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2005/09/17 吾妻:ホラ貝沢 |
1. 過去2回現地まで行って雨で撤収(涙)という因縁の沢である。今回は“晴れ女”であられる五十嵐女史の御利益をもって秋晴れに恵まれて、まさに三度目の正直のリベンジ山行となりました。
2.前夜、峠駅で仮眠。何とも雰囲気のある駅です。7:00入渓。すぐに15m滝が現れる。何も考えず左から巻くが、”かるくヤバイ!“という感じでした。眠気が覚めて、ちゃんと仕事しようという気分になる。それからは延々とナメ、ナメ、ナメ(しつこいぐらい!)・・・記録からナメがあることは分かってはいましたが、やはりその場に立つと、ドキドキして気持ちが良いものです。そして、ナメの終着点は日本百名滝にも選ばれている大滝です。70mぐらいであろうか?大変見事な滝です。これはすぐ越してしまうにはもったいないという感じで、しばし見物タイムとなる。水量が多ければもっと見栄えがするであろう。私はあまりの感動に『O氏、M氏現象』を起こしてしまった。いやはや・・・・左のルンゼからの巻き道はよく踏まれていて明確な踏み跡になっています。
その後も滝とナメが交互に続き、ホラ貝沢の出会いに到着(9:10)。水量比は3:5程度。ホラ貝の出会いはボサが被っていて、どうしても本流に行きたくなってしまった。これは外したか?という気分になったが、5〜6m程度の滝とその上にナメが続き、飽きる事は無い。それにしてもこの沢は、あちらこちらから硫黄が出ている。水はできるだけ飲みたくない。ところで、硫黄を栄養分としてよく育つ苔というのがあるのだろうか?肉厚のスポンジのような苔が青々と良く育っていた。
中流部は予想に反して滝の連続帯になっていた。私は、かなりウンザリして、もう終わりにしてくれという気分になった。真面目な沢登りをやっていることを実感する。メインは20mの滝。それなりに綺麗です。一応ザイルを出しました。
ツメは、久蔵森を時計と反対に回って本流に戻るつもりでしたが、ひとつ下の枝沢を詰めてしまい、予定より少し下流に出てしまった。まぁ〜これも御愛嬌ということにしておきませう。藪は覚悟していたほどしつこくは無く、反対に楽なぐらいでした。本流を少しさかのぼり、潜滝の少し手前の二俣付近から登山道に上がった(14:15)。滑川温泉までの道は非常に快適でした。滑川温泉着(15:50)。
(追記)今度この山域に来るとしたら、やはり一度流している中津川。あと、となりの松川水系。大平温泉をベースにした山行なんていいと思う。しかし、登攀的な沢です。誰か一緒に行きませんか?(記:西)