会越・浅草岳~大三本沢左岸尾根

2010年5月4~5日
L守屋、長南

2010/05/04 会越:浅草岳−破間川左沢源頭

前回4月18日と同じルートのムジナ沢左岸尾根で浅草岳に向かう。

前回の取り付で苦戦した藪と雪屁の尾根は藪の北側の沢状を辿ると楽勝だった。稜線の雪屁はところどころクラックが走るようになっていたがとりわけ問題になるところはない。

林道が横切る手前の稜線は藪がうるさいが右手の緩やかな沢が使える。前岳手前の1484Mは雪がなく板を担ぐ。(前回はこの1484M手前で引き返した。前日降雪のため山頂にいっても帰りはムジナ沢を滑るわけにもいかず、ここから先往路を下るのも腐れ雪で難渋がめにみえていたため。)右手のムジナ沢源頭はこの沢で一番の斜面。沢が割れているのかもしれないがGWにもかかわらずトレースは1本も残ってなかった。浅草岳頂上手前も雪が切れていてここも板を担ぐ。山頂の北面は藪が出ていたが少し西に行くとそこから北・東側斜面は全て雪が繋がっていた。山頂で30分ゆっくり休んで展望を楽しむ。まさに春山である。
目指す大三本沢左岸尾根は大斜面。山頂から1127M地点まで約3キロは快適で20分あまりで着いてしまった。荷があるのでテレマークは使わずにアルペンターンで下った。この先は緩いゆるい下りに若干の登りが入る尾根になるが結構良く滑る。シールは使わずに1,000Mの台地に到着。
大三本沢の滑降は側面が急。ブロックの危険があり無理と判断。左沢のほうがまだ可能性はあるのではないか。いずれにしろこの次期はブロックのリスクがあり3月~4月上旬までであろう。遅沢の手前1,000m地点南側の小沢は大三本沢へのルート。(2005年4月16~17日、小生は浅草岳から小三本沢に向かい沼の平を乗越し、大三本沢からここを登り左沢湿原に下った。)遅沢の源頭はまるで『小沢源頭』のような世界。△1010Mに着くと1004Mの登り尾根の雪が割れておりこの先も雪付きが悪くなる恐れが出てきた。低温で雪は残っているが低山では急なところはやっぱり落ちてしまう。結局、疲れも出てきて木ノ根沢への滑降はあきらめ左沢湿原に降りることにした。木ノ根沢に行くなら4月の上旬までのようだ。来年再度トライしたいところだ。沢状を慎重に下り、左沢で幕を張った。夕食は持ってきた野菜とウインナと入山前に採った山菜の天婦羅。酢の物、ダイコンと高野豆腐の薫物。ご飯は炊かずに酒とパンで済ませてしまった。
翌日は左沢右岸から左沢林道に出て五味沢に戻った。八十里越にいく場合、これより奥の左沢林道は一部急な斜面でブロックに留意したルート選択が必要と思料。                                                                                                                       
(守屋記)
<コースタイム>
5月4日 五味沢7:00-11:30浅草岳12:00ー左沢湿原14:30
5月5日 左沢湿原8:00-五味沢9:30

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