両神・赤平川尾ノ内沢キギノ沢

2009年10月11日
L斎藤、五十嵐

2009/10/11両神山:尾ノ内沢・キギノ沢
新潟方面は天気が悪く、3連休の中日、両神のキギノ沢に行くことになった。
龍頭神社脇の林道を尾ノ内自然ふれあい館まで入る。つりばしを渡って渡渉し、右岸の道を歩く。キギノ沢までの山道はよい道ではないが、印もあり明るければ問題ない。約1時間でキギノ沢出合についた。地形図から水量の少ない沢を想像していたが、予想より水量は多く、最初から私はびびり気味で、一方斎藤さんはにんまり状態!うれしそう~。

15m滝は右から落ち口下へトラバースし登る。落ち口の下は岩の間で泥土がたまってバンドになっていたが、右足がずぼっとぬけて冷~。落ち葉がたまり、形状がよく見えなかった。落ち口の乗り越しは細かいが容易。次の小滝は悪く、ひもをもらう。幅広のくの字25mは右と左と別れていて右はほとんど水が流れていない。下部は真ん中の岩場を(フェルトも)快適に登り、上部はぬるぬるのところを倒木をたよりに強引に登る。
沢が右に屈曲し、左に曲ると第1ゴルジュでトイ20m滝をかけている。私は登れないが、登れる滝とのこと。右の岩場へとりつき根っこをひろいながらバンドをのぼる。切れ落ちた左側をのぞくと滝上はルンゼ状にせりあがっていた。沢床が見えたところでお助けでごぼうで下りる。小滝2つ越すとゴルジュをぬけた。
第2ゴルジュは小滝を越えた先に直ばく20mをかけ、両岸切り立ちまさにゴルジュ。ロープを出し、右の岩場を偵察したがNG。ロープをたたみ右の枝沢から登り左のルンゼ状をつめ、尾根にのる。コルからキギノ沢をのぞくと暗い沢床が見えた。岩稜につきあたり、ロープを出して左から岩を巻くようにのぼる。シュリンゲがかかっていたところからは5mほどで沢に下りられそうだったが、ゴルジュの中は滝が何個もかかっていて、先に登れるかわからない滝が見えたので、更に巻くことにする。よい感じのバンドがありトラバースしていくと、滝は登れそうなので懸垂する。誰もが同じように考えるらしくシュリンゲが残置されていた。降り立った足場はずるずるで、降り立った後のトラバースがふんばれずに2度ほど戻ってしまい、斎藤さんにひっぱってもらった。
ゴルジュの中の登れるかわからなかった滝は見た目簡単そうだったが、右からの乗り越しのバランスがわるく躊躇している内に足場がくずれ、ずるずると落ちてしまう。ここでもお助けもらいました。(注:ここで鉛筆を紛失!!後の遡行図は記憶している滝のみ。)その後も3回、お助けにお世話になった。5mCSは右にシュリンゲがかかっていてシュリンゲをあぶみにして乗り越すがシュリンゲに乗るまでがむずかしい。(←半分ぬれてしまった) 右壁とのチムニー状を登る5m滝は、つっぱりながら越えるが右壁がぼろぼろでむずかしい。 4mCSは斎藤さんは長い足でつっぱってあざやかにぬれずに越えたが、私はずぶぬれで何とか越えた。(←かなりやけくそ状態)
最後の二俣で休憩。唯一沢の中で日があたったが、風がぬけさむくて身体が動かなくなるのがわかる。この先は問題になるとことはなく大キギとのコルに出た。登山道から東岳へ。けっこう歩いて龍頭神社奥宮につき、大休止。
急な鎖を頼りに下降。こんな傾斜によく鎖をつけたと感心する。通行禁止になり、今はほとんど使われていないようである。無事に下れるか心配していた尾の内ルートだがしっかりした印があり、巻き道だと思えば親切な道だ。左、左へと尾根をトラバースしながら下っていく。一箇所、尾根が広くなったところがわかりにくかった。左岸から油滝の下に出た後は、標識もある山道になったが、ところどころわるいところもあるので、暗くなると危険である。
キギノ沢は手ごたえのある楽しい沢であった。遡行時期はもう少し早い方が、寒くないし行動時間も長くできるのでのでよいと思う。(記:五十嵐)

<コースタイム>
出発6:05~キギノ沢出合7:05-20~屈曲部8:15-30~稜線13:00~瀧頭神社奥宮13:30-50~車16:40

<1/25000地形図>
両神山、長又

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