蔵王・馬見ヶ先川八方沢

2006年8月26日(土)〜27日(日)
L佐藤、関

2006/08/26 蔵王:八方沢

 佐藤さんが何年も前から計画しては潰れてきた八方沢。とうとう行くことができた。なかなかいい沢だったが、上流部はちょっとイメージとは違っていた。

8月26日(土)曇り時々晴れ
 前夜、ダムまで行き、朝はゆっくり出発した。F1からいきなり泳ぐので朝早く出発したくない。準備をしているとやはり八方沢に入る4人パーティがやってきた。翌朝分かったのだが黒稜山岳会の方だった。ダム沿いの林道を歩くこと40分。堰堤から入渓する。右から意外と水量のある沢が入り、F1となる。念のためお助け紐を出して右から泳いでいく。楽に上がれたが、その先が水流強く、なんだか一歩が出しづらい。佐藤さんに先に行ってもらって肩がらみで確保してもらった。明るいゴルジュが続き、南雁戸沢が入る。奥に30〜40mの滝が見え、出合は脆そうな岩肌が高くそびえている。なかなか見ない景色で面白い。この先くらいまでこの面白い景色のゴルジュが続く。7mの滝(F2)で佐藤さんが竿を出してみるがまったく反応なし。F1が魚止めらしい。ここは左から巻いて最後は懸垂で降りた。その後はちょっと平凡な感じとなる。屈曲部直前の小沢出合になんとスキー靴、巣ストックの取手だけ、靴下が落ちていた。屈曲部に入ると両岸迫り狭いゴルジュとなる。その中の2条5mは右からいけるが、出だしがちょっといやらしかったのでお助けを出してもらった。当初の予定では名号沢あたりを幕場と考えていたが、結構時間がかかっているのでそろそろ幕場を探しながら行くことにする。が、ここまでよさそうな幕場がない。結局、整地してなんとか、という場所にタープ、ツェルトを張った。夕方、ガスが出ていたが夜は満天の星空だった。焚火のそばでうとうとして、いっそここで寝てしまおうかとも思ったが、やっぱり寒いので12時半ころツェルトに入った。

8月27日(日)曇り
 朝、準備をしていると昨日の4人パーティが来た。我々はゆっくり8:15出発。はじめの8mはガイドブックによると「泳いで取り付く」そうだが、結構傾斜が強く泳いで行っても取り付けなさそうなので左から巻く。6m滝で先行パーティに追いつく。ここは右から泳いで取り付く。さっきの8m滝とは違い傾斜が緩いので上がってからも楽に登れる。左から名号沢が入り次の支流の先に幕場があった。この辺りから周りがだいぶ開けてくる。10mは左から巻いて落口に降りる。二俣は左に入る。小滝があり、ミニ逆くの字のような滝もあった。右から滝で出合っている沢の先の10mを左から巻くと奥の二俣となる。どちらも20m、30mの滝をかけて出合っている。ここは左岸を戻り気味に巻き始めトラバースして落口に降りる。水量はぐっと減る。8m滝はずるずるする左を上がり、黒いナメを行くとほとんど流れはなくなり登山道にでる。登山道に上がるところで水を汲もうと思ったが、ほとんど流れがないので直前の小沢に戻って汲んでから登山道を下った。(記:関)

<コースタイム>
8/26 蔵王ダム(8:50)〜入渓(9:30)〜南雁戸沢(10:50〜11:05)〜八方平からの沢の手前(12:15〜12:50)〜屈曲部の先(14:25〜14:45)〜幕場(15:30)
8/27 幕場(8:15)〜二俣手前(10:25〜10:45)〜奥の二俣(11:55)〜登山道(13:10〜13:45)〜蔵王ダム(15:45)

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