奥秩父・笛吹川ヌク沢左俣右沢

2005年7月9日(土)
L関、佐藤、立田、山口

2005/07/08 奥秩父:ヌク沢左俣

下部の堰堤6個は、どれもけっこう大きく、越えるには巻いて登らなければならなず少々うんざりでしたが、時折現れるナメがきれいで、心救われました。大滝も、高度感があってなかなか楽しめました。ツメまではなんとかお天気がもちましたが、その後雨足がはげしくなり、梅雨らしい?さむ〜い沢登りでした。

7月9日(土) 曇りのち雨

前夜は、西沢渓谷バス停から少し林道を上がった、高架橋下で幕。翌朝5:30起床。駐車場に戻って足回りを整え、6:30出発。梅雨の最中、雨模様の週末のためか、駐車場に車は一台のみだった。林道を20分ほど歩くと、橋の手前に「ヌク沢」と書かれた標識があり、そこから左岸の踏み後をたどって沢に降り、7:00入渓。曇り空で、長袖でも少し肌寒く感じるくらいの気温だ。

入渓したとたん「休もうよ」と言う佐藤さんにしたがって、ちょっと休憩。立田さんがいないなぁ、と思ったら、左岸の草原の隅っこで、何やら一生懸命、岩をのぞき込んでいる。しばらくして「あった〜!」と感激の声。
どうやら冬虫夏草を見つけたらしい。わたしも一時期集めていた。立田さんは、綺麗なオレンジの冬虫夏草を、大事そうに眼鏡ケースにしまい込む。「休憩しようと言ったわたしのおかげだね〜」と佐藤さん。
歩き始めてすぐの堰堤は、右から越える。そこから沢は、暗く狭いゴーロ状で、時折苔むしたナメと小滝が現れる。どれも簡単に越えていける。左岸に崩壊地を見て間もなく現れる8Mの滝は、左を少し巻き気味に登る。道が横切ってすぐの堰堤は、踏み後にしたがって右を越えようとするが、ダムの横の壁が崩壊していて、少し大きめに巻かなければならなかった。この2個目の堰堤を越えると8:15。ひたすら歩いて登っているので、入渓してから2時間くらいたっているような気がしたが、まだたったの1時間だった。
堰堤より上部は、奥秩父らしい、小規模ながら美しいナメが続く。
ほっとするひとときだ。最初はちょっと緊張気味だった立田さんにも、笑顔が見える。このあたりから、少し沢が開けて明るくなった。「・・・と思うと、堰堤が出てくるんだよねぇ」という関さんの言葉通り、小さな支流をいくつか見た後、再び堰堤が現れる。越えたかと思うとすぐに次が現れ、数えてみるとここから4つの堰堤が続いていた。関さんいわく「堰堤の連瀑帯」。・・・疲れそうな響きだ。平成7年着工、8年着工、などのラベルが見られたので、比較的新しい堰堤が多いようだ。最後の堰堤の手前で、左岸から1対1の沢が入り、ここが二俣だと気付く。
堰堤終了地点で、軽く休憩し、気を取り直して遡行再会。連続する2〜3Mの小滝を越えていくと、1対1の奥の二俣に出た。右沢に入り、右岸からの支流を見た後、しだいに傾斜が増してくる。「今のは、滝なのかしら。急斜面なのかしら。どっちに記録しようかなぁ」などと悩みつつ歩いていると、目の前にどーんと大滝が現れた。天に向かう上部は、ガスに隠れてよく見えない。見えているのは下段だけのようだが、それでも60Mくらいはあるように思える。
下段は、左よりが一番流れが強く、真ん中にも少し大きな流れがあり、そこから右にかけてもところどころに流れがある。下からじっくり観察した結果、関さんは、真ん中の水流中を登ることに決めたようだ。シャワークライムを覚悟して、めいめい、雨ガッパを着込む。関・山口と佐藤・立田のペアで、少し間隔を開けて登るように、と佐藤さんからの指示。
登ってみると、スタンス・ホールドはしっかりあるものの、ところどころすべりやすいところもあり、シュリンゲやお助けを出す。水がかかると「つめた〜い!」と声を上げる寒さ。下段を終了するときには、皆、体が濡れてしまっていた。中段は、右よりを登り始め、途中から左にトラバース。上部で、水流中のルートもすぐ右の岩場のルートも、どちらもちょっといやらしく思えるところがあり、ここで初めてザイルを出す。関さんが岩場のルートをトップで登る。高度感があり、ザイルがないとイヤな感じだった。下の2段でけっこう時間を費やしてしまったので、上段は水流中を行かず、右の窪状のところを登る。登りながら水流をのぞき込んだ関さんは、「けっこうイヤそう」と言っていた。下段80M、中段100M、上段50Mくらいの印象。苦労したせいもあるが、中段が一番高さがあるように思えた。
大滝を登り切ったところで12:20。お昼休憩にするが、全身濡れている上、曇り空に風も出てきて、寒い寒い。女性3人は、ときどき歯をカチカチとならしている。食べ終わると、食後のコーヒーを飲むことももままならずに立ち上がり、暖まるため、とにかく歩き出す。大滝の上にもナメが続き、左からやや藪っぽい支流が入った後、左岸に大きな崩壊が現れる。左右ともに白い砂と岩のザレ地で、両岸が迫っていて、不思議な景観だ。どんどん傾斜が増し、沢中もガレが多くなる。水流は、一度伏流となるが再び復活し、細く続いている。
佐藤さんが「10年前に使ったはず」という踏み後はとうとう最後まで発見できず、沢が藪に覆われ、稜線もかなりせまったと思われる頃、左岸に出てきた小さな踏み後をたどって、沢をはなれる。白枯れした倒木の下に、低いハイマツとシャクナゲが混じる藪をしばらく登ると、細い木の生い茂る樹林帯となり、時折、藪に消えそうになる踏み後を拾いながら進む。雨が降り始める中、30分ほどの登りで、14:15、登山道に出る。戸渡り尾根は、急いで下れば1時間半だが、雨ですべりやすくなっていて、距離が長く感じられ、疲れた足に、下山後の温泉がありがたかった。(記:山口)

<コースタイム>
西沢渓谷駐車場6:30〜入渓7:00〜二俣9:20〜大滝10:30〜12:20〜登山道14:15〜林道17:00〜西沢渓谷駐車場17:30

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