越後・水無川デトノオオナデ沢

2005年8月28日(日)
L大塚、松之舎

2005/08/28 越後:デトノオオナデ沢

(曇り)
越後三山森林公園の駐車場に車を止め林道を歩く。しばらく行くと左手に白い飛沫を上げる険瀑が見えてくる。オツルミズ沢のカグラ滝だ。

オツルミズの左岸は険しいスラブ壁を巡らし、マキグラノツルネは竜の背の様な急峻なリッジを水無川に向けて落としている。高倉沢出合を過ぎしばらく行くと林道にスノーブリッジがかかる。林道下に歩行者用のトンネルがあるのだが、行きはそれに気付かずブリッジの下を潜ってしまった。
十二平からは山道になり、左岸に美しいナメ状の連瀑をかける笹花沢を見送り、しっかりとした踏跡を辿ってゆくと行く手にデトノオオナデ沢の大滝と上部のスラブが見えるようになる。かなり急峻に立ち上がった沢だ。

デトノアイソメの雪渓は意外にも小さく両岸に30m程のブロックが残るのみ。不動沢に入り左岸に西不動沢を分けると右岸から少さな流れで出合うのがデトノオオナデ沢だ。出合から4つ程滝を越えると直ぐに大滝。基部から眺めると傾斜はそれ程強くなく下二段は水流左をノーザイルで登る。三段目は傾斜がきつくなりザイルを出して右壁に取り付く。ハーケンを打つ良いリスが無く、効きの甘いハーケンとヒョロヒョロの草付きでプロテクションを取り15m程登る。ここから水流脇を左上するバンドはヌメヌメなので敬遠し、ブッシュに向けて直上、ブッシュでプロテクションを取りさらに数m登り安定した所でピッチを切る(1P40m弱)。ここからは三段目落口に向けてブッシュをつかみながらトラバース。四段目は再び傾斜が緩み右壁の乾いた所をノーザイルで登る。大滝は大きく分けて下から30、30、40、20の4段120m。水流は少ないがスッキリした滝でなかなか見栄えが良い。核心部の三段目1Pはしっかりしたプロテクションが得られず部分的に緊張する箇所もあるが、それ程難しくはなく手頃なクライミング気分が味わえる。

大滝上の5mと20m斜瀑を登ると伏流ぎみのゴーロが続く。このやや長いゴーロをこなすと前方に広大なスラブが広がる(標高1060m付近)。始めはチョロチョロ水流が見られるが、水流沿いでも乾いた所でも好きな所を選んで登れる。しばらく登ると赤茶けた乾いたスラブになり振り返ると本流が遥か下に見える。標高差約250mの快適なスラブ登りを楽しみ、最後はやや傾斜が増すが忠実にスラブをツメて荒山直下の登山道に出た。

稜線からの展望を期待していたのだが残念ながらガスがかかり周辺の景色は見えない。諦めて鉱山道尾根の下降点を探す。荒山の西側鞍部から五竜岳方面に登った小ピークに間違った荒山の標識がある(地形図の1344m三角点とは別のピーク)。そこからさらに西に進んで下降点を探したが、踏跡、赤布などは見つける事が出来ず、荒山標識の少し西側の下部が見下ろせる場所から下降を開始する。適当にヤブを漕ぎながら下降を続け、鉱山道尾根へ向けて右へトラバースしてゆく。途中沢を二本渡り標高1150m付近で鉱山道尾根に乗るが踏跡は無い。さらに下降すると標高1080m付近で尾根の分岐に出る。目指す鉱山道尾根下部は見えるのだが、どちらがそれに続く尾根なのが今一つはっきりしない。尾根のグレード的に左と判断してしばらく下ったが東不動沢寄りに降りてしまい間違いに気付く。登り直し先程の分岐から右の尾根に入り下って行くと、標高980m付近から踏跡が現れ始める。下るにしたがいはっきりした踏跡になり、古い鎖場が出てくると後は迷う事なく出合付近に導いてくれる。デトノアイソメから今朝歩いた道を戻り車に戻った。
鉱山道尾根は下降に3時間を要したが、地形の確認、間違いの修正等に使った時間を除くと実働2時間位だろう。辛い下降だがこの流域の貴重な下山路なので覚えておきたい。尾根上からは真沢、北沢、滝沢、東不動沢、西不動沢が良く眺められ、初めて水無川に訪れた私には良い偵察山行となった。(記:大塚)

<コースタイム>
越後三山森林公園(7:00)〜十二平(7:45)〜デトノアイソメ(8:30〜8:55)〜デトノオオナデ沢出合(9:05)〜大滝上(10:30〜10:50)〜標高1060mスラブ入口(11:25〜11:45)〜登山道(12:30〜12:40)〜下降開始(13:00)〜デトノアイソメ(15:50)〜越後三山森林公園(17:25)

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