朝日・根子川入ソウカ沢〜柴倉沢下降〜ワサビ沢

2008年9月13日〜15日
L増田、松之舎、小南

2008/09/13 朝日:根子川入リソウカ沢~柴倉沢(下降)~ワサビ沢

朝日の中では比較的入門編であるといわれる根子川の入ソウカ沢。今回は、夏合宿を棒に振った二人とともに、柴倉沢下降を繋ぐ計画を立てた。

入門編と入ってもそこは朝日の沢。高巻きが結構あり、その一箇所を間違えて時間を食った。下りの柴倉沢にはズタズタの雪渓が多く残り、また滝が結構あって懸垂を多用したことなどでヘッデン下降となった。
そんなこんなで我々にとっては疲れ、充実感のある山行だった。また二人にとっては遅ればせながらのミニ夏合宿となった。
9月13日 曇り時々雨
東京からの長距離バスを寒河江の営業所で下車し、予約してあったタクシーに乗り込んで、日暮沢小屋の先の根子川を渡る橋の所まで行く。(本当はもう少し先まで進めた。)
林道終点から登山道を歩き、登山道が大きく曲がって登り始めるところから、沢沿いに付いた踏み跡を辿って沢に降りる。入渓後すぐに渕が現れて左岸から小さく巻く。しばらくは川原と渕の連続。水神渕を右岸から巻くとゴルジュ状になってまた渕と小滝が続く。5mの滝を左岸から巻き、降りるとすぐに7mの滝が出る。一見して右岸は壁が立っているので、左岸の枝沢から巻くことにしたが、これが不正解。結構な大高巻きを強いられ、最後は30mダブルの懸垂で沢に降りることになった。その間に下を別パーティーに追い抜かれてしまった。(右岸を巻けばあっという間だったらしい)
その上も釜を持った4mの滝が二つあり、いずれも左岸から巻く。その上で先程追い抜かれたパーティーに追いつく。すずらんの人達で、横松沢に入るらしい。5m、10mの滝を微妙なバランスで越えて、先に行かせてもらう。横松沢を分け、コクラ沢を過ぎると、下山に使う予定のワサビ沢が段々滝で合わさる。その上の釜を持った6mの滝が越せず、左岸から巻いて懸垂で沢に降りる。沢が開けてゴーロ状となり、テン場予定地の柴倉沢の出合。
あまりいいテン場はなく、しばらくうろうろ探した挙句、2畳敷き+焚き火スペースを見つけ、ここを今回のベースとする。初めは諦めかけていた焚き火だが、雨が止み結果的には良い焚き火ができた。
9月14日 晴れ
今日は行程が長いので、6:17に出発。まず、5×10mの斜瀑を左岸から巻き、その先の2m、4m、15mの滝はまとめて右岸から巻く。タンノウチ沢を過ぎ、いくつかの中小の滝を越えると沢が開ける。幅広の10mの斜瀑は開放的だ。と思うのも束の間、2段10mを左岸から高巻くと、両岸は岩壁となり威圧的になる。しかし沢床は平で何もない。
ソウカ沢を分けると2段4mの滝。下段は右をへつり、上段はシャワーを浴びながら強引に登る。すぐ上に5m、15mの滝があり、登れないので右岸のリッジをから高巻き、ぴたりと滝の落ち口に降りる。3段10m滝を越えるとまた高巻きだ。10m、5mの滝はわかったが、その上の滝は高さ不明。まとめて巻く。1220mの二俣は両方に滝がかかっている。目指すべき本流の滝は登れないので、まず左の多段20mの滝を登り、トラバースして本流に降りる。
しばらく行くと行く手に稜線が見えてきた。たおやかな草原であり、心がホット和む。ああこれで何もなければいいなと思っていたその直後、目の前にズタズタの雪渓が現る。ここはまず下の雪渓を潜り、途中の切れ目から上に乗って通過。振り返ると最後の方は真ん中が薄く、今にも崩れそうな雪渓であった。事実次の屈曲部を左に曲がり、8m滝を越えた辺りで、後からドドーンという轟音が聞こえた。先程の雪渓が崩れたものか。沢が右に曲がるところの連瀑帯を右岸から高巻くと、源頭の様相を呈し、やがて草原となって金玉水に突き上げた。
登山道は時折ガスがかかるもののよく晴れており、大朝日岳の頂上も良く見えた。中岳を越えた鞍部から下降開始。柴倉沢に二つの大きな雪渓が架かっているのが見える。ズタズタの感じだ。下降していくと小滝が現れ、やがて5m、20m、6mと滝が現れる。いずれも懸垂下降。そして上から見えたズタズタの雪渓。今度は雪渓そのものがとても長く、出口が見えないため、乗って超えるしかない。右岸に取り付いて、まっちゃんがステップを切って先頭で登り、後続はお助けを出してもらって雪渓上に乗る。直径1mほどの岩が雪渓に乗っており、そこで雪渓に大きな段差ひび割れができている。おそらくこの岩が上から降ってきたのだろう。それにも耐えたということは、我々のときも崩れないでね。と願いながら慎重に通過。二つの雪渓を通過しても、まだ結構滝が続き、懸垂やクライムダウンを繰り返す。この頃から私は段々疲れてきて、二人から遅れがちとなる。三つ目の雪渓上に乗ったときには既に薄暗くなり始めており、その後ついにヘッデンとなる。
ヘッデンを点け、二人に時々待ってもらいながら、また下からアドバイスを得ながら滝のクライムダウンを繰り返し、ヘトヘトになってベースの柴倉沢出合に到着した。この夜はさすがに遅いので焚き火は省略し、テントの中での食事となった。私は疲れすぎて食事の途中にうたた寝をしてしまった。
9月15日 晴れ
まだ前日の疲れが色濃く残っている。重たい足を引きずるようにして出発。ワサビ沢出合の上の滝は、行きには左岸を高巻いたが、下りでは右岸に入り緩やかな斜面を乗越してワサビ沢出合の多段滝の上に出る。ワサビ沢はゴーロばかりの何もない沢だ。本当に何もない。しかし、疲れて体が思うように動かない私は二人から大幅に後れを取る。このままではタクシーを呼んでいる時間に間に合わないので、二人に先行してもらい、稜線から携帯電話が通じれば時間変更をお願いしてもらうこととした。
数m登るごとに止まりながら登り、最後は藪こぎ少々で登山道に出た。携帯が通じたようで、タクシーの時間を14:30に延ばしてもらった。登山道も膝が痛くなってきたのでゆっくりゆっくり下り、日暮沢小屋に着いたのは14:00。
水沢温泉で3日間の疲れを取り、蛙の子で打ち上げをして、タクシーで羽前高松の駅まで行って山形から新幹線で帰京。遅れ遅れの私をいろいろとカバーしてくれた 二人に感謝した山行であった。(記:増田)

<コースタイム>
9月13日:入渓点(7:30)〜赤倉沢(9:25)〜柴倉沢出合(15:30)
9月14日:柴倉沢出合(6:17)〜ソウカ沢(7:50)〜稜線(13:50)〜柴倉沢下降開始(13:50)〜柴倉沢出合(19:17)
9月15日:柴倉沢出合(7:07)〜稜線(11:05)〜日暮沢小屋(14:00)

Pocket
[`evernote` not found]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です