上信越・白砂川大沢川D沢

2005年11月3日(木)
L長南・西・関

最近は有名になってきたようなので敢えて沢名を伏せる必要はないと思うが、探す楽しみも少しは残しておいたほうがいいだとうということで具体的な沢名は書かないでおく。

前夜、天狗原レストハウスの駐車場にて泊。草津温泉に近づくにつれ道路脇の温度計はどんどん下がっていき零度になってしまった。念のため持ってきたテントを張り小宴会。

翌朝、天気は晴れ間も見えるがいまいちな雲行き。林道を進み谷沢川からの登山道から上がろうとするが道は崩れているようで駐車場まで戻り沢支度をして草津からの登山道に入る。
カラマツの林をハイキング気分で歩いているとポツポツと雨。中止にするなら絶好のタイミングだがそんな声を無視してキヌメリガサ(コンキダケ)を見ながら進む。

ひと登りして一息いれると目的の沢に出合う。なんとも面白みのなさそうな渓相が続く。はじめから沢登り的要素は10%以下と言っておいてよかった。ところが次第に独特なナメが出はじめ、10mの滝が沢幅一杯に視界に入り沢筋も開けなかなかいい感じになってきた。左岸に巻道がありやはり結構な人が入っているようだ。滝上にはナメ滝(8x12m,10x20m)が続き、側壁が毒々しい緑色でそのあたりから温かいものがでている。しばらくあちらこちらから湯が沸いていて赤ペンキで番号が振ってある。この一帯で9箇所から湯が出ていたが足湯ができる程度。
下調べでは10箇所、湯の出ているところがあるということだったのでさらに進むが徐々にその気配は消えていく。もう全部過ぎてしまったかと、先ほどの温泉地帯で足湯でもしてゆっくりしてくればよかったとも思ったが、まぁこんなもんだろうと小さな二俣で大休止する。

火山特有の荒涼とした風景の中でゆっくりしていると西さんがクロマメノキの実を見つけたようだ。改めて見回してみると、なんと斜面の潅木がすべてクロマメノキではないですか。早速、全員でクロマメノキ狩りを楽しむ。多量が採れ、後日、西さんがジャムにして飲み会に持ってきてくれた。なかなかの出来でした。西さんご馳走様でした。

クロマメノキも採ったし晴れ間も見えてきたのでどんどん開けていく沢を詰めていくと、水に入ってもあまり冷たく感じなくなり、手を浸けてみてもそれほど冷たくなくなってきた。やはり10番目はまだ上にあるかもしれん!!と進む速度をあげる。確かに進むにつれどんどんと沢が暖かくなっていく。とうとう入れるくらいの温度になったのであとは入れる大きさの溜まりを探すが沢はまたぬるくなってしまった。戻って一番熱いところを探し腰ほどはいれるところで足湯をしてみるがあまりの気持ちよさに湯船を大きくしてとうとう本格的に入ってしまった。
胸ぐらいまで湯に浸かれ体を伸ばせば肩まで入れて極楽の湯だ。かなり酸性が強いということだったがここはそれほど感じない。湯は底から沸いていてじっとしているとお尻が熱い。計ってみると沸いているところが50℃強。湯船全体で40℃強とちょうどよい湯加減。沢は開けていて気分もいいので湯に入りながら昼飯を食べ随分とゆっくりをしてしまった。

いつまでもいるわけには行かないので名残を惜しんで湯から上がり最後を詰め登山道にでる。上手くしたもんで登山道にでると同時に雨が降り始め芳ヶ平を過ぎた頃には本降りになってしまった。
帰りは雨のなか、西の河原の露天風呂に入ったがこちらの方が酸性が強かった。沢も独特なナメや10m前後の滝もあり開放感もあってそれなりに楽しめるし、クロマメノキはたくさん採れたし、温泉にも入れ拾い物をしたような山行だった。(記:長南)

<コースタイム>
雨時々曇 駐車場8:15−9:15入渓点−10:00中流部温泉地帯−10:40二俣(ブルーベリー畑)11:30−11:50上流温泉13:00−14:30駐車場

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