台高・銚子川岩井谷〜宮川大杉谷堂倉谷本谷

2008年5月3日〜6日
L大塚、小池、関、佐藤

2008/05/03 台高:銚子川岩井谷~堂倉谷本谷

4月に足をヤケドし、十分に完治していないことや、シーズン初めにも関わらず山行が4週間ぶりなことに不安を抱きつつ、小雨の中、池袋から夜行バスに乗った。

5/3 晴れ
GWのためか、首都高や中央道が渋滞し、尾鷲には1時間以上到着が遅れた。早々にコンビニで昼食を買い、8時少し前にタクシーに乗る。しかし、運転手は銚子川上流がヒルの巣だと言って、木津で降ろされてしまった。これでは、今日中に十字峡下の川原まで行くのは無理で、早々に諦める。サンダルでヒルにやられてはいけないと、足ごしらえをして岩井谷出合までの約4kmを歩くことにした。しばらくは舗装の良い道で、ダートになっても何ら問題なく行ける。天気に映える新緑の景色を愛でながら歩いていくと、岩井谷の出合が見えてきた。同時に林道が大きく崩れているのが見える。この崩壊地は復旧工事中で、その脇から出合下に降りた。
銚子川本流はかなりの水量で、場所を選ばないと渡渉できない程だ。出合で既にパンツを濡らしてしまう。また、発電所脇の橋に上がるまでに、早くもお助けを使用した。三平滝上までは登れない滝ばかりとの情報から、当初予定通り送水管脇から登る。百数十m登ると送水管のトップに出て、ここから時たま手すりの付いた山道が鞍部まで続いていた。ここで、明瞭な道ともに荷物運搬用のモノレールが右下に下っている。地形図からすると、まだ三平滝の手前なので、踏み跡は不明瞭だが、尾根を登っていくことにする。対岸には三平滝下流と思われる岸壁に懸かる枝沢の滝が見えた。次第に右の沢床が上がったためか、眼下に流れが見えてきたので、ガレ沢を下降し豪快な15m滝下の沢床に降りる。何と3時間も掛かってしまった。(もちろん休憩込み)
ここで一休みし、この滝を左から巻いて懸垂下降。以降は大したこともなく、小瀬谷を過ぎると、さらに沢は開け左岸に石垣の跡がある。作業小屋でもあったのだろう。再び両岸が狭まって大岩のゴーロを過ぎると梅ノ木谷の出合だった。あまり広い川原ではなく、本流はここから圧縮されたゴルジュで、地形図上からも河原はなさそう。梅ノ木谷を偵察に行ってもらうが、巨岩ゴーロでやはり河原はない。結局、出合下の河原を焚き火ができるように造成して広げ、泊まることにした。
5/4 晴れ
昨日から分かっていたとはいえ、いきなりの高巻きから始まる。先ず左から出合奥の6m滝を巻いていくと右から水量の豊富な沢が滝で出合っている。続けて次の滝もそのまま巻くと、その次の滝手前から左の壁が高くなっており、3段30m滝が聳えている。一旦降りると右を登れそうな気もしたが、荷物も重いことから右からの大高巻きを選択する。続く見事なスダレ状斜瀑も水量が少なければシャワーを浴びて登れそう。この滝も右を巻き、続くトイ状15m滝もそのまま巻いた。次の左巻き以降もゴルジュは小さくなるが、意外に釜などが深く通せない。何度か巻き、最後は懸垂で降りると次第に沢が開けてくる。右から荒れた枝沢が入ると河原となり、増水にも耐えられる泊場適地。少々時間が早いが、皆の希望により泊とし、全員のんびりする。なお、私は途中でヒルは見なかったが、足の被害者が1名出てしまった。
5/4 曇り時々雨
朝は雨の音で目覚め、止んだ頃合を見計らってテントを撤収。川原が次第に無くなり、両岸が狭まってくると、いきなり本流が右折する。正面は支流で、左には枝沢が15m滝で落ちている。十字峡と言うには少しオーバーな感じ。
さて、本流はゴルジュが続き、奥に釜を持った5m滝。これを左から越すと沢が左に曲がり、ナメ床となり、美しいナメの先に大滝が聳えていた。この大滝は右に岸壁を持っており、しばし見とれる程に見事だ。左の枯れ沢から岩混じりの急斜面を大高巻きとなる。以降はしばらく穏やかで登れる滝が続く。しかし、沢がS字状に曲がると再びゴルジュとなる。小雨の中、軽く腹ごしらえをしてから、難しくはないが右を巻いて鹿道をトラバースし、7mCS滝の上に降りた。すると再び沢は穏やかになり、登れる滝が続くが、その先の3段34m滝は水量が多く登れない。左から巻くと、いきなり明るい穏やかな源流となる。ここには、かつて作業小屋でもあったのか、ビンのかけらが散らばっていた。しかし、滝上からは雲があって海こそ見えないが、下流の山々が望め、しばし見とれる。この先は明るい中にナメとナメ滝が続き、開けた三叉を1276mピーク北の鞍部に向かった。
鞍部からもヤブが薄く、明るい森の中の開けた小沢を下っていくと、次第に伐採した山肌になり、あっけなく堂倉谷の地池谷の林道に着いた。この林道から堂倉谷本流沿いの林道に左折し、しばし歩いていくと沢床が近づき、二俣手前の堰堤の上に広い河原が見えたので泊とする。6時を過ぎると、いつしか薄日も差し始めていた。しかし、盛大な焚き火をしたものの、風の強い寒い晩だった。(以上記:佐藤)

5/6 晴れ
寒い朝だが良く晴れている。幕場のすぐ上は億の二俣。石楠花谷までは特に何も無い。エアリアマップの遡行図には、石楠花谷出合は「泊適地」とあったが、そんなに適地とは思えない。

石楠花谷の次の右からの支流を見落とし、次に左から入る支流でちょっと悩んでしまっ
た。このあと、それなりに登れる滝が出てきて面白い。前日までの岩井谷が巻きばっ
かりだったので、特に面白く感じた。と、言っても大塚さんにロープを出してもらう
ことが多かったが。大岩のゴーロ帯は疲れるが、上流はナメも多く、なかなか良い。
最後は緩やかに鞍部に詰めあがる。登山道はちょっと見つけ辛いが地形が読めていれ
ばわかる。
「日出ヶ岳に登ってくる」という小池さんを残し、とっとと大台ヶ原のバス停に向かっ
た。(記:関)

<コースタイム>
5/3 木津(8:55) 岩井谷出合(9:55〜10:50) 送水管上(11:35〜11:50) 三平滝までの高巻き終了点(13:40〜14:20) 小瀬谷出合(15:45) 梅ノ木谷出合(17:30)
5/4 泊場(7:00) 2段20m滝下(9:55〜10:25) 8m滝上(12:05〜12:40) 十字峡下の河原(14:10)
5/5 泊場(7:15) 大滝下(8:05〜8:20) 大滝上(9:25〜10:05) ガレ付近(11:35〜11:55)3段34m滝上(14:15〜14:40) 鞍部(15:10) 地池谷の林道(15:25) 二俣下泊場(15:55)

<地形図> 
 引本浦、大杉峡谷、大台ヶ原、河合

Pocket
[`evernote` not found]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です