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2007/11/17 上州武尊:塗川東俣沢江戸沢 |
行きの関越道から見る谷川連峰の稜線にはここ数日の冬型の影響だろうか、既にはっきりと雪が付いていた。上州武尊もうっすらと雪化粧している。
逢瀬橋からの林道は崖崩れのため車は入れず、橋の袂に車を止めてそこから歩くこととする。今日は気温が低く、行きの高速でも表示が-1.0℃となっていたが、9:00になってもまだまだ寒い。それでも歩き始めてしばらくすると次第に暖かくなってきた。林道には山葡萄や栗、ぶなの実、その他どんぐり類がいっぱい落ちている。今年は木の実が豊作のようだ。森の熊さんも安心だろう。
草倉沢との出合を過ぎ、地形図上にある滝(10m位?)を眼下に見てちょっと行くと江戸沢の方に行く道が右に分かれる。草倉沢を渡り、江戸沢の方に回りこんで崩壊地マークを過ぎたところで沢に下降する。降りたところは尾瀬岩鞍スキー場のレストハウス直下の少し下流あたり。沢筋には雪がうっすらと積もっている。
沢は平流で川原とナメが交互に出てくる穏やかな渓相。両岸も平に開けていて、笹藪の中にぶななどの落葉広葉樹が点在している。特に困難はないが、両岸の笹薮と石の上には雪が積もり、沢の中の石には所々薄氷が張り付いていて良く滑る。ナメ自体も黒っぽいコケの付いたぬるぬるナメで歩きにくい。
今回はきのこが目的なので、なるべく両岸の藪の中に分け入ってきのこを探すが、倒木が少なく、笹薮に阻まれて見つけにくい。笹薮をこいでいると雪でぐしょぐしょに濡れる。
嫌気が差してきたため、花咲湿原からの登山道が横切る地点で遡行打ち切り。昼食後、登山道を花咲湿原〜田代湿原へと回ることにした。登るにつれて次第に雪が多くなり、湿原のあたりでは5〜6cmから深いところで10cmくらいの積雪。湿原を一回りして武尊牧場〜武尊非難小屋の稜線へ抜けるトラバース道を行く。途中、倒木を見つけては見に行くものの、全く収穫なし。当初到達予定だった江戸沢源頭部を横切り、稜線の道に出て武尊牧場経由で逢瀬橋に下った。
きのこは採れず沢も今ひとつだったが、快晴に恵まれて、雪の湿原やそこから見る笠ヶ岳、至仏山、燧ケ岳などの眺めを楽しんだ一日だった。 (記:増田)
<コースタイム>
逢瀬橋(9:00)〜入渓点(10:10)〜登山道横断地点(12:10〜13:00)〜田代湿原(13:30〜14:00)〜稜線合流点(15:00)〜逢瀬橋(16:30)