丹沢・玄倉川女郎小屋沢

2008年11月22日(土)
L佐藤、関

2008/11/22 丹沢:玄倉川女郎小屋沢

 女郎小屋沢は、まだ行っていない丹沢の沢のひとつで、晩秋に行ける水量が少なそうな沢。しかも南に流れ下っていて暖かそうな感じがしたので計画する。

 早朝のまだ暗い時間に池袋発。道路がすいており玄倉には7時位に着いてしまい、丹沢の近さを感じた。しかし、まだ陽が当っておらず、お湯を沸かしての朝食後、陽の当る反対のダムサイトに移動し、転寝をしてから玄倉林道に向かった。
 林道のゲート横の駐車場で身支度を済ませ、林道を歩き出す。対岸は陽が当って暖かそうだが、林道は日陰で寒い。体が温まる頃、女郎小屋沢への下降点らしき踏み跡に着く。しかし、この踏み跡は最後が急で、もう少し先の植林に降り口があったのかもしれない。
 広い河原の向こうに出合があり、女郎小屋沢側は少々貧相でブッシュが生えている。しばし日向ぼっこをしてから入渓する。すぐに左に沢を分け、堰堤を2つ越すと、ナメとナメ滝が続く。右に岸壁が見え沢が左に曲がると15m滝が懸かる。右が登れそうだが、最後がもろにシャワーとなるので、左を巻いた。フリクションの効く幾つかのナメ滝を快適に越していくと、両岸が狭まってくる。そこに6m滝が懸かっており、水流に残置シュリンゲが掛っていた。どうみてもシャワークライムになるので、巻こうかと思い、左右を偵察するが難しそう。やむなく雨具を着て水流の中から直登したが、やはり下半身がずぶ濡れになってしまった。続く8×15m滝はホールドが初め細かく、変なボルトでランニングビレーをとって右を登る。上の方に鉄の杭が3本打ってあり、切れそうなザイルが残置してあった。この上にも滝が続き、野猿棚と気づく。次の滝は右から水流を左に渡り、次の2つは左を登るが、ここにも上からシュリンゲが残置してあった。
 野猿棚上の陽の当たるところでの昼食後、少し遡っていくと左に枝沢を分け、じきに水が枯れる。水量はないが、狭いゴルジュの中にCSの5m滝が懸かっている。左の壁を登ろうとするが脆そうで、残置シュリンゲを利用し真ん中から登った。続く大岩は、下を潜って抜ける。すると、さらにガレ状になるが、女郎小屋乗越までは僅かだった。
 乗越からは急なザレで始まる小沢を東沢に降り、小川谷の堰堤に出る。ここからの山道はザレが多く、年々崩れている所が増えているような気がした。小川谷林道は、入口で通行止めのためか、落葉が積もっている。玄倉川の立間大橋から車までは僅かだった。早々に小池さんをバス停に迎えに行き、夜は焚火納めで締めくくった。
(記:佐藤)

<コースタイム>
林道ゲート(9:30)女郎小屋沢出合(10:05〜10:30)野猿棚上(13:10〜13:40)女郎小屋乗越(14:30)小川谷の堰堤(15:00)林道ゲート(16:20)  

<1/25,000地形図>
中川 

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