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2007/05/03 春合宿:奥ノ平谷〜赤倉谷〜半左衛門谷 |
5月3日(木)晴
大台町のバス亭から2パーティともタクシーで奥香肌峡の林道に向かう。我々パーティは奥ノ平谷のゲート(と言うかチェーンがかかってるだけ)まで入ってもらう。そこで足ごしらえをしてちょっと急な斜面を下り奥の平谷の出合へ下りる。
出合は平凡。水量は少なく見えた。ちょっとした小滝を越えて行くと釜を持った5m滝。ここは右岸の残置の紐を使い、空身で上がって荷揚げ。その上の7m滝も一緒に巻く。3段滝は右をへつる。両岸が狭く淵が深い所は、今年お初の「泳ぎ」。春合宿から泳ぎは寒い。しかもゴルジュ地形なので日もささず寒い。沢が右に曲がる所で周りが岩壁で10mの滝が落ちている。これが「ほら貝の滝」かな?岩壁には縞の模様が出ていた。ここは少し戻った右岸ルンゼから巻く。
この先はひらけてくる。金谷の出合は幕場適。金谷を過ぎると大岩のゴーロ帯となり疲れる。ワサビ谷が出合うと30mの滝が落ちている。サスケ滝か。何段かに折れていて、まず水流沿いに上がり、右からのルンゼに入るが、このルンゼがまたいやらしい。行き先阻まれ、ザイルを出してルンゼの右岸側に行こうにも、支点となりそうな木もなく、ハーケンを打とうにも岩はボロボロ。それでもなんとかハーケンを打って、松之舎さんに空身で行ってもらい、後続は確保してもらってルンゼを抜け出す。この巻きで1時間半くらいかかった。
巻き終わってからしばらく行った所の右岸側を幕場とした。
5月4日(金)晴時々曇
幕場の先の斜瀑は幕場から巻きはじめる。この先の12m滝は一見登れそうに見える。我々は左岸の壁を登ろうと試みたが、意外といやらしい。結局右岸から巻いた。巻いて滝の落口をよく見ると、木に小さなプレートがかかっている。「コンチクショーのボロボロ滝」と書いてあった。取り付いてみたら苦労した、という人が付けたプレートなのか。明るく開けた20m滝を右岸から巻き大岩ゴーロを行くと沢幅が狭くなり黒滝谷が滝で出合う。そのすぐ先左から10m滝で入るのが本流。ここは黒滝谷の対面の斜面に取付き、ルンゼをまたいで本流に向かう。ここで黒滝谷を見ると、100mくらいはありそうな滝が見え隠れしている。まさに名前のとおりの「黒滝」。本流は直登は厄介そうな滝があるのでそのまま本流とルンゼの間を巻き登る。
この後はちょっとした滝を越え、赤倉谷が出合う。この出合も幕場に適。小滝やナメを過ぎると開けて35m滝が出てくる。ここは右岸から巻く。この先はまったく穏やかな渓相。幕場をどこにするか迷うくらい。13:00頃から20分くらいうろうろとし左岸側に幕場を決めた。
5月5日(土)曇時々晴
ここから詰め上がりまで、緩やかな中を行く。途中作業小屋跡を見送る。沢がぐっと右に曲がると開けて、沢の名前の通り「奥の平」になる。適当なところで右岸の尾根に上がる。ここはゴミが目立って残念だった。
反対側の中奥川赤倉谷の下降を始める。ナメ滝が結構あり、更に下るとそこそこの滝も出てきて、なかなか面白い。エアリアマップには滝マークが2つあったりするが、ザイルは一度も出さずに下降できた。
奥中川本流に出たら林道に上がり、半左衛門谷出合を目指す。林道終点は堰堤がありその先に行くと伏流になっている。しかもずっと伏流。水が出てきたと思ったらもう最後の二俣まで来てしまった。ここで幕を張る。この夜、とうとう雨が降り始めた。
5月6日(日)雨
春合宿中、毎日朝一番に起きて焚火に火をつけていた松之舎リーダーが、とうとう雨でめげて起きない。ゆっくりな時間に出発。幕場からすぐの大滝は周りを壁で囲まれている。右岸から巻く。後は黙々と詰めて行くだけ。10:40に薊岳に着。登山道でやはた温泉に下山。(記:関)
<コースタイム>
5/3 奥の平谷出合(8:15)〜金谷(11:35〜12:25)〜幕場(15:25)
5/4 幕場(7:40)〜20m滝下(8:55〜9:25)〜黒滝谷(9:55)〜赤倉谷(11:25)〜幕場(13:20)
5/5 幕場(7:30)〜尾根(8:05)〜ジョウカケ沢出合(11:00〜11:30)〜中奥川出合(12:10〜12:30)〜林道終点の堰堤(13:15〜13:30)〜半左衛門谷奥の二俣(幕場)(14:30)
5/6 幕場(8:40)〜薊岳(10:40)