会員ではない私ですが、昔馴染みのよしみ、最近はやりの「近隣トラブル」でへこんでいるとの噂で声をかけてくださる。お心遣いに感謝でございます。
とは言うものの、約10年ぶりの沢。不安と期待で複雑でした。
前夜発の夜行バスで向かうが、ここ2〜3日関東から東北に向け台風並みの大雨。不安いっぱい、温泉三昧への期待でバスに乗り込む。
現地は小雨。とは言え、前日までの大雨で川は増水。きのこ取り山行を頭に入れテンバ予定地へ向かう。
クマゲラ保護センターまでタクシーで入り、登山道を1時間程で赤水沢出合いのテンバに着。途中きのこの収穫はないものの、人は大勢入っておられ、おこぼれを期待する。
小雨は相変わらず降ったりやんだり。とりあえずテントを張り、薪も集めるが微妙。結局テントに入り小休止。後、時間があるためきのこ取りを兼ね桃洞の滝見物へ。滝は両門の滝(?)。増水ですごい迫力。「おいおい。ここを登るのかよ!ザイル頂戴!」と、わがまま言い放題。足場がちゃんとカットされているものの、高さがあるため怖い。「スラブも苦手じゃー!」とわめきたい。
この滝、私、知ってた。多分吉川さんの沢登り入門の本でいろいろな形の滝があるということで、この滝が面白い形をしているとあったような気がする。あいにく本がないため確認できませんが。
滝を堪能した後きのこ取りをしながらテンバへ。森下さん発見のなめこのベービーちゃん3個、地面から生えているなめこもどき(地元の方に鑑定していただき食はOK。名前は??)少々。先に目をつけていたぶなはりだけは2〜3時間の間に地元の方に先行されてしまい残り物を少々。夜、トン汁でおいしく頂戴しました。
夜が明けてみれば晴れの気配。温泉三昧は流れ、予定通り沢へ。
桃洞の滝は結局リーダー判断でザイルなし。ビビリながら下を見ずにカッティングされた足場を頼りに登る。その上は、ナメ!ナメ!ナメ!「わての好みじゃー!!」と喚きながら周りの色づき始めた景色を見ながら行くが、引っかけ問題あり!あなぽこがいっぱい!水面は少々波立っており水面下が見にくく、何時ものナメのつもりで歩くと、「ズボッ。」この引っ掛け問題に引っかかるのは私だけかと思いきや後ろで森下さんも。彼女も景色に見とれ足元をよく見てないらしい。運悪く2回目に着地に失敗し足首をひねったとか。我慢強い彼女はしばらく黙ってがんばるも、途中足首固定の自己申告。ここでも我慢強く、念のため程度の表現。
沢は、桃洞の滝の先の二又で左の沢へ入り、赤水沢への乗越し迄の間に10メートルくらいの滝が2個、小滝がいくつか。一箇所ザイルを頂きごぼうで登らしていただくが、ところどころ滝にカッティングしてあったり何とか助けていただきクリアー。水は、乗越しのわりとすぐ下まである。有名な沢ということもあり赤テープが要所要所にあり誘導してくれる。
赤水沢に下りるとこれも比較的早く水が現れ、すぐに本流に合流。ここで昼食とする。森下さん持参のそばのカップめんに湯通ししたきのこを早速相伴。いとも贅沢な時間である。
その後、20メートルの滝は懸垂で降り、40メートルの大滝出現。西さんは小さく巻いて降りようとするが、スラブの下りにびびってしまい、私の泣き。大きく巻くが、ブッシュを頼りの急斜面の上り下り。やはり泣き言を言ってしまい、西さんに「泣き言は下りてからにしろ」と怒られてしまう。甘えてすみません。下から見ると、4〜5段で、水線でいけないところは脇に足場がカッティングされている。登りならザイルを要求し行けるかも知れないが、下りは怖い。やはり怖かったけどここは巻きで正解だっかのか?所要時間はかなり違うが。
本流と玉川温泉への登山道の二又に森下さんをデポし、空身でテンバの荷物を取りに行く。地図では登山道だが、それらしきものなし。結局テンバの手前20分ぐらいまでは沢の中。結局、この登山道、玉川へ向かっての峠すぐ下まで沢でした。沢から離れての登山道も、地図とは異なり30分超の山道で後は延々車道歩き。乗越しから表示が出るたびに「玉川温泉5キロ」「おいおい!いつまで歩くんだよー!!」先行していた西さんが地元のきのこ取りの方に交渉してくださり車で新玉川温泉へ。生き返ったー!!
この山行での収穫は、ならたけ3袋、ぶなはり1袋、なめこ1袋。損失、長浜のエイト冠、ビナ。負傷者1名。いい沢で満喫したものの、引っかけ問題要注意。
沢をやめて久しい私をお誘いくださった西さん、リーダー会に感謝であります。本当に楽しい山行をありがとうございました。
時々五十嵐さんはじめ会員の方をお借り?しております。広いお心に感謝です。
今度、お遊び山行にあつかましくもお邪魔できればと思っております。その節はよろしく!!(記:長浜)