吊り上げていた。その上の滝場を越えると特筆すべきところはない。蛇抜沢の出合を過ぎ、源流っぽくなった長い道のりをひたすら登って、藪漕ぎもなく稜線に出る。
登山道を大菩薩嶺、丸川峠経由で牛首谷沿いに下り、泉水谷林道を車まで戻ったのは薄暗くなった19:30。久しぶりの長時間行動だった。
小室川谷は期待が大きかっただけにちょっと拍子抜けした感じ。水量が少なかったのも一因かもしれない。でも確かに近郊の沢としては面白い。天気にも恵まれ、疲れたけど充実の一日でした。関さん、運転お疲れ様でした。(記:増田)
<コースタイム>
5/29 三条新橋(6:00)~ 小室川谷出合(6:30)~中ノ沢出合(10:30)~ナメ滝上(12:00) ~稜線(15:10)~三条新橋(19:30)