奥多摩・南秋川小坂志川湯場ノ沢〜高尾山

2008年6月8日(日)曇
小池

2008/06/08 奥多摩:小坂志川湯場ノ沢~高尾山

朝起きたら今にも雨粒の落ちそうな空模様でいささか気が滅入ったが、とりあえず出かけてみることにした。重たい空の下、途中で少しでもアクシデントでもあれば引き返そうと思うものの、電車もバスも当然のことながら何事もなく動き、予定通りの時間に笹平に到着してしまうのである。

地元の人に会いおはようございますと言ってみたけれど、声が小さかったのか怪訝な顔をされただけで、急に照れ臭くなりうつむき加減にそそくさと小坂志林道に入る。
30分ほどで湯場ノ沢出合に着く。これまた、少しも気分を明るくしてくれない小さな暗い出合なのである。とにかく沢シューズに履き替えて入渓するが、小さな子どもがいたずらをして、入っちゃいけませんといわれている場所に内緒で潜り込むみたいで、ちょっとすっぱい気持ちになる。
しかし小さいながらもやはり沢、小さな滝があり、小さな釜があり、ゆっくりと歩いているうちに身体が目覚めてくる感じがする。おやおや、先行者の足跡まである。朝一番のバスで来たのに、それより早くこんな短い沢に来るなんてどういう人だろう。と思いながら、トバの万六沢を過ぎ、中の万六沢を過ぎると、やや傾斜が急になり、狭い壁に挟まれた連瀑帯に出た。そこで、5、6人のパーティがロープを出しているところだった。あらら、こんなに大勢さんだったのね。しばらく後ろでセッティングの様子を眺めていたら、一番後ろの男性が私に気がついて、道をあけてくれた。ロープを出すようなとこなのかな?と思いながら取り付くが、すぐに、2年前の自分なら間違いなくロープを出してもらってびくびく登っていたはずと思い直して、またちょっとすっぱい気持ちになった。順番待ちの中高年女性数人に、心の中で小さくエールを贈る。
沢筋どおりに詰めて万六尾根に出、連行峰からはピクニック気分で手入れの行き届いた関東ふれあいの道をたどる。天気も回復して汗ばむ陽気の中、多少はトレーニングになるように高尾山口駅までやや早足で歩き、馴染みの饅頭を土産に求めて帰った。 (記:小池)

<コースタイム>
笹平バス停7:35—湯場ノ沢出合8:05/8:20—中の万六沢出合8:50/9:00—水汲み9:55/10:05—万六尾根10:20/10:35—陣馬山12:05/12:25—景信山13:40/14:00—高尾山頂下15:10/15:30—高尾山口駅16:20

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