平ヶ岳・平ヶ岳先ノ沢〜恋ノ岐川下降

2005年9月17日(土)〜19日(月)
L長南・大塚・関・石川

2005/09/17 平ヶ岳:平ヶ岳先ノ沢

■17日 快晴
金曜夜、大湯「交流促進センター」で仮眠。土曜朝6時半に出発。

雨池橋脇に車を止めようとすると、じい様が出てきてここは借地なので無断で車は止めるなとのことなので、恋ノ岐橋に車を一台回してもう一台は雨池橋を渡ったところに止める。なにやら釣師だったら入漁料を徴収し山ヤだったら追い出しているという話だ。

林道を平ヶ岳沢パーティと共に左岸のスラブや本流のナメを楽しみながら二岐沢への林道分岐まで。二岐沢出合は綺麗なナメで期待を持たせる。平ヶ岳パーティと別れ二岐林道に入るが林道は草木で覆われている。林道跡は大沢手前あたりで踏み跡となり、時々ぬかるみとなるが先行者の真新しい踏み跡が残っていた。時折見える二岐沢は出合と比べ水量も少なく予想よりも小さな沢のようだ。
小屋沢を越えると台地に桧枝岐小屋の跡。跡というか畳んだまま放棄されたのか潰れたまま放棄されたのかよくわからない形状だった。
小屋跡を過ぎると踏み跡は怪しくなり沢へ降りるとコンクリートの橋の跡なのか堰堤の残骸なのか判別できない代物が残っていた。ここで先行者2人パーティと出合う。

雨池橋から約3時間。やっと入渓である。天気は快晴。気分も上々である。少し残念なのは平ヶ岳沢と同じくらいの大きさと思っていたのが思っていたより小さかったことと周りの山が一度伐採されているらしいことだ。
ジョウ沢までは白い岩盤が両岸2mくらいと低い側壁と沢床を形成し穏やかな渓相。たまにゴルジュとなり淵となる。巻沢は末広の階段状の滝で出合い、その先、徐々に側壁の上部が草付きになっていく。白い岩盤が階段状になりナメになり5m前後の滝をかけるようになるが快適に越していく。行く先に大きな滝が見えてくるが近づくと6段20mの斜瀑。水線右が階段状で傾斜も緩く容易。
このあたりを過ぎると沢はV字状になり、側壁も10m近くになり草付きも長くなり潅木帯も上がってしまう。こういう渓相で登れない滝が出てくると厄介だが、楽しいことにきちんとそういう場所は用意されていた。ここは側壁を登りトラバース気味に通過する。正面のかなり高い位置に大滝が現れかなり手強そうに見えたが、沢はここで左にまがり先ほど見えた滝は支流の滝だとわかりホッとする。本流にも直登不可能な滝がかかり屈曲部の草付きから潅木へと巻くが右岸は絶壁となる。わずかな隙間から木を頼りに大滝の真下に降りる。大滝は60m弱。
傾斜は緩く、右から登り途中で左へ渡り一度ルンゼを登り左壁を落ち口へ向け登る。大滝上の5mは大釜を泳いで取り付くか右から垂直に巻き上がるかで越える。

大滝を越えると幅1mほどのゴルジュが続く。ツッパり、ヘツり、ツカり越える。ここを越えるとテン場予定地だがとても幕営適地がある渓相とは思えない。それでも樹林帯が降りてくる場所があれば期待を抱くのだがひとつ目には先客あり、しかも入渓点で出会ったのとは違う2人パーティだ。どうやら我々を含め3パーティ入っているようだ。1427mの二俣も幕営不適で先に進むと先行パーティがわずかな台地で幕営準備をしていた。我々はさらに先に進む。残り物には福がある、という言葉のとおりひと張り分の砂地の台地がありここをテン場としてなんとか薪を集め焚き火で落ち着く。

■18日 晴れ
沢はすでに源頭の趣きで、陽の当たった稜線が時折見え小滝とナメが連続する。
山頂の登山道を避けるため今回は1650m付近の右岸枝沢から1850mの鞍部を乗越し恋ノ岐へ下降する。
枝沢はしだいにヤブっぽくなるが最後はそれほどヤブにならず1時間ほどで稜線に出る。恋ノ岐川側の小さな草原に出て大休止。
恋ノ岐川へはすんなりと下降し、大滝はどこだと下降していくがどうやら下降した沢は大滝の下で出合っていたようで大滝はパス。あの程度の水量では見栄えしないだろうが十数年前遡行したときの印象はそれなりのナメ滝だったような記憶があるが、こういう場合記憶の方が怪しいのだろう。
大滝は出てこなかったが人はたくさん出てくる。いったい何パーティ何人にあったのか。途中で数えるのを放棄した。ガイド付きらしき中高年の大パーティにストックをついて登って来る人もいてここはもはや沢ヤの領域ではないことを思い知る。
途中で下降するパーティを抜く。その先にも下降するパーティがいて下降も数パーティいるのか、と思いきや長く伸びた新潟稜友会の8人パーティだった。途中から8人分のテン場を確保しに行くという斥侯の人と相前後しながら下る。左岸にそれなりのテン場があり休憩がてら歓談する。ここは新潟稜友会に譲り我々はもう少し下ることにする。すぐの右岸にテン場があったがその先の左岸に別パーティのテントが見える。
なんとか薪を集め焚き火をする。昨日よりはいい焚き火だ。

■19日 雨
オホコ沢から先は何もないという印象だったが結構巻き下る滝もあり時間を食う。全くあてにならない記憶である。
中流部の明るく開けたナメとブナ林はやはり綺麗でいいところだ。
ひたすらもくもくと下り釣師をやり過ごすとひょっこり恋ノ岐橋に出た。

銀山平の白金の湯で平ヶ岳沢パーティと合流して帰りに蕎麦処「薬師」に寄って帰京する。(記:長南)

<コースタイム>
17日 雨池橋8:20−二岐林道分岐8:55−11:00小屋沢先の入渓点11:20−ジョウ沢出合11:35−巻沢出合12:05−14:10大滝下14:30−16:30テン場(1480m付近)
18日 テン場8:50−10:00乗越の沢出合10:20−11:30稜線12:05−14:40テン場(1470m付近)
19日 テン場8:00−オホコ沢出合8:35−14:00恋ノ岐橋

<1/25,000地形図>
奥只見湖・平ヶ岳

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