2008年3月30日
(担)大塚、長南、戸ヶ崎よ、松之舎、関、立田、守屋、小池
今年は新人を訓練の対象と考えて、新人向けのメニューを中心に行った。
新人は各技術パーツの注意点や登攀システム全体の流れは大体理解できたと思いますが、実践で使える技術にするにはまだまだ反復トレーニングが必要です。各自が山行時の空いた時間に練習する、技術書を読むなどして、確実な技術の習得を目指してください。
中堅、リーダーは特に課題を設けての訓練は行わなかったが、現在持っている技術の習熟度は決して高いものではありません。
中堅会員以上は下記のチェックリストの項目を全て理解しているのは当然のこと、手早く、確実にこなせた上に、さらに状況に合わせた応用ができるように、技術の向上を目指してください。(記:大塚)
以下は今回の訓練概要
訓練のテーマ
[新人]登攀システム全体の流れを理解すると共に、自身の安全確保技術を完全に身に付ける。
[中堅]確保技術全般を習得し、パーティーのリーダーとして自立する。
[リーダー]今まで習得した技術の応用と考察。新しい技術の導入。
以下のロープ結束を訓練前の各自が確認してくるようにお願いした。
エイトノット(フィギアエイト、八の字結び)
プルージックノット
インクノット(マスト結び、クローブヒッチ)
半マスト結び(イタリアンヒッチ、ムンターヒッチ)
ダブルフィッシャーマン結び
バッチマンノット
オートブロック(マッシャー)
訓練メニュー(項目別チェックリスト)
1.リードでの登攀
a.登る前のディスカッション
登攀ルート、後続の確保方法、荷上げの方法などの確認
b.プロテクション(中間支点)のとり方
ハーケンの打ち方
ハーケン、ボルト等へのカラビナやシュリンゲの掛けかた
残置ハーケン、ボルト等の強度チェック方法
立ち木、ブッシュ等での支点のとり方
カラビナ、ヌンチャクへのロープの掛けかた
セカンドが登る事を考慮した支点の取りかた
ロープの流れを考慮した支点の取りかた
2.リードの確保
ビレイヤーの位置
セルフビレイの有無
ロープの繰り出し方
リード墜落時の注意点
3.セカンドでの登攀
a.上から確保されて登る登攀
プロテクション回収時の注意点
b.固定ロープによるプルージック登攀
プルージックセット時の注意点
登攀時の注意点
4.セカンドの確保
確保支点について
立ち木、岩などでの支点のとり方
ハーケンでの支点のとり方(複数支点での加重分散方法)
ATCでのワンターンボディビレイ
ATC、エイト環での支点ビレイ
ルベルソ、ピウー、ATCガイドなどを使った確保方法
肩がらみ確保の方法とその危険性
5.懸垂下降
a.懸垂下降のロープのセット
支点(捨て縄)セット時の注意点(立ち木、倒木、岩、ハーケン)
ロープ1本の場合のセット方法
ロープ2本の場合のセット方法
ロープの投下方法とその注意点
b.下降時の注意点
セルフビレイ
エイト環のセット方法
下降中の注意点
回収時の注意点
6.コールによる意思疎通
コール、ホイッスルによる意思疎通方法
7.ロープの束ね方
振り分け式
ループ式