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2005/10/01 南ア:黄蓮谷 |
金曜日の夜九時に池袋に集合し、林道終点にテントを張り泊まる。
土曜日の朝は快晴、絶好の沢日和である。
朝6:50に出発してから1時間程で終点に着き、そこから踏み跡を下降し入渓する。
白い花崗岩と開けた明るい沢である。
遡行を始めて一つ目の滝は左から登るが滑っていやらしいかったが、残置ロープがあったのでこれを使って容易に登れた。
次のの10mのナメ滝は左から取り付き登る。
その後出てくる滝は直登不能で全て巻くが、巻き道は踏み跡がしっかりしていて歩きやすい。
さすがはメジャーな沢だと思ったが、なぜか他のパーティーがいなかった。
噴水の滝、千丈の滝、坊主の滝と次々に巻きまくると、ついに奥千丈の滝らしき大滝が目の前に現れる。
まだ1時だったのでこれは余裕と判断し、ここで休憩する。
上のほうはすでに紅葉が始まっていて、非常にすばらしい景色だった。
奥千丈の滝は最初から巻きに徹し、途中登れそうなところは登ったが、とにかくひたすら巻いた。
大滝の上部に出ると狭いテン場はあったが、イマイチだったのでさらに登った。
しばらくすると水も枯れてきて、広い絶好のテン場を見つけたのでここでテントを張った。
ここは流木が多くマキには事欠かない。
ロケーションが一番いい場所で焚き火をした。
何しろ高いので、遠くに八ヶ岳をはじめ山々の展望も良く、白い岩と紅葉と夕日のコントラストに酔いしれた。
しかし標高差1400mの登りはさすがに疲れたが、何ともいえず充実感のある沢である。
夜になり満天の星空を眺めながら、この時の為に新調したラフロイグを飲みながらハイカカオチョコをほおばる。最高に幸せなひと時だった。
日曜日の朝7:30に出発し、急な斜面を登るがとても疲れる。
普段めったに疲れたと言わない大塚さんまで「疲れた」を連発する。
山頂直下で二股に別れ、右に進路をとってつめると稜線に出た。山頂付近はガスってて風も強い。
残念ながら甲斐駒の山頂からの眺めは見れなかった。とても残念である。
寒いので山頂は記念撮影だけにしてさっさと下った。
下りはあの黒戸尾根である。鎖場や梯子の連続するレベルの高い登山道だった。
さすがは日本三大急下降、あなどれない…と思っているうちに約2時間で五合目の小
屋に着く。入り口に崩壊の恐れあり使用禁止とか書いてある変な小屋だった。
ここから黄蓮谷まで下る道で、特に問題もなく約1時間半で千丈の滝下に降りた。
その後は初日に巻いた滝を快調に下り、16:00には入渓点に到着。
殆どすべて予定通りにいったので、みんな一安心だった。
しかしそこから林道にあがる踏み跡が疲れた体には厳しく、ここが最大の核心に思え
た。
それにしても黄蓮谷の一泊遡下降は疲れたが、達成感があった。
林道を歩き、車についたころにはすでに薄暗くなっていた。帰りは釜無川温泉「むかわの湯 」で疲れをいやして帰った。(記:石川)
<コースタイム>
10月1日(土) 6:50林道ゲート手前-7:50林道終点より入渓-9:50噴水の滝-10:30千丈の滝-11:00坊主の滝13:00奥千丈の滝下-15:40BP(奥千丈の滝上)
10月2日(日) 7:30BP-9:40稜線-11:40五合目小屋-13:20千丈の滝下-13:50本流出合-16:00入渓点