八幡平・葛根田川戸繋沢下降〜大石沢

2007年6月20日〜22日
大塚

2007/06/20 八幡平・葛根田川戸繋沢下降~大石沢

 6月の八幡平は4年連続。2004年は葛根田川、2005年は大深沢、2006年は小和瀬川に入った。この時期の八幡平に特別なこだわりがある訳ではないが、例年ほぼ同一日程で仕事が3日間休みになる事と、梅雨の最中にのんびり2泊で遊ぶには丁度良い山域という理由から、ここ数年八幡平に通っている。平日ど真ん中の日程なので2004年以外は同行者が得られず単独だが、それもまた良しとしている。単独行は寂しく心細くもあるが、その分自然との交歓は深まり印象の強い山行となる。

水の音、風の音、森の気配・・・ 今年もそんなモノを感じるために、単身田沢湖行きの夜行バスに乗り込んだ。

6/20(晴れ)
 乳頭温泉のバス停から緩やかな登山道を一登りすると、大白森から烏帽子岳への縦走路に出る。戸繋沢の下降点はヤブだが、直ぐに落着き傾斜の緩い窪状の下りとなる。針葉樹とブナの混交林の中、穏やかな沢筋を下って行くと程なく金掘沢との二俣になる。標高800m付近で右岸支流を入れると赤っぽいナメが現れ始め渓相が整う。この沢は全体的に赤っぽい岩が多い。
 さらに右岸から小さな支流を入れしばらく進むと、川幅いっぱいのナメ床の先がスパッと切れ落ちている。滝かと思いワクワクしながら落口まで行くと、足下には川幅いっぱいの美しいナメ滝があり思わず感嘆の声をあげる。落差7m、幅30m程の非常に美しい滝だ。戸繋沢はただダラダラと流れる何もない沢と想像していたので思わぬ見つけ物をしたようで楽しい気分になる。
 右岸から大石沢を合わせると葛根田川の本流までは美しいナメ地帯となり、しばらく行くと見覚えのある本流との出合に着いた。この日はここまでとして左岸の台地に幕を張り、お楽しみの時間とする。ウブな渓の妖精は面白いように遊んでくれた。

6/21(雨のち時々曇り)
 夜、かなり雨が降った。本流は濁りが入り増水している。予定では葛根田川の本流を下り、左岸の大ベコ沢(明通沢)を遡行する計画だったが、今後もそれなりの雨が降りそうな気配なので、大石沢から田代平を経て乳頭温泉に戻るルートに変更する。今夜は田代平の小屋に泊る事とし、増水気味の大石沢をのんびり遊びながら遡行する。大石沢は下流から源流まで延々ゴーロの沢で、優美なナメが続く戸繋沢とは対照的。岩質も戸繋沢の赤に対して、大石沢は黒っぽい岩だ。
 雨は症候状態で降ったり止んだりだが、周囲は深いガスに包まれあまり視界が利かない。最後は田代平に近い沢筋を選び、静かな湿原の一角にツメ上がった。
 この日は田代平の小屋に泊る。夜半にはかなり強い雨が小屋の屋根を叩いた。雨の音、風の音、一人で過ごす小屋の夜。東京にはない時間。

6/22(雨のち曇り)
 この日は下山するだけなので、雨の様子を伺いながら遅い出発とする。田代平の湿原をのんびり散策し、昼前には乳頭温泉に下山した。
 蟹場のお湯を味わい、新幹線で帰京。(記:大塚)

<コースタイム>
6/20 乳頭温泉(9:10)〜戸繋沢下降点(9:50)〜金堀沢出合(休11:20〜11:50)〜葛根田川本流出合(13:15)
6/21 葛根田本流出合(8:00)〜大石沢標高820m付近(休8:50〜10:35)〜4×8m滝付近(休12:10〜13:10)〜田代平(14:50)〜田代平小屋(15:00)
6/22 田代平小屋(9:50)〜乳頭温泉(11:30)

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