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2006/12/10 奥秩父:茅ヶ岳 |
1泊で会津朝日岳に行く予定だったが、日本海側の天気が悪いために急遽代表承認を戴いて茅ヶ岳に転向した。
この山は八ヶ岳に行くとき車窓から見える山で、その姿が八ヶ岳に似ていることから「偽八ッ」の異名を持つ独立峰である。また、「日本百名山」の著者深田久弥氏終焉の地としても有名で、近年は百名山ハイカーなどで賑わっているとも聞く。
今回は季節柄ハイカーは少ないと踏んで、日帰りの雪山ハイクのつもりで出かけたのだが、雪は全くなく、大勢のハイカーで賑わっていた。
新宿を出るときはどんよりと曇っていたが、甲府を過ぎたあたりから晴れ間が見えてきた。雪山ハイクの目論見は電車の窓から茅ヶ岳を見た時点で脆くも消え失せた。雪が全くない。韮崎駅から登山口まではタクシーを利用。30分足らずで登山口の駐車場に着くと、20台弱の車が止まっていた。
谷沿いの道を歩き、途中から尾根に上がる。頂上直下に小さな標があり、そこで深田久弥氏が急逝されたそうである。山に登り続けて山でぽっくりと逝く。その場の同行者には迷惑な話だが、ある意味幸せな死に方だ。人生の最後はかくありたいものだと思う。みなさん、その節はよろしくお願いします。
頂上は多くの人で賑わっていた。予想通り眺めはとてもいい。目の前に南アルプス、左右には富士山と八ヶ岳。後ろを振り返ると奥秩父の山々。いずれも結構雪がついている。八ヶ岳と富士山はまだ昨日の名残の雲が残っていて、すっきり全容を見るわけには行かなかった。当初予定は金ヶ岳までピストンだったが、100m程下って150m程登り返さなければならず、それがかったるいのでここで止めることにした。しばらく眺めを楽しんだ後、下山にかかる。
下山は尾根沿いの道を行くことにする。1時間ほどで登山口に到着。深田久弥記念公園を見て、駅まで歩く。二時間ほどの歩きだが、重たい登山靴を履いてのことなので結構疲れた。
雪山ハイクという狙いは外れたが、天気に恵まれ、冬の陽だまりハイクを楽しんだ。また、一ヶ月以上ぶりの山行だったため、雪山シーズンを前にしてよい足慣らしにもなった。(記:増田)
<コースタイム>
登山口(9:15)〜茅ヶ岳頂上(11:00〜11:50)〜深田久弥記念公園(13:00〜13:15)〜JR韮崎駅(15:20)
<1,25,000地形図>
茅ヶ岳