今回の夏合宿に、大鳥小屋でわらじの方々とお会いした時、その会話の中で“秘密兵器”という言葉がでてきた。そこでピンときたのだ。他の人はどのような“秘密兵器”を使っているのだろう?そして、その“秘密兵器”の知恵を共有することができたら、きっと沢ライフはもっと快適になるのではないだろうかと。
そこでまず、“秘密兵器”と呼ばれるにふさわしい要件が何なのか考えてみた。恐らく、こんなところではないだろうか。
- もともと街の生活のために作られたもの
- 山道具屋、アウトドアショップで売っていないこと(山以外のアウトドア製品の転用は認めない。)
- 元の用途と違う用途で沢で使用すること(使用方法、アイデアが革新的なこと。やや主観的ではありますが・・。)
- 沢屋の間でまだ一般的に使われていないこと。
これらの条件を満たす道具が、お手元にありませんでしょうか?僕がぱっと思いつく範囲内で、当会にも結構あるんじゃないかと考えたりします。例えば、M氏のはっか油とかはそうでしょう。これはどちらかというと、そもそもなんで街中の薬局が取り扱っているのか理解し難いのですが・・・。他には、やや一般性の要件を満たしませんが、菜箸なども革新的かと思います。飯を食うだけでなく、ビリーを焚き火中に上げ下げする棒代わりになりますし、ソーセージを焼くときの串代わりになったりもします。時には(あまり個人的にはやりませんが、)、炭を移動させるのにも使えます。
そこで、個人的にお勧めしたいのが、“ハエたたき”です。夏合宿のアブ対策には必携の一品だと思っています。今回夏合宿で気付いたのですが、アブは意外に飛ぶのが遅く、飛行中でも簡単に打ち落とすことができます。また、頭の周りをブンブンとうるさい時は、振り回しているだけで、そのうち向こうから当たってきてくれます。ですから、狙ったアブはほぼ95%の確立で撃墜できます。刺されたら悲鳴をあげるほど痛い、憎きアブに仕返しをするには全くもっていい方法です。ストレスの溜まり具合が全く違います。逆に日頃のストレス解消におススメしたい位です。今回夏合宿でも、休憩1回毎に、十数匹のアブを岩魚のエサにしました。
より快適な沢ライフのために、色々な秘密兵器をみんなで共有し使っていきませんか?きっとそのうち、その価値が一般に認められて、商品化されるものも出てくるかもしれません。革新は辺境から生まれる。目指せ、沢屋発! (ふ)