奥秩父・大洞川和名倉沢

2009年5月23日(土)~24日(日)
L関、佐藤、五十嵐、小池

2009/05/23-24 奥秩父:大洞川和名倉沢

5月23日(土)曇り時々晴
前夜は関さんの車で道の駅あらかわまで。翌朝、秩父湖を渡って大洞川の右岸の道路を走り、三峰観光道路がヘアピンで曲がるところに駐車。ゆっくり支度をしている間に雲の多かった空に晴れ間が広がってきた。

少し戻って看板があるガードレールの切れ目から、登山道のような歩きやすい道を降りる。藤の花びらがほろほろ散っている。つり橋を渡って左岸沿いの道を下流にしばらく行くと和名倉沢に出合う。
折から朝の陽射しが沢に差し込み、新緑と苔の緑が気持ちよい。小滝をいくつか超えると小さな木の橋と黄色い看板があり、その先の幅広2条の小滝の脇で最初の休憩。
3条4mの滝を右から超えると、沢はゴルジュになり右へカーブし、左曲するところに6mの滝があり左から超える。きれいなナメ滝を左から巻くと、古ワイヤが散乱している。続く7mは左の岩の上を巻き、大岩のある6m滝は、岩の左側の残置ロープを使って滑りやすい岩の上を越えるとゴルジュを抜け、釜のある小滝をいくつか超えると左岸から石津窪が3:1で合流する。
S字15m滝は右から巻く。ゴロタの滝を越えて広い河原に出たところで休憩。その先ところどころ仕事道がついていたりトタンが散らばったりしている。昔山仕事が盛んに行われていた時代があったのだろうか。
800m付近で右岸に涼しげなスダレ状二段の滝をかけた氷谷を過ぎ、トイ状の滝を越えて沢が左曲すると5m、5m、10mと続く滝を右から超えていく。残置ロープがあった。しばらく川原を歩き、通らずの少し手前で昼食休憩。
6mナメ状の滝を左から巻くとその上のトイ状滝も一緒に巻くことになり、やがて岩壁に阻まれるが、新緑の木の間を透かして大滝がはるか頭上から滔々と落ちてくるのが見えてとても美しい。巻道はそこから岩壁を大きく迂回しているようだったが、五十嵐さんが先行して懸垂で沢床に降り、5mほどの滝を2つほど越えて、40m大滝の下に出た。大滝は左岸のガレ沢を上り、途中から右手の小尾根に上がって大きく巻く。エゾムシクイが澄んだ声で鳴いている。赤テープや踏み跡があり、しばらくトラバースして大滝の上の小尾根を使って沢床に戻った。
すぐにすっきりした滝をかけた船小屋窪の出合となり休憩。その先シダや苔がきれいで右岸側が快適そうなテン場適地である。なぜか苔むした薬缶がぽつねんと取り残されていたりして不思議なところ。コマドリが元気に鳴いている。ゴロタの小滝を越えていくと沢が左曲するところに上部が2条になった15m滝があり左から巻く。トイ状滝や小滝を越えて行くと左岸から細い枝沢を合わせ、8m2段滝は下段を左から巻き上段は左の水流沿いに上がった。このあたり、小ぶりの滝も深い釜を持っている。小さなゴルジュの小滝が連続しているところは、左に残置シュリンゲがあったが、パスして左から高巻いた。その上の標高1290mくらいのところで左岸側に焚き火跡のある快適な台地があり、テン場とした。佐藤さんが岩魚をゲット、薪にもこと欠かず焚き火が楽しめた。

5月23日(土)雨時々曇
夜中の2時ころから雨になった。明るくなり、元気いっぱいのミソサザイの鳴き交わす声で目を覚ました。雨なので焚き火はできず、テントの中で朝食を取った。
支度が終わりまさに出発しようとしたその時に、タイミングよく大きな雷鳴が轟いて驚く。ただこの日雷鳴はこの時の一回だけだった。寒冷前線が通過するところだったのだろうか。
テン場のすぐ上の8m滝は左のガレ沢から巻く。雨の中の沢は寒い。ゴルジュを抜けると苔むした日本庭園状になるが、こんなところまで釣りの跡があった。ブドウ虫の容器や食べ物の包装など、ゴミも目につくのが気になり、気持ちばかりのミニ清掃山行をしてみる。ワイヤーが散らばり、テン場の跡や、小屋跡、伐採した木が堆積したところなどを過ぎ、10m滝は右手のガレ沢から巻く。コルリがしきりに鳴く中(この小鳥の声はなんだかいつも一生懸命に聞こえる)、鞍部に突き上げる沢を忠実に詰め、最後は地形図上も崖記号になっている岩盤の左手の小尾根に乗って縦走路に出た。
今年初めての泊まりの沢とあって結構疲れたけれど、ここまで来たら和名倉山にぜひ行った方がよいという五十嵐さんの勧めで、荷物を置いてみんなで山頂をピストンする。途中伐採地のような開けたところがあり、カラマツの芽吹いた明るい林が美しい。最近はこの不遇の山を訪れる人も多いのか、道や道標はばっちり整備されていて迷うところはない。山頂直前は樹林の中人一人通れるくらいの狭い通路となり、突然ぽっかりと小さな広場に出るとそこが山頂だった。五十嵐さんの言葉を借りると、ほんとに「秘密基地」みたいなところだった。展望も何にもないけれど、この隠れ家みたいな雰囲気はいい感じ。濡れた体が冷えて寒かったけれど、山頂付近でメボソムシクイの鳴き声を聞くと、もう季節は夏なんだなぁ、という気がした。
デポ地に戻り、ツツドリやセンダイムシクイのリズミカルな声を聞きながら二瀬ダムへの道を下りる。途中作業小屋や軌道の跡がある。笹藪の道もきれいに刈り払いされていて、道はよく整備されており迷うところはなかった。つり橋を渡って車道に出、佐藤さんと五十嵐さんが車を回収に行ってくださった。帰りには大滝温泉で温まった。
(記:小池) 

〈コースタイム〉
5/23(土)
駐車場8:10―和名倉沢出合8:30―(休憩)8:40/9:00―(休憩)10:10/10:30―通らずの手前(昼食)11:45/12:20―船小屋窪13:40/13:55―テン場15:50
5/24(日)
テン場7:00―縦走路(デポ地)11:00/11:20―和名倉山11:50/11:55―デポ地12:20/12:40―水場の沢13:55/14:20―登尾沢の頭(1369m)14:55/15:10―二瀬湖吊橋16:10

〈地形図〉
雁坂峠、雲取山、三峰

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