奥秩父・釜ノ沢西俣

2009年5月2日~3日
L古川原、小南

2009/05/02 奥秩父・釜ノ沢西俣

GW裏合宿で組んだ釜ノ沢。いずれ行こうと思っていたが、こんなに早く、行く機会が巡ってくるとは思わなかった。天気にも恵まれ、今シーズン初めの沢(泊まりの沢)としては上々であった。

当日朝発、山梨市駅9時前集合。西沢渓谷へ行く登山者は、ほとんど臨時便の出ている塩山からバスに乗る様で、バス待ちの登山者は我々しかいない。車内も空いており快適。10時過ぎに西沢渓谷入口着。

歩き始めて暫く遊歩道を行く。観光客も多く来ている。時折見える水の色が思いのほか綺麗だ。東沢の吊橋を渡ってから、遊歩道を離れ、右岸の登山道を進む。鶏冠沢の出会いで対岸に赤布が見えたので、本流沿いの道と勘違いし、登り始める。しかし、どんどん上っていくので、これはおかしいと途中からトラバース気味の踏み跡を辿り始めたが、ほどなく消えた。何が悪いのか困ったが、とりあえず本流に下りたら、水流すぐ上に道があった。後から聞いたら、鶏冠の出会いからは道が見えるまでしばらく本流を行くとのこと。とんだ損をした。山の神までの道の状態があまり良くなく、思ったより時間がかかった。

山の神先で入渓。水の色が青く澄み、美しい。途中、東のナメ沢と西のナメ沢の大スラブに圧倒される。釜ノ沢出会いまでのゴーロ歩きが長かった。当初計画では、信州沢を下降して同じ道を戻る予定であったが、この時点で止めようかと思う。こういう時に決定権限のあるLは迷いが少なくて良い。

出合いの魚止め滝は左から簡単に抜ける。そして有名な千畳のナメ。この言葉を聞いたときから、この沢にどれだけの思いと想像力を膨らましてきたことだろう。いつか行こう、沢を始めて間もない時にそう思った。しかしながら、東北のナメに目が慣れた自分たちには何とも映らなかった。あ、ナメだ。特に感動もしない。そして、呆気なく終わってしまった。久々に夢を砕かれた感覚を味わった。それに引き換え、両門の滝はなかなかの美漠であった。滑らかな岩肌を両岸から水が流れ落ちて、澄青色の釜に注ぎ込む。

両門の滝を越えてから、テン場を探し始めるが、いまいち良いところが無い。さらに、針葉樹の巨大な倒木ばかりで煩いのだ。結局、小さくではあったが左岸の平たい台地を今宵のテン場とした。焚き火をしにくい場所ではあったが致し方ない。防寒着を忘れ、とても寒い夜になった。

翌日もスタートはゴーロ歩き。左沢を詰める予定であったが、高度計を読み間違え(このとき初めてプロトレックの高度計は高度が反映されるのに時間がかかることを知った)、さらに地形を見誤ったので、左沢と右沢の二俣ひとつ手前の右岸支沢を進んでしまった。特に何も無いゴーロ沢ではあった。詰めの最後150m位は、大塚さんの予言通り、雪で埋まっていた。次第に傾斜も急になり、雪が氷に変わり始めたので、堪らず尾根に逃げる。

着いた稜線では、積雪約20cm。詰めが雪で埋まっているのを嫌って、沢の下降を諦め、登山道を下りることにした。きっとその方が時間も早く、バスの時間に間に合うだろうと思ったからだ。しかし、甲武信ヶ岳に近づくとぐんと積雪量が増し、70~80cm位の深さ。しかも最中状の雪で、結構時間がかかった。ルートを読み間違えずに、そんなところを予定通り詰めていたら、大分苦労をすることになっただろう。不幸中の幸いである。

15時10分のバスに間に合わせるべく(そして帰りに温泉)、近丸新道を駆け下りたが、これまで余計にかかった時間を取り戻すことはできなかった。諦めて、次の16時25分のバスを待つことにし、それまでヌク沢出合いで行水をすることとする。バスはGW中だからなのだろうか、山梨市駅直行便が出ていたが、乗客は我々のみ。バスは予定より早く駅に着き、なんと快速電車に飛び乗れてしまった。結果、当初想定よりだいぶん早く帰京でき、大満足であった。(記:古川原)

<コースタイム>
記録なし

<1/25,000地形図>
金峰山

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