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2006/11/12 妙技:裏谷急沢 |
土曜日の悪天候のため丹沢早戸川で予定していた盛大な焚き火納めは中止になってしまった。代わりに日曜日を使って日帰りで裏谷急沢へ佐藤さんと出かけることになった。
沢胡桃では、3年前に五十嵐さんたちのパーティーが上がり、また佐藤さんは20年以上前に単独で踏破し、こちらにある程度の情報があり心強い。
車を止めドアを開けると、気温は7℃。北面でかつ弱い風が吹いているので数字以上に寒さを感じる。出合は伏流になっていて分かりづらく、始め4mの滝が見えているのに水量の少ないため裏谷急沢なのかと疑ってしまう。上り出せば小滝、ナメ、ところどころに連続滝があり飽きることがない。途中高度感があるところでは、ザイルを出してもらい、難なく通過することができた。岩質は安山岩で非常にもろかったり、ステップや水面に落ち葉が積もっていたりと気を抜くことができない。15mの柱状節理になっている滝は、ガイドではやや難所に書かれていたが、右を慎重に巻いて上に立つことができる。その後はナメが数百メートル続いていて、落ち葉に滑りそうになりながらも、三俣まで到達した。そこから尾根にあがると稜線はすぐである。はっきりとした踏跡をたどると谷急山頂に飛び出す。登山客が憩っていて少々違和感がある。ガスで隠れてしまいそうな浅間山が遠くに見え、風花が舞ってきた。関東平野や妙義山系ははっきり確認することができる。なぜか頂上だけが陽だまりで、少しでも移動すると強風に吹かれてしまう。下山路のナイフリッジは、それほど恐怖感はなく奇岩を楽しみつつ下りることができた。沢の真横の尾根を下りたため1時間で入山川にあっけなく合流してしまった。(記:手島)
<コースタイム>
出合8:10/一の沢下9:55〜10:10/大滝上10:20/稜線11:15/山頂11:25〜12:15/出合13:15
<1/25,000地形図>
南軽井沢