那須・苦土川大沢左俣〜峠沢下降

2005年6月27日(月)
L大塚、山口

2005/06/27 那須:大沢左俣

当初予定では、右俣遡行〜西沢下降でしたが、雨模様のため、左俣遡行〜峠沢下降に変更。高さはないものの、ちょっといやらしい滝や巻きがあり、何度かお助けを出してもらいました。

ザイルは詰め近くの30Mで1回。大沢の白い岩肌に、初夏の緑、高原の花々が美しく、登りも下降も適度に楽しめて、満足の一日でした。

6月27日(日) 曇りのち雨

深山湖の駐車場で前泊し、翌朝6時起床。夜中、ぽつぽつと降っていた雨はあがり、雲間にうっすらと光が差す。朝食はあとまわしにして、6時半出発。
入渓点まで林道は続いているようだが、大きな石がボコボコ転がっていて、あまりよくなさそう。雨の予報のため、道を下ってくる可能性も考慮し、林道が大沢を渡ったところで、車を止める。ここなら下降路とクロスするので、道を下ってきても登り返しナシで楽ちんだ。

林道を20分ほど歩き、終点から踏み後をたどって沢に降りる。7:40入渓。
ちょうど最後の堰堤の下に出た。堰堤を越え、ゴーロの中を少し歩くと、左から西沢が出合う。水量比は1:2くらい。この先もまだ、ゴーロが続き、しかもだんだん傾斜が増してくる。「うーん、先はキツそうだなぁ。あんなに立ってるよ」と前方を振り仰ぐと、後ろにいた大塚さんが「あれ、岩? 雪渓?」とつぶやく。雪渓です。。。近づいて見ると、滝場の下に、40M四方くらいの大きな雪渓が、ドーンと構えていた。安定しているので、右寄りを越え、そのまま小さな支流を渡り、すぐ上にかかる10M滝の左岸をトラバース。
今年初の雪渓に、私はちょっとびびり気味。10M滝の上にも、傾斜のあるナメと20 Mの大滝が見える。どうやら滝場が続くようだ。見上げる頬に雨粒があたる。ここからは、しとしとと、時折霧雨降る中の遡行となった。

大滝の下でしばし、直登しようか否か迷う。大塚さんは登りたそうだったけど、落ち口の様子が見えないので、巻くことにする。小さく巻けそうなので、左岸をとるが、岩が立っていて少々苦戦。お助けで確保してもらいながら登る。滝上をトラバースしながら見下ろすと、はやり落ち口は少し悪そうだった。

その後、5M前後の滝をいくつか越えると、二俣に出た。出発が早かったので、この時点でまだ10時。二俣の水量比は1:1くらい。左は美しい20Mのナメ滝、右は暗い藪沢だ。「これじゃ、みんな左にいきたくなるよなぁ」と大塚さん。
このあたりから雨足が強くなり、稜線に近い左俣に進路をとる。ナメ滝はけっこう立ってるように見えたが、乾いたとこを選べばひょいひょいと登れ、快適だ。滝上に立って見下ろすと、右岸には、コバイケイソウ、ニッコウキスゲなどが花を咲かせ、霧の彼方には、形のよい山谷がうっすらと見えかくれしている。

ナメの上の4M滝は、左を登るがスタンスが見つけられず、お助けを出してもらう。それを越えると、ガレて急に水流が消えた。「え? ほんと??」とあまりに早い消失をいぶかしく思うが、念のため、ここで水を汲んでおく。
今回一ヶ月半ぶりの山行となる私は、この時点ですでに息切れしている。水流が消えてすぐ、小さな二俣に出る。二俣というよりは、左が藪の沢型、右が岩壁。どちらも「う〜ん」だが、左の岩壁から、わずかに水が落ちている。
「右っぽい気がする」「うん、滝の上は開けている気がする」ということで、右俣に決定。ここで初めて、ザイルが登場。難しくはなさそうだが、岩壁の下はすっぱり切れていて、落ちたらどこまでいくかわからない。高度感いっぱいだ。大塚さんが登り、続いて引き上げてもらう。上部がちょっとだけいやらしかった。30Mはあったように思う。

この滝上で、少し水流が復活。6Mの滝を越えると、小滝が連続し、やがてふたたび水流が消えると、両岸から熊笹が覆いかぶさるようになる。
そのまま沢型をたどっていくと、熊笹とコバイケイソウと灌木の混生する、低い藪となった。 眺めは美しく、藪も低いが、傾斜が急なため、ここでもはやり息切れ。大塚さんはぐんぐん登っては、私を待って立ち止まる。そばへいく。
またはなされる・・・の繰り返し。「山口さん、藪、苦手?」と大塚さん。
「いえ、あなたが早過ぎるんです」とはいわず、「運動不足なんで」と答える。

登ること約1時間、前方に小さな岩の固まりが見え、どうやらその先が稜線・・・と思いきや、岩をまわりこんだあたりから方向が怪しくなる。
どうやらちょっと手前の小尾根に登ってしまったようだ。霧の切れ間、遠方に登山道が見えているのでそちらへ向かうが、藪が濃く、ハイマツとシャクナゲにもてあそばれて、なかなか進まない。20分くらい、もみくちゃになりながら歩いて、12:50登山道に出る。

冷たい雨の中、道に出てほっとする間もなく先を急ぐ。途中、澄んだ碧色の池の底に白濁が見え、のぞき込むとたくさんの卵が沈んでいた。「カエルの卵かな」「雨でなければ、ここでお花畑ランチなんだけどねぇ」などと言いつつ、足早に通り過ぎる。稲光もちらつく中、14:20に大峠着。

藪っぽい道を30分ほど下り、峠沢が横切ると、そこから沢を下降。水量もそれなりにあり、おだやかで美しい沢だ。中ノ沢出合いを過ぎると、苔むしたナメが続き、雨も止み、なごやかな気持ちになる。この時の、ナメの中での5分休憩が、一日で一番気持ち良い時間だった。途中、右岸支流に雪渓が残っているのが見えた。1時間ほど沢を下降し、井戸沢出合を過ぎると、ふたたび、りっぱな白木の橋をかけて、道が横切る。そこから道に上がって、三斗小屋宿跡を右手に見ながら、薄暗くなってきた林道を下る。夕方5時、二人とも「もう歩きあきた〜」とこぼす頃、車へ戻りついた。(記:山口)

<コースタイム>
車止め7:00〜入渓7:40〜大滝上9:30〜二俣10:00〜登山道12:50〜大峠14:20〜峠沢入渓15:00〜中ノ沢出合15:20〜林道16:10〜車止め17:00

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