中央道を相模湖東出口で降り、三ヶ木経由で早戸川に向かう。紅葉した景色を愛でながら林道をしばしで、本間沢出合のすぐ先のにゲートに着く。少し手前に駐車し、外に出ると、さすがに11月、なかなか寒い。沢支度をしていたら、タクシーやら車が何台か来て、一時的に登山客で賑わう。
登山客をやり過ごし、身支度をしてゲート歩き出すと、15分位で林道終点の伝道に着き、紅葉の山道を30分位で原小屋沢出合の雷平に着いた。原小屋沢は出合から中ノ沢までは平凡だが、次第に両岸が狭まり、大岩の滝やインゼル状の滝を越して沢が左に折れた所に雷滝が懸かっている。左の踏み跡を辿り巻く。そして滝をいくつか越すとカヤノ沢との二又である。出合から見るカヤノ沢は二条のナメ滝が懸かっており、入ってみたくなる感じだ。
さて本流は、小さなナメを過ぎるとすぐにゴルジュの中にバケモノ滝を懸けている。ガイドブックには二又の右が本流で、そこに懸かっているとあるが、誤りである。左はガレの涸れ沢で、そこから踏み跡に従いバケモノ滝を巻く。続く3段7m滝とナメ滝を快適に越すとゴルジュの中に3連の滝。ここは左の側壁をトラバース気味に登る。(家に帰ってガイドブックを見ると、右を巻いて懸垂と書いてあった)
右から沢を入れ、傾斜のゆるい10m滝を小さく巻くとガータゴヤの滝。標高も高くなり寒いのでここで小休止し、滝を見ながら日向ぼっこをする。10分位して、右側の巻き道を滝沿いに登ると、ナメ後に鎖のある2m滝。これを越すと沢が広け、歩くのにいい加減飽きた頃、水場らしき跡があり、ここから僅かでハイカーが左の尾根上に見えたため、踏み跡を僅かに登り原小屋平に出た。
既に1時を過ぎていることや今晩の焚き火納めを盛大にしなくてはいけないことから、カヤノ沢下降を止め、登山道を下ることにする。辛い登りを暫しで姫次に着くが展望が広けており、景色を見ながら小休止する。ここから急がば回れとの意見に従い、途中の仕事道(伝道に下っているかも)を無視し、黍殻避難小屋経由でヒル、マムシに注意の看板を横目に一目散に大平へ下り、更に早戸川を渡渉し車道に上がる。ここからゲートまでは10分強だが、散々歩いた後ということもあり、渡渉からはなかなか疲れた。
車の下の堰堤にはキャンプの先客が居たため、川を対岸に渡渉すると遠くから見た以上に大量の薪がある。お蔭で熱くて盛大な焚き火納めができ、十分な酒もあったため寒い思いをすることも無く夜も更け、就寝。 (記:佐藤)
<コースタイム>
林道ゲ−ト (8:40) 伝道(8:55〜9:00) 雷平(9:30〜9:45) カヤノ沢出合(10:40〜10:55)ガータゴヤの滝下(11:35〜11:45) 源流のカレ沢出合(12:25〜12:55) 原小屋平(13:20) 姫次(13:40〜13:50) 大平分岐(14:20) 大平(14:55〜15:00)車道(15:20) 林道ゲ−ト (15:35)
<1/25,000地形図>
大山、青野原