奥利根・只見川大白沢クロウ沢アサユウ沢右俣~利根川水長沢支流文神沢東ノ沢下降~水鉛沢

2009年8月13日~16日
L松之舎、五十嵐、古川原

2009/8/13-16只見川大白沢クロウ沢アサユウ沢右俣~利根川水長沢支流文神沢東ノ沢下降~水鉛ノ沢

8月13日 曇り時々晴れ
前夜は大湯温泉泊。平ヶ岳登山道入口の駐車場に車を置いて出発する。只見川は古川原君が突破して、残り二人は確保で渡渉。魚止沢出合くらいまでは平凡。虻は少々いるが許容範囲だ。

(1) 西大タツボ沢出合手前のゴルジュは水線通しに左から行ける。トラロープあり。東大タツボ沢出合は見当たらなかった(?)。
(2) 池ノ沢出合手前のゴルジュは途中から右を巻く。
(3) 池ノ沢出合。右岸から池沢が4m+2mの2段滝をかけて入っている。天気は心配していたが、時折晴れ間も見え蒸し暑いくらいだ。
(4) 2m滝。右にトラロープあり。
(5) 連爆帯で綺麗なところ。
(6) 3m滝。右を巻く。
(7) 斜爆の連爆帯。
(8) 逆三角形の大きな岩。
(9) キノクラ沢出合。逆くの字の10m滝がかかっている。クロウ沢アサユウ沢は悪場も無く予定通りキノクラ沢出合手前の左岸を泊場とした。泊場に着いたと同時に雨粒が落ち始め、焚火はつけたが、断続的に降り続いたため食事はテント内で。
(以上記:松之舎)
<コースタイム>
平ヶ岳登山口駐車場発(7:20)~只見川入渓(8:20)~荒山沢出合(11:30)~クロウ沢出合(14:30)~キノクラ沢出合(15:10)~泊場(15:20) 

8月14日
昨晩から降り始めた雨は朝になっても、霧雨程度ではあったが、完全に止んでいなかった。そのため、朝食はテントの中で済ます。7時過ぎにテン場発。今日は、本山行の核心の1つ、アサユウ沢ゴルジュ帯の大巻きがある。しかも朝一。
このゴルジュ帯は、左からも右からも行けるらしいが、右のほうが簡単らしい。しかし、他会の記録で4時間近くかかっているものもあり、プレッシャーである。五十嵐さんなどは、しきりに心配している。確かに、ここで時間を食っていまい、今日予定のテン場へ着けないと、明日、文殊沢の核心が通過できなくなる。

さっそく出合いにかかる2段4,6mの滝を横目に、キノクラ沢に入る。少し入ったところで潅木が続く小尾根を登り始める。高度的にはかなりの登りだ。一度の休憩を挟み、少し斜度が緩くなった所でトラバースを始め、ちょうど1350mの緩い斜度の帯状の部分に出た。そこから高度を落とさないよう、忠実にトラバースしていくと、取り付き開始から2時間で沢に降りた。思いがけず簡単で安心する。この頃には雨も止み上がった。
アサユウ沢は、その後特筆すべき箇所はない。1ヶ所滝が現れ、その後ナメ小滝が連続する美しい箇所があったが、基本は単調。奥利根の開けて明るい沢ではある。
三又になってはいないが、地形図上、三又になっている次の二又を右へ進む。高度が最も低いコルを越えるためだ。途中1ヶ所、登りが少し際どい12m滝があった。源頭は、濃い藪ではないかと心配されたが、モウセンゴケの赤い絨毯が美しい湿原が広がっていた。そこから、やや濃い藪の100mの登りと下りを行い、稜線を越える。そして北田代。藪を越えてきただけに、青空が広がり、池塘が点在する湿原は美しかった。北田代からは直接水が流れ出し沢となっており、そこを進む。ナメが続く美しい小沢であった。くねくねと曲がりながら進み、1回右から沢と出合い、次に左から出合った。ここまで滝がいくつかあるが、いずれも簡単にクライムダウンできるか、巻くことができる。
途中、2条7mの滝は懸垂で下りる。次に右から沢が出合い、滝を右から小さく巻き下りると、平たく穏やかな流れが続いていた。ようやく今日のテン場近くだ。今日初めのアサユウ沢ゴルジュ帯は簡単に越えたものの、結局長時間行動になっており疲れていた。いい河原がいくつかある中、最も平たく、最も穏やかな1つを今宵の宿とした。薪も豊富にあり、まさに理想のテン場である。その幸せを噛み締めて荷を解いた時、事件は起こった。
なんと、ザックの中でエビス・ザ・ホップが破裂しているではないか!昨日の悪天で焚き火ができなかったために、わざわざ稜線を越えて持ち越してきていたのに、全く平らで穏やかな流れと小石砂利のテン場があるのに、豊富な薪と3人全員がゆうに横になり寛げるスペースがあるのに、つまみとして相性抜群のレモン&パセリ(ウインナー)の焚き火串焼きがあるのに、エビス・ザ・ホップだけが無かった。これまでの沢人生の中で最も無念な瞬間であった。
テン場ネタでもう1つ。この日はとても冷え込んだが、冷え性のはずの五十嵐さんが消えかけている焚き火の側で寝ていた。“お嬢”疑惑に引き続き、冷え性疑惑が発覚した。
(記:古川原)

