会越・霧来沢前ヶ岳南壁右スラブ

2008年10月26日
L佐藤、大塚

2008/10/25 会越:霧来沢鞍掛沢右俣・前ヶ岳南壁右スラブ

 鞍掛沢の出合から御神楽岳登山道を行き、二本目の沢筋から本流に降りる。二俣を右に入り沢が右曲すると行く手に南壁が見えるようになる。ここから南壁を見ると、一番目立つのは真ん中にあるV字スラブだ。

名前の通りはっきりとV字に見える。左隣の赤いスラブも傾斜が強く目を引く存在。右スラブは規模が小さくややブッシュが多く見える。ここまでの本流は特に滝場はないが、時期が早ければ雪渓が残りそうな渓相。
 沢が左曲する地点で正面から入る沢が右スラブとV字スラブに続く沢筋で、これに入りしばらくゴーロ状の沢を登ると、右スラブとV字スラブとの分岐になる。ここからはV字スラブの全容が良く眺められた。Vの字を形作っているのはV字の第一スラブと第二スラブで、第三スラブはその西隣の小さなスラブ。第四スラブはさらに西側の傾斜が強いスラブだ。第一スラブと第二スラブは比較的ブッシュが少なくスッキリしており傾斜も緩いので、稜線まで快適に駆け上がれそうだ。もし南壁に再来することがあれば次はここにしよう。
 分岐から右スラブに入るとしばらく小滝が続く、水流もチョロチョロあり普通の沢登りといった感じだ。この滝場を越えると傾斜の緩いスラブとなるが、スラブの規模は小さく既に稜線はすぐそこに見えている。ロープ不要で登れる傾斜なので、飛ばしすぎると直ぐに終ってしまいそうなので、ノンビリと景色を眺めながら登る。この地方独特の雪蝕作用で削られた岩肌と、盛りを過ぎた紅葉の色彩とが、曇天の空に下に絡み合う景色は何だか寂しげに見えた。沢も終りだな。
 最後は若干のヤブ漕ぎで稜線に出る。避難小屋のある尾根の分岐までさらにヤブを漕ぎ、避難小屋で小休止の後、登山道で下山した。
(記:大塚)

<コースタイム>
鞍掛沢出合(7:30)〜霧来沢二俣(7:50)〜左曲地点の分岐(8:25)〜右スラブとV字スラブの分岐(8:40)〜稜線(10:30)〜避難小屋(10:50)〜鞍掛沢出合(12:05−50)〜登山口(13:25)

<地形図>
狢ヶ森山、御神楽岳

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