![]() |
2008/07/20 奥利根:芦沢~宝川板幽沢下降 |
7月20日 曇りのち雨
須田貝発電所入口バス停から矢木沢ダム管理道路を歩く。連休中だけあって色々な車が通るがここを歩く人は誰もいない。1時間弱で芦沢橋に着いて入渓。
芦沢左岸には明瞭な道があるようだが沢沿いを行く。こぢんまりとした流れで僅かな小ゴルジュを抜けると標高810m支流の出合に着く。本流には2段8mの滝が懸かるが登れず、左岸から巻き上がると道に出る。この左岸の道は送電線巡視路のようで、送電線下には東電の立派な小屋が立っている。この辺りはブナの美しい台地。
送電線を過ぎてしばらくゆくと流れは平凡になる。雨も降りだしてきたのでそろそろ幕場を決めようとするが、藪っぽい渓相でなかなか良い場所がない。結局、標高1000m付近まで遡行して、左岸の小さな台地を幕場にした。
7月21日 雨のち曇りのち晴れ
夜の雨でやや増水気味。芦沢上部はある程度滝場がある事を予想していたが、平凡な流れが続く。標高1150m二俣手前は200m程の雪渓になり雪渓上を行く。右俣に入りもう一つ雪渓を越えて、小滝を2つ程登るとヤブっぽい源頭となり、雨ヶ立山の頂上に立った。
頂上は腰から背丈程の高さの藪なので、天気が良ければそれなりの展望が得られそうだが、残念なことにガスに包まれ展望はない。奥利根の前衛峰であり、目立つ位置にあるピークなので、この頂きを踏むために計画した山行だったのだが残念だ。まぁ普通は残雪期に目指すピークだから、無雪期にヤブ沢から登る奴が悪いのだろう。
展望を諦めて板幽沢に下降する。奥布引沢、布引沢の出合までは小滝だけの渓相だが、中流部にある二つのナメ滝は見事だった。上のナメ滝は20m、下のナメ滝は2段30m。どちらも見応えのある美しい滝で、冴えない山行の救いとなった。
下流部は両岸崩壊して荒れたゴーロの渓相になる。板幽沢橋から宝川の林道に上がり宝川温泉まで歩く。宝川温泉にのんびり浸かって帰京。
(記:大塚)
<コースタイム>
7月20日 須田貝発電所入口バス停(14:25)〜芦沢橋(15:20)〜標高810m支流(16:00)〜標高1000m付近幕場(17:20)
7月21日 標高1000m付近(6:30)〜標高1150m二俣(7:20)〜雨ヶ立山(9:05-15)〜奥布引沢出合(10:30-11:00)〜布引沢出合(11:40)〜板幽沢橋(13:15-14:15)〜宝川温泉(15:15)
<1/25,000地形図>
藤原