奥利根・登川米子沢〜奈良沢川上ゴトウジ沢下降〜奈良沢川ブサノ裏沢

2007年9月3日
大塚

2007/09/03 奥利根:米子沢~上ゴトウジ沢~ブサノ裏沢

 奈良沢川の本流であるブサノ裏沢は前々から行きたかった沢だが、2004年、2006年と雨で計画を流していた。米子沢〜上ゴトウジ沢下降でブサノ裏沢に繋ぐこの定番ルートは当会でも遡行済の人が多く、一緒に行く人がなかなかいないので、今回は単独日帰りを試みる事にした。

山越えのアプローチを日帰りで行くのは少し長いが、沢の難易度と荷物の重さ、自分の遡行速度を総合的に考えて13時間位で行けると読んだ。しかし当初計画の8/31は雨模様、さすがに雨の長時間行動は避けたいので9/3に変更。この日は見事に晴れた。4度目の計画でようやく実現したブサノ裏沢。

 このルートは既に遡行済の人が多いので詳しい報告はしませんが、気付いた点、感じた事を幾つか報告します。詳細は2005年9月の遡行記録を参照。

・米子沢下流部に続いている堰堤は左岸の林道からも高巻ける。桜坂駐車場の100m程手前にこの林道の入口があり、米子沢左岸に林道が延びている。左手の広場のような所から米子沢に降りると最後の堰堤の下に出る。井戸尾根の登山道から行くよりも早いかもしれない。
・国境稜線最低鞍部(1646m)への米子沢左岸支流は下部は小滝のみ、上部はヤブ沢。幾つか登りづらい滝もあるが概ね平凡。最低鞍部へのツメは沢筋を離れてから右寄りに行ったらヤブが濃かったので左寄りに行った方が良いかもしれない。
・最低鞍部は「風這い」と呼ばれているそうだが、実際に風が這うように流れていた。巻機山から下津川山へ続く稜線が良く見える。ヤブコギから開放されて風に吹かれるのは気持ち良かった。
・上ゴトウジ沢はナメ滝が続く明るく穏やかな沢、下ゴトウジ沢の延々ゴーロとは違い程よく整った渓相。出合上の15m滝は過去の記録では右岸の台地を大きく高巻いているが、私は左岸から小さく高巻いて15m滝の右側ルンゼを懸垂で降りた。高巻きは右岸も左岸も最後は懸垂なので、ロープが2本あれば落口からダイレクトに懸垂するのが一番早いと思う。
・ブサノ裏沢は明るく開放的で文句無しに良い沢だ。30m滝は右壁の草付混じりの露岩帯を登ったが高度感があるのでロープが欲しいところ。大滝は上下段共に左側を登ったが快適、慣れたメンバーならロープは不要。雪渓は源流部に小さなブリッジが一つ残るのみだった。

 念願のブサノ裏沢を抜群の天気のなか遡行出来て満足。ほぼ目論見通りの12時間半の行動だったが、やっつけ仕事のような日帰り遡行には少々疑問も感じる。軽い荷物で一気に駆け抜けるのは爽快だが、逆に味気無い気もする。「長い継続遡行の末にブサノ裏沢の大滝を越えて巻機山の草原へ」そんなスタイルで登れたら最高かな。まぁ「貧乏暇無し」だからしょうがないけど。

 単独のリスクは十分承知した上で、それなりの心構えと準備をして山に入っています。こういう遡行が出来るのも計画書を預かってくれる会があってこそ。文句も言わず送り出してくれる仲間に感謝しています。(記:大塚)

<コースタイム>
桜坂駐車場(5:30)〜最低鞍部への支流入口(7:40)〜1646m最低鞍部(8:50)〜上ゴトウジ沢出合(休10:50〜11:15)〜ブサノ裏沢大滝下(休13:00〜13:35)〜稜線(14:50)〜牛ヶ岳(15:10)〜桜坂駐車場(18:00)

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