レスキュー訓練・奥多摩小常木谷周辺

2010年4月10 日~11日
(担)古川原、関、増田、松之舎、山本、稲葉、望月
10のみ 戸ヶ崎 11のみ 守屋、小南、大塚、五十嵐
毎年行っているレスキュー訓練は次第にレベルアップしている気がする。1年に1度くらいしかしないことばかりではあるが、意外に覚えているものである。そのため、訓練事項はサクサクと進み、充実感のあるレスキュー訓練となった。今後、事故の現場ですぐ使える、あらゆるシーン・状況で使えるようにするのが課題である。天気にも恵まれ、蛇足ではあるが、宴会も充実していた。

以下、当日使用したレジュメに、蓄積すべきノウハウを追記し、本山行の記録とする。
レスキュー訓練(2009.4.11~12)
■ 基本方針
初級~中級者のレベルアップをめざす。反復練習とシュミレーションを繰り返し行うことで、実践的なレスキュー技術の習得を目指す。
■ 各自が事前に確認しておくべき基本ロープ結束
・ フィギュアエイトノット(8の字結び)
・ プルージック
・ クローブヒッチ(インクノット)
・ ムンターヒッチ(半マスト)
・ シートベンド
■ 訓練メニュー/スケジュール(※)印はイラスト参照
【1日目】
① まずは基本〔10:30~11:00〕
・ レスキューでの支点
流動分散を固定化、スパニッシュ・ブーリン(※) ・・・行わず。
・ ムンターヒッチの操作
カラビナへのセット、ロープへの直接セット(ハーネス)
・・・セカンドを確保するときの支点での半マスト、懸垂する時の半マストを想定。
ビレイと懸垂下降、仮固定(※):
・ オートストッパー(時間があれば)
ガルダーヒッチ、ビエンテ、レミー、ロレンツィ
・・・参考程度にしかしていない。実際、沢で使われる状況が想定されないため。
例えば、荷揚げはゴボウが結局一番楽。
② 懸垂下降の応用〔11:00~12:30〕
・ 利き手と反対の手での懸垂下降
・ エイト環以外での懸垂下降(半マスト、ATC、2枚カラビナ)
・ 懸垂下降時のバックアップ(オートブロック等)
③ 懸垂下降中の自己脱出〔13:00~14:00〕
・ 懸垂下降中の仮固定(簡易固定、本固定)
・・・仮固定は、エイト環ならぐるぐる巻き、ATC・半マストならミュールノットが、セットと解除時にずれなくて良い。
・ 懸垂下降からの自己脱出(宙吊りからの自己脱出は時間があれば行う)
        〔訓練中に確認するロープ結束技術〕
・ クレムハイスト(ヘッドオン)
・ バックマン
・ オートブロック
④ 確保者の自己脱出〔14:00~〕
・ リードレスキュー
リードを確保中のビレーヤーの自己脱出
・・・支点をとるときはなるべく足元のほうで。自己脱出したときザイルにテンションがかかり、ザイルが上へ跳ね上がる。元が高い位置だと、手が届かなくなる。
トップの救出(ロープが半分以上出ている場合にロアダウンさせる方法)
・ セカンドレスキュー
セカンドを確保中のトップの自己脱出
・・・特に難しいことはないが、支点で確保している場合と、ワンターンでボディ確保し
ている場合の2通り。
セカンドへの懸垂下降(※)
        〔訓練中に確認するロープ結束技術〕
・ マリナーノット(※)
・ ミュールノット(※)
【2日目】
⑤ 搬送法〔9:30~10:30〕
・ ザックのみ、ザック+雨具
・・・雨具はなるべく背の大きい人のものの方が、しっかり包み込まれ、安定する。ポケット
に入れる石等は、なるべく後ろ側で。しかし一番奥は逆に締まり過ぎる。そこから伸び
るシュリンゲは、ザックの肩の位置にある密着具合調整ベルトに結ぶと良い。この方法で、普通にザックを背負っている状態と同じになり、搬送者は楽になる。
・ 雨具+潅木での簡易担架作成、搬送。
・・・潅木は身長より長いものを。雨具の袖を裏返すように内側に入れ、そこを通すと雨具が汚れない。潅木に結ぶシュリンゲはなるべく短めに。担ぐ人は必ずテープを襷掛けに。楽さが全く違う。2人で担ぐ場合でも、それ以上の場合でも適用可。
⑥ プルアップとプルダウン〔10:30~12:00〕
・ 1/3システム
・・・プーリーとタイブロックがあれば、支点に優先的に使う。
・ 介助懸垂(※)
・・・バックアップをハーネスの足輪からオートブロックで。
・ ディージーチェーンで振り分けての懸垂(※)
・ 上部で制動しながら降ろす方法(ロープ2本、確保者2人、ムンターヒッチ)
⑦ シュミレーション〔12:30~〕
・・・両日参加組で、2日目に行った。全体で1時間半ほどかかった。去年、2時間半くらいかかったように記憶しているが、かなりの改善である。初めの滝場に30分、沢中の搬送に30分、急登担ぎ上げに30分。
滝場の通過では、初めに1人が予め懸垂しておいて、落ち葉等を取り除いておくと良い。その後、搬送者が来たら補助をする。
沢中の搬送は、担架を用いたが、小常木くらいの平坦な渓相であれば、担架が正解である。ザック+雨具で搬送者が50mおきに交代したら、負傷者には大きな負担になるだろう。しかしながら、今回気付いた点は、ザック+雨具の場合に比べて、搬送スピードはあまり変わらないだろうであることである。今回は4人で行ったが、結局、大きい担架を担ぎながら、4人の足場を確保することは意外に難しく、スピードが出ないのである。しかも、大きい分だけ、避けなければいけない障害物も多い。大体、30m進むのに5分かかり、その度に担架を下ろして休憩する必要がある。なので、滝場からテン場までの約150mそこそこを進むのに、30分もかかった。しかしながら、やはり断然、ザック+雨具に比べて楽であるのは間違いない。なお、林道レベルの場所ではスイスイ進むことであるのは言うまでもない。
最後の急登担ぎ上げでも、昨年得た知見が活かされた。ザイルで引き上げ始める地点は、本当に急になる地点から。そうでないと、引っ張ると搬送者が前に引かれて倒れてしまう。平坦な所で担いでから補助者に付き添ってもらい、確保開始地点まで登っていく必要がある。

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