泊まり山行で「焚火とお酒」を楽しんでる時に、ふと見上げると月が出てるのもいいものですよね。月を見ながらお酒を飲む、と言うと、昔、勉強した漢詩を思いだします。
中国、唐の時代の詩人、李白の「月下獨酌」という詩です。昔勉強した、とは言うものの印象的な「月下獨酌」という題名のみが記憶にしっかり残り、その詩の内容はどんなであったかは曖昧なんですが、月と自分の影を相手に一人飲んでいて、はやく仙人になって天に上りたい、みたいな内容だったと思います。ここでは詩の内容よりも、そんな詩を書いた李白の最後について面白い伝説を紹介したいのです。
『日頃から神仙に憧れ、自分も仙人になりたかった彼は、ある月の美しい夜に、長江に船を浮かべ、錦の着物を着て、大杯を傾けていた。水面に映る月を見て、これを手で掴もうとして、川中に落ちておぼれ死んだ。そう見せかけて天に上った…』
李白とは違いますが、皆さんも焚火をしながらお酒を飲み、酔っ払って、月明かりに誘われて幕場の側の淵に映る月に手をのばして落ちたりしないように。。。
(せ)