<コースタイム>
7:00(テン場)~9:00(アサユウ沢巻き終わり)9:30~13:00(稜線)~16:00(テン場)

8月15日
快適なテン場を後にするとしばらくは小滝が続く。沢が右に曲がるところに大滝がかかる。かなり高さがあるので右岸をブッシュ伝いに少し下りて懸垂。すぐ先が二俣だった。左岸にのびる岩稜文殊岩の基部を回り込むとが両岸、岸壁となりゴルジュとなる。二俣をすぎて水量が増え大きな水音にドキッとするが、大滝ではなく4つの滝の連ばくとなっていて左側よりクライムダウンできた。一箇所岩の割れ目をわたり見えない底へ引き込まれそうになるチムニーを下るところがいやらしかった。その先は大岩をクライムダウン。下降なので問題ない。(登るなら大変そう)釜をもった滝をへつりながら下っていくと20m滝。右岸を少しトラバースしてルンゼに懸垂した。その先の2m滝は左バンド降り口が悪く、飛び込む。最後の大滝はロープ1本では足りなさそうなので、右岸をトラバースしながら5m滝下まで巻き下りる。水長沢本流に10:40分。ようやくゴルジュから開放された。
本流2段20mを快適にのぼり休憩。きれいで開放的でいい沢だ。特に難所もなく景色を楽しみながら白沢まで遡行する。逆くの字15m滝を左から巻くと胴の沢との出合となる。スダレ状15m滝は右から巻く。その先のスダレ状15m滝はさらにきびしく右から巻く。二俣を右に入り、テン場を探しながら歩くが適当なところがなくゴルジュ手前で、テン場を作ることになった。知る人ぞ知る古川原建設の実力はすばらしく、テント一張り、ごろごろ焚き火のできるみごとなテン場ができあがった。本日も天気にめぐまれ、予定通り遡行。古川原君持参のじゃがいも、にんじん入りの豪華カレーで楽しい夜をすごす。

8月16日
テン場から先はナメ小滝が連続し、順調に高度を上げていく。特に問題になるようなところはない。直下の岩場で奥利根の景色を楽しみながら休憩。湿原の左側にから登山道に出た。平ヶ岳には9:15着。まだ山頂に人は少なかった。後は、景色を楽しみながら長い登山道を、ひたすら歩く。疲れてなければ楽しいかも。時間かかっておまたせしてしまいました。(この下山がなければ大ハゲ沢とかキノクラ沢とか行きたいのだけど)
帰りに大湯に入り、帰京。最初は順調だったのだけど、徐々に渋滞に巻き込まれ、終電ぎりぎりで新座に到着。ちょっとのんびりしすぎたか。間に合ってよかった。(記:五十嵐)

<コースタイム>
15日 テン場7:10~二俣7:50~水長沢本流10:40~2段20m滝上で休11:00-20~出合1198m12:00~白沢出合12:25-13:00~銅の沢出合14:15~二俣14:50~テン場15:20
16日 テン場6:35~平ヶ岳9:15~水場9:45-10:10~休11:30-45~台倉山12:15~休12:55-13:10~下台倉山13:15~林道14:40 

<1/25,000地形図>
平ヶ岳、尾瀬ヶ原

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