越後・三国川黒又沢五竜沢

2006年9月23日〜24日
L大塚、佐藤、関

2006/09/23 越後:黒又沢五竜沢

 初めての三国川水系。この流域は銅倉沢、下津川、栃ノ木沢など興味深い沢が何本もあり前々から行きたかった流域なのだが、豪雪地帯ゆえに時期的な制約もあり年に何本もという訳にはいかない。

特に今年は多くの雪渓が残っている事が予想されたので、まずは比較的易しそうな五竜沢から始めて今後のこの流域の遡行に繋げたく今回の計画を組んだ。

9月23日/晴れ
 十字峡より黒又沢左岸につけられた踏跡を辿り、堰堤のバックウォーター先から入渓する。日向沢出合先の堰堤を越えしばらく行くと崩壊中のスノーブリッジが谷を塞ぐ。右岸から高巻き、懸垂20mで沢床に戻る。御神楽沢出合を過ぎるとゴルジュになり頭上には鉱山の軌道跡とおぼしき鉄橋が架かっている。鉄橋下をくぐると左岸から大量の放水がされており、おもいっきり水をかぶって通過する。ゴルジュ出口の小滝を左岸から小さく高巻くと平凡な流れになり、しばらく行くと五竜沢の出合。ここで本流と別れ五竜沢に入る。
 五竜沢に入ると3〜5mクラスの滝が続くが、殆どが登るか小さく高巻くかで通過でき、下流部は特に困難さはない。2段10mのナメ状の美瀑を越えると20m程の両門の滝が現れる。ここは左の支流の滝と右の本流の滝の間が登れそうなのでロープを引いて取り付く。中間部でハーケンを2本打ち、上部はブッシュでプロテクションを取り登りきる。ザックを背負っての登攀だと落口に抜ける最後の小リッジが少し悪い。
 この先の15mハング状、10m、5mは共に登れず左岸を高巻く。沢は左曲して雪渓になり、右岸から高巻き始めると200m程の大きな雪渓で側壁も高く追い上げられる。雪渓が途切れても沢床はゴルジュの中に幾つかの滝を架けているのでこのまま右岸を高巻く。このゴルジュの先で一旦沢は開けるが、その先には20m程の滝が架かっており、これが登れるかどうか微妙なので、結局この滝も含めて全て右岸から大きく高巻き20m滝上に降りた。出来れば20m滝下に降りてこの滝の登攀ルートを探りたかったが、時間的に押し迫っていたので全て高巻いてしまった。時間的な速さを選ぶか、水線通しの遡行を重視するかはその時の状況によるが、全て高巻いてしまったのは少し心残り。右岸の草地を整地して幕営。

9月24日/晴れ
 幕場よりブロック魂の残る沢筋を遡行してゆき、小滝を2つ程超えると3段12m程のトイ状ナメ滝となる。これは左岸から小さく高巻き落口にトラバースしようとしたが、登ってみると意外に悪く、草付を上部に追い上げられる。20m程草付を登り潅木を支点にして振り子懸垂で落口に抜ける。
 2段8m、2段10mと越えると再びスノーブリッジが谷を塞ぐ。200m程の大きなブリッジでこれは雪渓上を歩くが、雪渓終端から沢床へは降りられないので右岸斜面に取り付き7m程のCS滝上に懸垂で降りる。ここから先は小滝だけの渓相となり、最後はややヤブの被る沢筋を忠実にツメ上がると五竜岳の僅か南の登山道に出る。
 五竜岳に登ると天気が良いので周囲の景色が良く見えた。やはり水無川の眺めが圧巻。来年は真沢か北沢に入りたい。
 下山ルートは当初の計画では阿寺沢を下降して十字峡に戻る予定だったが、時間が遅くなってしまったので阿寺山経由で広堀へ下山。タクシーで十字峡に戻り車を回収した。

〔感想〕
 やはり今年は雪渓が多い。五竜沢はこの流域では比較的雪渓が残らない沢らしいが、それでも多量の雪渓があり、水線沿いの遡行が出来なかった部分が多かった。稜線から見る黒又沢本流や荒山沢はビッシリ雪渓で埋まっており、この流域の雪渓の多さには驚かされた。
 今回は軽量化のためロープは40m1本にしたが、高巻きで追い上げられると1本では懸垂で降りられない場面が多いので出来れば2本欲しい。この時期はある程度の防寒も考えなければならず装備も重くなるが、テントは止めてツエルトにする、嗜好品を減らす等で装備の重量バランスを考えるべきだと思う。
 足が遅いのは毎度の事であるが、ルートの厳しさが増せば増すほど遡行スピードは重要な要素となるので、その辺りの意識をしっかり持って日頃のトレーニングに励みたい。(記:大塚)
 

<コースタイム>
9/23 十字峡(6:50)〜五竜沢出合(9:50)〜20m両門滝下(11:45〜12:20)〜2段20m滝上幕場(16:15)
9/24 幕場(7:35)〜五竜岳下登山道(12:50)〜五竜岳(13:00〜13:30)〜広堀川林道(16:55)

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