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2007/10/06 焼石:夏油川大鹿沢 |
夏油温泉ベースの初日のため、「少々軽めの沢でキノコ採りを兼ねて沢登りを」と計画したため、あまり期待をしていなかったが、思いの外まずまずの沢だった。
夜行バスを北上で降り、駅の立ち食いそばを食べてからタクシーで夏油温泉に入る。温泉では、朝8時なのに自炊棟の部屋に入れてくれ、連続テレビ小説を見て、着替えてから出発する。
増田さんの奥様の見送りを受け、温泉街にある駒ケ岳登山口の橋下から夏油川に入渓する。川原を行くとすぐに最初の堰堤があり、左からトラバースして降りた。次の堰堤は下流が険しく見えているので近寄ると、10m位の高さで、左から高巻く。ここからウシロ沢出合まではちょっとしたゴルジュで楽しい。ウシロ沢が小滝で出合うと、すぐ下流に大鹿沢が出合っていた。かなりショボイ感じの出合で、まあ、キノコ採りがメインだからと自分を納得させ遡行を始めるが、こじんまりした中にナメや小滝が現れる。左から10m滝で小沢が出合うと、ちよっとしたゴルジュもあり、次第にナメ床となる。周りにミズナのムカゴが沢山あり、大休止して採る。その後もナメとナメ滝が続き、二俣となる。本流は左に曲がり、両岸の斜面がなだらかにる。この両岸の斜面でキノコを探すが、見当たらない。早々に諦め、7m滝を左から巻き、両岸が狭まった樋状の先のスラブの5m滝をバランスで登り、2段9m滝を越すと、水量も減って源流の様相となる。このあたりでやっとナラタケを収穫したが、キノコ三昧の夕餉ができる程の量ではなかった。ヤブっぽくなっても最後までナメ床で、少ないながらも水が流れており、枯れるとすぐに登山道だった。
下山中もキノコを探しながら歩くも、月夜ばかり食用と思われるものはなく、足取りも重かった。
なお、この沢は遡行時間も短く、それなりに楽しめるので、帰京する日でも可能と思う。(記:佐藤)
<コースタイム>
駒ケ岳登山口の橋下の入渓点(9:10) 大鹿沢出合(9:35) 2つ目の3m滝下(10:00〜10:40) 二俣(11:00〜11:15)上流の2段3m滝上(12:00〜12:50) 登山道(13:50) 登山口の橋(15:05)
<1/25,000地形図>
夏油温泉